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首取り物語:北条・武田・上杉の草刈り場でザマァする  作者: 天のまにまに
太郎は悩むゾ

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これまでのあらすじ


 武田との決戦が決まった。

 その前哨戦が騎馬で急行して倉賀野までの道を確保しようとする武田の先鋒と始まる。

 武田の先鋒は御曹司の太郎義信。その脇には歴戦の飯富虎昌の姿が。


 後続として馬場隊が追随してくるなか、大胡の先鋒が後藤隊であることを見た飯富は、馬場と打ち合わせて緒戦での勝利を狙う。


 戦場付近は物見と伝令をたがいに狩り合う影の激戦となった。これに勝利した武田は先手を取った。

 後藤に言葉合戦を仕掛け、わざと隙を作った鏑川南岸へと向かわせる。大胡の防御力を過信した状況判断であった。また頼りとする参謀の竹中半兵衛は急な発熱で前後不覚であった。


 七輿山古墳の上に陣取る小幡親子の陣より100騎の赤備えがこれ見よがしに大胡の先鋒の後方を狙う。それに対応するために展開した後藤隊主力が田植えが住んで間もない水田に足を取られているうちに、伊勢塚古墳付近の起伏に隠れていた飯富の赤備え本隊が動き出す。


 地元の百姓の内でまだ大胡に反感を持つものによってつくられた煙幕の中、北岸へ渡河し第3大隊の背後に回った。

 第3大隊と2個中隊1400が半包囲に陥る。そして2正面からの赤備えの突撃が!



 3個中隊が犠牲となった戦いの後、その戦況を大げさに伝えた偽報により政賢が一騎掛けしてしまう。それに付いていけた者僅か30騎。


 思わぬ戦果。

 敵の大将が釣れた。

 後続してくる大胡の旗本を赤備えの突撃で抑え込み、なんとしても政賢の首を!


 そして始まる黒い甲冑で統一された大胡親衛隊と赤備えとの激突。


 政影ら近習の活躍により危うく難を逃れた政賢。いつもの如く泣きながら詫びる殿を見ながら竹中半兵衛は別の事を思うのであった。

 これは作戦の失敗ではない。人事の問題であった。伝令の出し方や臨時編成部隊の臨機応変さを目指して軍制改革をせねばという事を。





「殿。最近、竹中殿の某を見る視線が冷たいのでござるが、何が原因でござろうか?」

「たねちゃん、はんべーちゃん共にコミュ障だからねぇ。はんべーちゃん、眼を放すと目が義眼になっていそうな気がし始めて来た」

「義眼?目が潰れるのでござるか?」

「気持ちというか、サブリーダー不要論というか……まあ、今ですら僕のスペアないんだけどね」

「すぺあとは影武者の事でござるか?然らば暫時お探し……」




 たねちゃんにも冗談は通じないようです。

 でも読者様も「はてな」の人が多いかと^^;

 銀河英雄伝説の帝国軍の若き皇帝ラインハルトの総参謀長の信念であるナンバー2不要論の事です。古来、英雄にはナンバー2はいません。という田中芳樹先生の考察の典型的な考えかたですね。それが良いとは決して言えないという。



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