3、「姉妹団欒」
はい、お久しぶりです。そして長らくお待たせしてしまい、すいませんでした ペコリ(o_ _)o))
本当に待ってくださった読者の皆様ありがとうございますm(_ _)m
完結するまではもう長期休暇にはしません。最後までお付き合いしてくだされば幸いです。
side Renata Scarlet
──魔法の森(アリスの家)
「あら、レナじゃない。どうしたの?」
「あ、レナ。どうしたの? お姉ちゃんに何か頼まれごとでもされたの?」
アリスの家の近くを通りかかった時、ミアの魔力を感じた。
そして、アリスの家に行ってみると、案の定ミアが居た。
「ミア、お姉様が、今日は姉妹全員で遊びたい、と言っていますので、来てくれませんか?」
「ん、お姉ちゃん、今日は館に居るんだ。珍しいこともあるんだね。じゃ、アリス、また明日来るね」
「えぇ、またね。レナ、貴女もたまには来なさいよ。魔法とか、教えて欲しいことが結構あるんだからね」
「あ、はい。その時は、妹達も連れてきますね。あの娘達を置いてくるのは、ちょっと心配なので......」
「館には、パチュリーとかも居るんだし、それはちょっと心配し過ぎな気もするけど......まぁ、別にいいわよ。じゃ、またね」
「うん、バイバイ」
こうして、私達はアリスの家を後にした。
「......レナ、地底、行ってみたくない?」
そして、しばらく魔法の森の上空を、フードを被りながら飛んでいると、ミアがそう言ってきた。
地底って言ったら......地霊殿とかある場所だよね?
「いきなりどうしたのですか?」
「貴女なら分かってるはずだよ? ......気にならないの?」
「......それなりには気になっていますが、フランとルナが......」
「大丈夫。一日だけだから。あの娘達ももう子供じゃないんだよ? あ、吸血鬼だから子供か」
「子供ですね。あの娘達も、私達も」
人間換算でなら、今は十歳くらいなのだろうか? まぁ、ほぼ不老不死だから人間換算に出来るかどうか分からないけど。
「それは置いといて。貴女はもう知ってるよね? と言うか、貴女から言ってきたんだから」
「はい、知っていますよ。ルネのことでしょう? 地底で何かしているって......確かに気になりますけど、地底に行ってはダメという取り決めがあったはずですよ? それはどうするのですか?」
「そんなの、バレなきゃ大丈夫よ。ほら、貴女の能力と魔法を使えば誰にもバレることなく、地底に潜り込めるよ」
まぁ、確かに私の能力に加え、魔法も組み合わせればほとんどの確率でバレないだろうけど......本当にいいのかな? まぁ、バレなきゃいいんだろうけど。
「......どうしても行きたいのですか?」
「うん、どうしても行きたいよ。とても気になるしね」
「はぁー、そこまで言うのなら、いいですよ。ただ、お姉様達には内緒にしましょうね。変に心配をかけたくないですし......」
「勿論分かってるよ。そう言えば、お姉ちゃんはフランとルナを一人で見てるの?」
「はい、そうだと思いますよ」
「そう......大丈夫かな、お姉ちゃん......。あ、忘れてた。レナ、魔法で一気に紅魔館まで行こっ。そっちの方が速いしねー」
「あ、その方法を忘れていました。先ずは地面に降りてからですね」
そう言って、この後すぐに私達は紅魔館まで魔法で移動した────
side Remilia Scarlet
──紅魔館(フランの部屋)
「......これってかくれんぼだったわよね?」
「うん。レミリアお姉様、大丈夫?」
「大丈夫じゃないわよ」
私はさっきまで、かくれんぼをしていた......はずなのに、何故かフランにレーヴァテインで斬られそうになった。
おかしい。どう言うこと? かくれんぼって、見つかったら終了じゃないの? 私はどうして斬られそうになったの?
どうしてタッチされなければ、永遠と続くの? ......はぁー、こんなこと考えてても、意味がないわね。
「フラン、どうしてレーヴァテインで斬ろうとしたの? 返答次第では、許してあげるわよ?」
「え? だって、これってかくれんぼでしょ?」
「かくれんぼって、武器の使用とかありだったかしら? どうして、かくれんぼの必勝法は鬼を倒すこと、とかになってるわけ?」
「レミリアお姉様、貴女も昔、同じようなことを......」
「私も憶えてる。レミリアオネー様、悪い顔して言ってた記憶がある」
「気のせいね。絶対に気のせいよ」
そう言えば、私も同じようなことをフランにしたわね。......うろ覚えだけど。
「ただいま戻りました。......あれ、どうしました?」
「あら、お帰りなさい。何でもないわよ」
「お姉ちゃん! ただいまー! なんだか久しぶりに会った気がするー」
「昨日、帰ってきた時に会ったと思うけど......あれはレナだったかしら?」
レナもミアも口調は違うけど、翼以外は全く同じ姿だからねぇ。......どうしてレナは丁寧語みたいな喋り方なのかしら?
気付いた時からこの喋り方だったし、気にしない方がいいかしら。
「それは私であってるねー。それで、お姉ちゃん、今日はどうして居るの?」
「あら、ここの主人である私が、ここに居てはおかしいかしら?」
「んー......確かにおかしくはないね。ただ、珍しいけどね。お姉ちゃん、いつもフランとルナを放っておいて、霊夢のところに遊びに行ってるからねぇ?」
「それはそれ、これはこれよ」
「どれなの? 別にいいけど。フランもルナもお姉ちゃんと遊べて嬉しいだろうしねー」
フラン達って、そんなに嬉しいのかしら? 私、ミアの言う通り、いつも放っておいて、霊夢のところに行ってるのに......。
まぁ、寂しいのは分かったから、フラン達は遊べて楽しいのかしらね......。
「レミリアお姉様、みんな揃ったし、違う遊びしよー」
「えぇ、そうしましょうか。で、何して遊ぶのかしら? あ、先に言っておくけど、さっきみたいな遊びは嫌よ。命が幾つあっても足りないわ」
「えー、お姉様はいつもやってくれるよー? レミリアお姉様、私達と遊ぶの怖いのかなぁ?」
「え? レミリアオネー様、私のこと、怖い?」
「こ、怖くないわよ。妹を怖がる姉なんているわけないでしょ?」
「ふーん、それならいいけど......」
本当のことを言うと、さっき斬られかけて、ちょっとだけ怖くなったけど......。でも、私は長女なんだし、これくらいのことで、弱気になんてなるわけにはいかないわよね。
「お姉ちゃん、七並べしよー。私、得意だからねー」
「ミア、絶対にフランに負けますよ。......あ、そう言えば、今はフランはルナと別れているので、運もそれほど高くは......よし、やりましょう! 今日こそは絶対に勝ちますよ!」
「オネー様、それ、フラグ」
「しっ、ルナ、今はその気にさせとこ。どうせお姉様は負けるだろうけど、今だけでも希望は持たせた方がいいでしょ?」
「ん、分かった」
何故かしら? 運命をどう操っても、レナが負ける未来しか見えないわ。本当に勝負事には弱いのね、ルナは。
「せめて、私に聞こえないように言ってください。流石に傷つきます......」
「あ、ごめんね? 悪気はなかったの。だから、ね? 泣かないで、お姉様」
「泣いてません! ......それと、謝る必要はありませんよ。負けるつもりは無いのでね!」
「あぁ、うん、なんかお姉様が腹立つ」
「さ、そんなことはどうでもいいわ。早く始めましょう。ミア、トランプお願い」
「うん、ホイッ、出来たよ」
「オネー様達、便利」
こうして、私達、五人での七並べが始まった──
──約一時間後
「あ、またお姉様が負けた。お姉様、レミリアお姉様よりも弱くなってない?」
結局、フランとルナが交互に一番最初に上がり、レナは最後まで残る結果となった。ミアはたまに一番最初に上がるけど、元は同じなのに、ここまで差が出るのねぇ。
「あら? 私が弱いみたいに言わないでくれる? 私は充分強いわよ?」
「はいはい。お姉様の次に負けてるくせに、よくそんなこと言えるよねぇ」
「う、うるさいわね! 今日は、ちょっと調子が悪いだけよ!」
「レミリアオネー様、調子悪いの? 大丈夫?」
「え? あ、大丈夫よ。......フランはいたずらっ子なのに、ルナは純粋な娘ね。どうしてここまで違うのかしら?」
「レミリアお姉様? 何か言った?」
「あら、何も言ってないわよ?」
さて、次は勝つ為に、能力を使ってみようかしら? まぁ、バレたらみんな、特にフランから怒られそうだけど......バレなければいいわよね。
「......レミリアお姉様、悪い顔になってるよ? 何の悪巧みをしてるの? 返答次第では、許さないよ?」
「あら、そんな顔してるかしら? ......別に、何も悪巧みなんてしてないわよ?」
「へぇー、そう、それならいいけど。レミリアお姉様、能力使ったら、本気で怒るからね?」
「え、ま、まさか、そんな卑怯なことするわけないでしょ?」
「ふーん、そう。それならいいや。もしも、もしもだけどね? 能力を使ったら......レミリアお姉様、本気で怒るからね?」
やばいわ、普通にバレそうになってる。どうしてフランはこんなに勘がいいのかしら?
はぁー......ここで能力を使っても、後でフランに怒られるだけで、良いことなんてないわね。仕方ないわ。実力で勝負するしかないわね。
「えぇ、別にいいわよ。能力なんて、一切使おうとなんて思ってないからね」
「あ、お姉様。レミリアお姉様の手を握って、能力を使えなくしてて」
「え、私はいいですけど、お姉様はそれでもいいのですか?」
「別にいいわよ。ほら、レナ、早く手を握りなさい。そして、早く始めましょう。次こそは、絶対に私が勝つから」
「レミリアオネー様、それ、フラグ」
こうして、私は今日は一日中、妹達と楽しく遊ぶことになった。
ちなみに、私は結局、フラン達に勝つことが出来なかった──
──紅魔館(レミリアの部屋)
「はぁー......レナの苦労が分かった気がするわ。......これからは、一週間に一度くらいは一緒に居てあげようかしら?」
「レミリアオネー様、入るね」
妹達と遊び終わり、今日はもう寝ようとしていた時に、ルナが部屋にやって来た。
そう言えば、一緒に寝る約束をしていたわね。......どうやら、レナとフランは居ないみたいだ。一緒に寝てるはずなのに、どうやって抜け出してきたのかしら?
「あら、一人で来たの?」
「オネー様もフランも、もう寝ちゃった。フラン、オネー様を独り占めにしてた。だから、私はレミリアオネー様を独り占めにする」
「あぁ、そうなの。......フランには、後で言っておかないとね。独り占めはダメだって言ったはずなのに......」
「それ、私に言った言葉」
「あ、今日だけのことじゃないわよ。前々から言っていることよ。......さ、早くこっちに来なさい。明日も早いわ。早く寝ましょう」
私達、吸血鬼にとって、朝に起きるのは少し辛い。でも、それももう慣れてきた。
こっちに来てから、良いことが沢山あった。逆に悪いことも確かにあったが、良いことに比べたら全然少ない。
妹達、この館の住人達の為にも、ここに来たことはやっぱり正解だったわね。......こんな日が、一生続いて欲しいわ。でも──
「レミリアオネー様、顔暗い。どうしたの?」
考え事をしているうちにルナが横に寝転がって、そう聞いてきた。
「え? ......いえ、何でもないわよ」
今は何も心配することはないか。......少なくとも、今は。
「ん、それなら良かった。じゃ、おやすみなさい、レミリアオネー様」
「えぇ、おやすみなさい」
そう言って、ルナは目を閉じてしまった。
こうやって動かずに寝ている姿を見ると、元は人形の身体だったと言われても、不思議に思わないわね。可愛過ぎて。
そんなことを考えながら、ルナの頬に手を当てる。肌の質感は吸血鬼のそれと全く変わりない。レナが言ってた通り、もう完全に吸血鬼の身体になったのね。
「......良かったわね、ルナ」
そう呟いて、私は瞼を閉じた────




