第54話までのあらすじ
東上野の最東端、湿地帯に建つ堅城に籠る北条方赤井氏。
これを執念深く北条と戦う太田資正が由良氏に兵を借り急襲するも失敗。
だらだらと攻囲戦が続き他の国衆が背くのを恐れた北条方。
北条随一の猛将、北条綱成を督戦部隊として派遣。精鋭の玉縄衆を二手に分け由良氏と同盟関係にある大胡への牽制と館林への後詰に向かう。
政賢は後詰の北条勢を追い払う事を目的とした、利根川を使った機動戦にて一気に追い払おうとするが、逆包囲の危機を悟った綱成の反撃にあう。
こうなるともう真っ向勝負。
大胡の主力が集結するまでの間に東雲率いる世界初の竜騎兵部隊で綱成率いる5000を超える部隊を機動防御で遅滞戦闘を仕掛けて見事、有利な状況に持ち込んでの個人戦に。
勇猛をもって鳴る綱成を、後藤透徹と上泉伊勢守の二人掛かりで仕留めた大胡勢は戦闘犬を飼育する、モフモフ大好きな獰猛武将である太田資正をお持ち帰りすることに成功する。
「殿。太田殿は誠に得難き人材。ようございましたな」
「おっ? 智円のにーちゃんもそう思う?」
「は。あのようなモフモフ牧場を作られるとは流石に考えませんでした。拙僧もまだ修行が足りませぬ」
「にーちゃんもまさか何か作るとか言い出さない? よね?」
「実は拙僧。隠しておりましたが爬虫類が好きで、今度、薮塚に蛇博物館を……」
「! に、にーちゃん。僕が大嫌いなの知っていていうか? それ!」
「だからでございまする。殿の修行のために。蛇の間を作りそこでも心頭滅却を……」
「ぎゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!」
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