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小説版 ねずみくんの日常  作者: 秋本そら
ねずみくんのぼんおどり
9/15

その5

 おや、盆踊りも休憩の時間になったようです。ふくちゃんがこちらにやってきました。


「おに吉、たのんでおいたやつ買ってくれたかい?」

「あっ、わすれてた!」


 かえるくんはねずみくんの少し後ろから、おずおずと2人を見ています。ねずみくんのように初対面で鬼や神様と仲良くなれる方が珍しいのかもしれませんね。

 ねずみくんが2人の会話に割って入ります。


「何を買うつもりだったんですか?」

「……わたあめじゃよ。

 ここのわたあめはおいしいと聞いたんじゃ。

 楽しみにしとったのに……」

「ふくちゃん、ごめん! すぐ買ってくるよ!」


 慌ててそう言って走り出そうとしたおに吉でしたが、それをふくちゃんが「やっぱりいいよ」と止めました。というのも、わたあめ屋さんがいつのまにか大行列になっていたのです!

 ねずみくんやかえるくんが来た時はそこまで並んでいなくて、すぐ買えたんですけどね……。


「あ、あの……これ!

 もしよかったら、食べてください」

「えっ、いいのかい? ありがとねえ」

「かえるくん、やさしいなー!」


 なんとなんと、かえるくん。

 大好きだから最後に食べるためにと取っておいたわたあめを、ふくちゃんにあげたのでした!

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