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ソルドの葛藤

 家に帰ったルークは早速ソルドに報告した。

「兄さん ボク、早速友達が出来たよ」

「そうか、そいつは良かったな。友達は大切にしないとな」

 嬉しそうに言うソルドにルークが質問する。

「兄さんはドルフさんとどんなきっかけで友達になったの?」

「ドルフとか? 簡単な話しだ。何度も稽古で剣を交わして、酒を交わしてりゃ仲良くもなるさ。だからルークもいろんなヤツと切磋琢磨して、いろんなヤツと酒……はまだ早いか。一緒にメシでも食って仲良くなるんだぞ」

「うん!」

 素直に頷くルークにソルドは魔法の授業について質問した。魔法剣士になれと言ったものの正直なところルフトの人間がアルテナの魔法を身に付ける事が出来るのだろうかという懸念が心の隅に残っていたのだ。

「う~ん、精霊の声に耳を傾けろって。初めてにしては上出来だって褒められたよ」

 ルークはソルドの心配を吹き飛ばす様に笑顔で答えた。

「そっか、頑張れよ」

 ルークに友達が出来た事を喜びながらもソルドの心にはひとつの懸念があった。それはルークが記憶を取り戻したらガイザスに挑まなければならないということ。それに新しい友人達を巻き込む訳にはいかない。ソルドの頭に思いが浮かぶ。


『もしかしたらルーク様は記憶を取り戻さずに、このまま一市民として友人たちと平凡に暮らした方が良いのではないだろうか? いや、それではステラ様が……』


 ソルドは頭を大きく振った。


『俺が考えてもしょうがない。その時はその時だ』




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