第12話までのあらすじ
第12話までのあらすじ
正史では2022年、過疎が進み大変なことになっている群馬県大胡町。
ここには戦国時代まで大胡一族という土豪が住み支配をしていた。ところがとある事情で変な人物が過去の群馬県(上野国)厩橋(前橋)に誕生することにより正史とは異なった世界線を作り始めた。
なぜか3年早く生まれた関東管領上杉憲政に凌辱された厩橋長野家の嫡男の娘より一人の天才が生まれる。
歩きはじめるよりも早く家じゅうをハイハイして探検し、ポットン便所に落ちそうになる。後で聞くところによると「便所の構造を変えたかった」という。
計算を帳簿付けや実際の商人の計算方式と相場などを聞きたがり、コメの先物買いを始めようとする。
曾祖父に教えられたと言って秘密の200貫文の証文というものをかたにして安いコメを大量に買い付け、翌年の大飢饉でぼろ儲けする。その後も飢饉を予測して大量の資金を得た子。松風丸。
その松風に転機が訪れる。
先の証文に書かれていた関東管領との約定の一つ。西上野の国衆の血統が途絶えた場合その家を松風が継ぐというもの。その約定に従い主を失った大胡へと旅立つが何者かに襲われ絶体絶命のピンチに。
その時、さっそうと現れ助けてくれたものこそ、後に「剣聖」と称えられる新陰流始祖、上泉伊勢守信綱であった。彼は大胡一族の出身で出城の上泉城城主でもある。
その護衛の下、大胡城へ入城するのもつかの間、家臣からの反発が。だが持ち前の用意周到さとカリスマ性によってすぐに溶け込んでいく松風。
そんな松風を受け入れた家臣はその晩、何故か不思議な夢を見る。
強大な龍のごとき敵との最終決戦。そこで酔いしれる自分を発見するのであった。
自分たちにはこの未来、「たのしい」未来が待っているのか?
夢か現か分からぬまま、この殿さまに感謝している自分を見つけるのだった。
「殿。某は単に魘されているのでは?」
「いあいあ。それにはふか~い訳があってね。健康で過ごすんだよ~。たよりにしているよん、政影君」
「? 解りませぬが確とお守り申し上げまする!」
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