第66話までのあらすじ
既に高度成長期に入っている大胡の重工業。
それを支える鉄鉱石は吾妻地方にしかない。
しかしその地域を支配している国衆が邪魔になって来た。そのためにイチャモンを付けて一気に北上野を平らげる大胡。
吾妻の鉄鉱石と和田(高崎)の瀝青炭が大量に必要になっていたためにどうしても必要な占領であった。
その北毛は来たるべき「越後の龍」との戦に必要となる城塞ともなる。
そこに産業を興し防御を鉄壁とするために信頼のおける真田一族と親衛隊のリーダーを入城させる。
北条と里見を仲たがいさせ作った時間を使い、今度は経済だけではなくその土台となる金融政策まで手を伸ばす政賢。
日本初となる紙幣、大胡札を「鉄本位制」を基礎的理論として発明。それを東日本へ普及し始める。
そのマネーストック(市場に実際にある金銭量)が増えればそれだけ産業が新興される。
大胡領を中心として多くの問屋制家内工業、家内制手工業、そして工場を建設した本格的な軽工業が勃興して来た。
それを支える技術研究所は華蔵寺学園町。
多くの孤児から秀才を育成し、今までにない科学技術が発展していった。その様子を見て武田を放逐されていた鬼美濃こと、原虎胤も大胡へ臣従して来た。
一方、初の上洛を果たした長尾景虎。
その直前に武田との初対決となる第一次川中島の戦いにおいて不覚にも落馬するという恥辱を受けた。
これが鉄砲と自分の飲酒によるものと結論付ける。
禁酒を考え始めたところに追い打ちをかけるように、公方や帝との謁見で恥ずかしい思いをする。
これを契機として断酒を決意する。
そして堺の豪商、今井宗久に鉄砲の話を聞き、その鉄砲生産と用兵では大胡が抜きんでていることを認識。
大胡との外交交渉を真剣に考え始めるのであった。
今井宗久は東国経済圏を握っている大胡が西国へ手を伸ばし始めている事に危惧を覚え始め、武田や長尾を支援し大胡の勢力を削ぐ方針へ舵を切ることとなる。
「殿! 外交窓口より『鉄本位制なる物。もっと経済勉強してから書け』と作者に苦情が行ったとか」
「作者の手紙によれば……一応、国立民俗博物館のデータバンクから持っていたデータを基にしてマネーストックを操れるだけの価値が鉄にはあると判断したとか」
「紙は神様だからねぇ、日ノ本では。お札にすれば偽造札はあまり心配ないのにね」
「鉄の需要が増せば大胡の国力が楽しいことになると瀬川殿が算盤を弾いておりました」
「強欲になっちゃいけません。きちんと正常なインフレを達成させましょう。目標年間GDP成長率30%!!」
もし面白そうと思われたらブクマと、取り敢えず★1個でも構いません。
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