第26話までのあらすじ
遂に歴史に名高い河越の戦が始まった。
正史では有耶無耶の内に北条方がなし崩しの大勝利となったらしいが、この世界線では上杉憲政主導による昼間の総がかりが行われた。
その際、寡兵の大胡勢は孤立する最左翼に布陣するよう下令された。
松風はそんな窮地にもどこ吹く風。ひょうひょうと作戦を練り実行に移す、ように見えたが、実はびくびくものであることは、松風を背中に背負っている政影には伝わってくるのだった。
敵後方への進路変更後の突破により敵の混乱を起こしつつ、敵から派遣されてきた弓兵中心の足止め部隊を突撃で一気に突き崩し、反撃する暇もなく戦線離脱して多分敗走してくるであろう味方への補給と、送りオオカミと化した北条の追っ手を松山城南方にて迎え撃つ準備をする。
ここで敗走を避け、松山城が出来の手に落ちないようにするためだ(正史ではこの追っ手=垪和氏が城代を務めるようになり混戦の中心になる城)。
偽兵の計を使い、狭隘な場所に引きずり込み一気に敵先鋒を突き崩した後、左右から重装甲歩兵と機動歩兵の挟撃。
これにより垪和勢は潰走した。
城に無事帰還した大胡の面々は今回の反省会(真面目な)を開く。オペレーションズリサーチである。PDCAを行うと松風の方針を聞かされる。それぞれの改善点を出していったが、最後の佐竹義厚の意見「足軽からの敬愛を勝ち取った」ことが今回の一番重要な戦果であったという認識で一致した。
その後(不真面目?)の反省会では、皆が酒に突撃していく中、下戸の家臣と松風はちびりちびりと果汁の水割りを飲みながら飲みニュニケーションするのであった。
「殿! あの焼酎。殿の酒蔵から後藤様が2樽抱えて、持ってきてしまい申した」
「いいのいいの、政影君。あの人、きちんと人にも飲ませてみんなで撃沈するから」
(それはいいというのであろうか……)
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