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俺の能力

俺の名はレン。

年齢は22、身長は178センチ、体重65キロ、乙女座のB型。そして職業はホスト。

二十歳の頃から新宿歌舞伎町でホストを始めて半年でナンバーワン、月500万は稼いでる。最高月収は1500万はあったかな、9月のバースデーの時だ。

太客がたしか。。。リシャールを5本入れてくれたっけ。。。


神様は俺にイケてる顔面と女受けするスタイルを与えてくれた。

でもそんなもんは100人いたら一人は持ってる。。。

神さまは地球上でおそらく俺にしかない贈り物をくれたんだ。

それは好感度を可視化できるスキルだ。

女の瞳を3秒間、凝視すると視界の右上にぼやーっと出てくる円グラフ、それを見れば対象の女が自分をどんだけ俺を好いてくれるかわかる。100がマックスで大体80を越えれば付き合える。俺くらいのイケメンになると最初から80オーバーも珍しくない。

でも50未満だからって諦めちゃいけない、相手の興味のある会話を引っ張り出せばみるみる上がっていく。

そこらへんは俺の話術次第だけどな。

このスキルがあればどの女を押してどの女を引けばいいかわかるからホストをやる上ですごい武器になる。

そう、俺は一生こうやって女と金に困ることなく生きていくんだ。。


七月

暑い日だった。。。

俺クラスになると九月の誕生日に向けてもう動き始める。何人もの太客に生誕祭に来てもらうための営業メールをかけまくる。

あんまり直前に送ると金目当てだと思われるからな。

このくらいの時期からやんわりと先手を打っておくのが吉だ。

とりあえず営業メールから太客、二十歳のキャバ嬢ナツミとデートをアポイントした。誕生日プレゼントの下見。時計を買ってもらうつもりだ。

渋谷の駅前で待っていると遠くから髪を巻いた金髪のいかにもな女が近寄ってくる。ナツミだ。

「まったぁ?」

さすがナンバーワンキャバ嬢、派手な服装とルックスは大衆の目を引く。

「いや、今きたとこー」

当たり前だが俺は客によって口調も会話の内容も変えている。

もし40過ぎのマダムが相手なら当然

「いえ、今きたところです」

とかはにかみながら言っているだろう。

「じゃあ行こうか!」

そういうとナツミは腕を組み俺を引っ張って言った。

いつもより少し引っ張る力が強いのが気になった。。。


デパートの時計売り場に着いた俺はナツミの好感度チェックをした。

心配性の俺は毎回女に会うとすぐ目を凝視して好感度を確認する。

100、マックスだ。今日も絶好調だな。

ちなみにこの能力は一度可視化した円グラフを消すにはまばたきする必要がある。

今回も俺への好感度をまばたきで消そうとした、その瞬間、少しの違和感を感じた。円グラフの色が黒いのだ。

??

好感度の円グラフの色は好感度に応じて変化する。

青=30以下

緑=31から69

赤=70以上

虹=100

普段なら虹色に輝くべき俺の円グラフがなぜか黒い。。。なんでだ。

とりあえずナツミの内面に何か変化があるかをそれとなく聞いてみる。

「最近仕事忙しい?」

「うん。。。忙しい。。。こういう忙しい時わたしを支えてくれる人がいたらなぁ。。。」

「何言ってんの?俺がいんじゃん!」

笑顔でリアクションした。

ナツミの次のセリフはうん、ありがとう!

これで決まりだ、なんて俺は思っていたんだけど全然違った。。。

「だってレンはホストじゃん!私専用の彼氏じゃないじゃん!」

フロア中に響き渡る声でナツキは絶叫する。

ちょっとヤバい女だとは思ったがこれには参った。。。

とりあえず落ち着かせようと思って手を引いてフロアの外に出ようとした瞬間。。

脇腹に激しい痛みと熱さを感じ、足から力が抜けて倒れ込んでしまった。。。

「昨日見ちゃったんだ。。レンが女と歩いてるとこ。。。一昨日も。。。その前も!!」

ナイフを握りしめたナツキ、それが俺が現世で最後に見た風景だった。


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