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無職英雄た.....散歩道

作者: しがない鳥

俺は勇者、魔王に侵攻されている世界を救う為に戦っている!そして、今、魔王との最終決戦だ!俺一人ではここまで辿り着けなかった。人類皆の勇気の力のおかげだ!















我は魔王、魔族の安寧の世界にする為日々人間と戦っている。だが、勇者という存在が現れ、戦況は逆転した。勇者パーティーは一人一人では魔王四天王クラス1人にも満たないだろう。だが、勇者の力により未知数な程までに増大する。

勇者パーティーはもう目前。四天王も敗れたか、お前たちの無念晴らすぞ!さぁかかってこい勇者共!












上層が崩れた城、昼間のはずなのに夜のように暗い空、その地を覆う1面の膜

魔王と勇者パーティーの戦いは苛烈なものだった、魔王は片腕を失い身体の所々で血を流している。対して勇者パーティーは勇者以外は意識を保っているのがやっとであり、勇者自身も満身創痍でたっているのがやっとの状態、聖剣もヒビが入り使い物になるのもあと少しだろう











勇者

「ハァ、ハァ、これが最後の一撃だ!頼むみんな俺に力を貸してくれ!」


魔王

「次が最後の一撃、か、ハァ、ハァ、ふん、良いだろう、我もこの一撃に全身全霊を注ごう、恐れよ勇者!これが魔王の力だ!」




互いに高まるエネルギー、城を覆うバリアが耐えられるかどうか、勝つのは魔族か人類か、叶えられるのはどちらの安寧か、エネルギーが最高潮に達し放たれる瞬間それは現れた。いや、来たと言うべきか。









魔王も勇者も万全の状態でなら気づいていた。それは超高速で天から降ってきた。まるで彗星のごとく

突然の衝撃に襲われる魔王と勇者、限界まで力を溜めた聖剣、それだけでもギリギリの状態であった為に強すぎる衝撃を前に折れてしまった。勇者も限界を超えた体に鞭を打って戦っていた状態だが、突然の今まで経験した事の無い強い衝撃を前にし遂に倒れた。



魔王も強い衝撃に襲われたが、流石は魔王、伊達に魔王をしていない、なんとか耐えていた。突然の襲来者に魔王は問うた。


魔王

「き、貴様は何者だ、がはぁ、ハァ、ハァ、それに貴様から感じる無尽蔵の力、ハァ、ハァ、危険過ぎる、ハァ、ハァ、今ここで消しておかねば」




???

「俺は無職、ただの無職だ、少し散歩をしていただけなんだが面白そうなことをしていたものだから俺も混ぜてもらおうかと思って来たんだが」



魔王

「な、貴様ァ、1度は邪魔されたがここは魔王城、長年溜めた魔力と我が全身全霊の魔力をもってして貴様を消してくれる!!!」



無職

「ほう、良いぞ、来い、面白いものを見せてみろ」



魔王から感じる魔力は勇者に対していたものより遥かに多いエネルギー。それでも魔王は焦っていた。これでも勝てるかどうか。だが撃つしかない。


魔王

「喰らえぇぇぇぇええ!!!」



無職

「フン!」ドン!


放たれた魔力を蹴りだけで空に上げられた、バリアと衝突しお互い消失した。



無職

「俺の番だ、よっこいせっと」バコン!


顔面に1発のパンチ、たったそれだけ、魔王は倒れた。

















その後、目を覚ました魔王と勇者は新たな脅威に対し和平を結ぶという考えに至った。その結果、まだまだ溝は埋まらないがいつか平和になる日のために、魔族と人類が手を取り合い笑顔が溢れる世界になるのはまた別の話。






















暗黒宇宙空間・虚無




無職

「散歩してたらいきなり真っ暗になって気づいたらこんな所に、しかも気持ち悪い目ん玉タコだかイカだかよく分からん生物に喧嘩売られるし、ツイてねぇなぁ」



触手から放たれる攻撃に対して拳圧をぶつける、その衝撃は魔王城に突っ込んだ時の数十倍、無職はニヒルに笑い攻防を続ける。


無職

「こいつは楽しめそうだ、もっともっと楽しませてくれよ!」














今日も無職の波乱万丈な散歩は続く



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