ねずみくんとチーズ
ある日、私がねずみくんのもとを訪れた時、ねずみくんは「みてこれ!」と何かを引っ張ってきました。
「おっきいチーズでしょ? ともだちからもらったんだ」
ねずみくんが持ってきたのは、ねずみくんとあまり変わらない高さのあるチーズ。たしかに、ねずみくんにとっては大きなものでしょう。
チーズはねずみくんの大好物。きっとこれをもらったとき、ねずみくんは大喜びしたのでしょう。
だから、ねずみくんが「でもね……」と言ったとき、私はちょっと驚いたのです。
「たくさんありすぎて、たべきれないんだ」
話を詳しく聞いてみると、どうやら、友達からもらったチーズはこの一つだけではないらしく、ねずみくん一人では食べきるのが大変らしいのです。
「だからね……」
そう言いながら、ねずみくんはチーズをちぎって私に差し出してきました。
「これ、あげる! いっしょにたべようよ!」
もちろん、私はそれを受け取って、ねずみくんと一緒にチーズを食べながらおしゃべりしたのでした。
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