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2次元キャラに嫉妬する俺。

あーあいつが羨ましい、

いや、別に羨ましくなんかないし。


……やっぱり羨ましい。



俺が思いを寄せている女は

2次元にいるなんといったか、まあいい。

そいつが好きらしい。

彼女とその趣味になるとずっとその話を続ける。

全く、楽しそうな顔をしやがって……

2次元のキャラクターに嫉妬してる俺が馬鹿みたいだろ。


「かっこいい。」

ほら、思ったそばから!

そいつの顔がプリントされた下敷きを彼女は眺めて言った。

「そんなやつのどこがいいんだか。」

「性格も顔も全て好きー。」

2次元にいるやつに恋してもな、無駄だし悲しいだけだろ。

「……俺にしとけよ。(ボソッ)」

「ん、なに?」

「え、な、何でもねえよ!」

いっけね、つい口走った。

咄嗟に右手でうるさい口を抑えた。



ずっと頭がぐるぐるしてる。

ベッドの上で寝返りをうちながら考える。


俺そんなやつに勝てんのかな。

2次元のキャラが相手とかよ。

彼女には悪いが、こういうオタクに対して恋が絡むと結構大変なんだ。

俺は俺で素直じゃないしそんな自分が嫌いで腹立たしい。


「俺だってお前が好きだよ。」

彼女がいっていた言葉を思い出す。

「性格だって顔だって全部……。」

口に出すと恥ずいな、くそ!

俺ってカッコ悪い。




放課後、彼女と帰る方向が同じでたまに一緒に帰ったりする今がそれ。


「お前ってそいつの話になると楽しそうだな。」

「うん、好きだからねえ。」

「そうかよ。」

彼女は普通自分から趣味の話はしないが、

俺がそいつの事を聞くと楽しそうに答えるのだ。


「……そいつにドキドキってしたりすんのか?」

「うん?うん、そりゃー好きだもん。」

なんで顔赤くしてヘラヘラ顔になってんだよ。



あーなんかくっそムカつく。



「なあ、」

「うん?……ん!?」

俺は彼女の腕を引くと自分の左胸に彼女の手をそえた。

「……えっ。」

俺の胸の音はドクドクと早く何度も打った。

お前に恋焦がしてる証拠なんだよ。


「これが、俺が今お前に対しての気持ち。」


やっぱ素直にはなれないからかなり雑だけど。

ええい、何があってもこれで最後だ。


「すっごい……早いね、どうしたの?

具合でも悪いの?なんか顔も赤いし……大丈夫?」

「は、はあ!?」

え、おい具合悪いのと勘違いされてるのか!?

なんでこいつこんなに鈍感なんだよ!!

いや遠回しに言った俺も俺だけど!!


「お前ばっかじゃねーの!!!!」

「ほえ?」

「あーくっそお……」

本当はこんなことが言いたい訳じゃないのに。

素直になれ!!



『……好きだ。』



「ん、今なんて言ったの?」

「え、あ、いや」

しまった。口パクだった。

どこまで恥ずかしがってんだ! !


「いや、いまのナシナシ!」

あー逃げてしまいたい。

「えーなになに?」

「あー俺、やっぱ具合悪いから早く帰ろうぜ!」

「えーーーうん。」

あーなんでそこで言わねーんだ!!

俺のばかあ!!


その後も相変わらず、

彼女は好きなキャラの話をする。




「……待ってるから。」



彼女が何か言った気がする。

「ん?」

「ううん、何でもなーい。」


俺の恋はまだ終わりそうにない。



俺の嫁さんも2次元キャラです(笑)


文章力、語彙力が無さすぎて悲しいですが……。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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