第1話『無敵のヒロイン、ラブリーテディ!』The Never lose LovelyTeddy
※当作品は発行元である株式会社ポニーキャニオン(ぽにきゃんBOOKS)に許諾のもと、掲載を行っております。
「く…熊瀬川【くませがわ】リンです。よろしくお願いします」
ちょっと人見知りするタイプなのか、熊瀬川リンと名乗った女の子は、どこかおどおどした様子でキョロキョロとシェアハウスの共有リビングの中を見渡している。ビジュアルの感じは、肩にかからないくらいのふわっとした栗色のショートヘアで、目はおっとりした感じ。あと、なにかしらこれ、髪のあいだから、猫耳じゃないけど、なんか動物の耳っぽいのが出てる。これはファッション?それとも、この子のギフトの一部なのかしら。丸っこい耳は、たぶんこの子の意思とはあまり関係なくピョコピョコ動いていた。
「あ、あの…お母さんとお父さんと離れて暮らすの初めてで、色々知らないこといっぱいなんですけど、あの…よ、よろしくおねがいします…」
「はじめまして、私は生田目亜衣。今日からよろしくね」
「あたしは超野悠美だ。よろしくなリン!」
「は…はい!よろしくお願いします。生田目さん、超野さん」
「亜依でいいわよ。これから一緒に生活するんだし。私もリンって呼んでいいかしら」
「あ、はいっ! よ、よろしくね、えっと…亜依ちゃん」
入居の不安と緊張でか、なんかすごく心細そうな顔をしてる転入生、リン。
「ねぇ、その髪の間の…」
「え?へ、変かな…昨日美容室いったんだけど…」
いや、髪型じゃなくて、その耳のことなんだけど。まぁいいか。
「へぇ~、ショートいいなぁ!超ラクそうだなぁ。あたしもショートにしようかなぁ」
「超野さ…悠美ちゃん、金髪なんだね~!いいなぁ。私も金髪だったらよかったのに」
「ん?そう?あたしは茶髪も黒髪も超いいと思うけど」
休日だからというのもあるけど、寝起き丸出しのボサボサな長い金髪をワシワシと撫でる悠美。ちゃんとすれば結構美人なのに、磨かないままの原石な残念美人なのよね。
「亜衣ちゃんの髪もロングなんだね!可愛いなぁ~」
「亜衣、ちょっと」
「ん、なに?」
(なぁ、この子が今朝言ってた例のA級ヒロインなのか…?えらくほのぼのした感じだけど)
(…そ、そうね、そのはずなんだけど、人違いだったのかしら)
たしかに私も、百戦錬磨のA級ヒロインだって聞いてたからとんでもない高飛車な女か、頭脳派の知的な人か、天才系のぶっとんだ人あたりが来ると思ってたんだけど、これは想定外だわ。っていうか、普通に人違いなんじゃない?
「ねぇ、つかぬ事を聞くんだけど、リンってA級ヒロインなの?」
「え?」
「いやその、ごめんなさいね、ここの大家さんがそう言ってたから…人違いならいいのよ」
「えっと…え、A級…だと思います」
なんですって? じゃあホントにこの子がそのスーパールーキー?
「へぇ~、なんか見た目とギャップあるね」
悠美が、さほど気にしない感じで話を続ける。でも、ギャップの一言で片付けるのはどうなのかしら。この子ホントに、例のラブリーテディなの?
(まぁ、実際に事件があればすぐわかるだろ)
(たしかに、それもそうね)
悠美とコソコソ話しつつ、私達は新しいシェアメイト、リンを迎え入れた。
「…一応、説明は受けてると思うけど、このリビングはみんなの共有スペースで、あとキッチンとバスルームとランドリーと、そのへんも共有ね。共有だからって汚しっぱなしにしちゃダメよ?そういうダメな同居人がいるかもしれないけど、そういうのは見習わないようにしてね」
「そうだぞ。友達が服とか靴下を脱ぎっぱなしにしてたら、ちゃんと洗濯カゴに入れてあげるんだぞ!」
「…ほら、この子みたいになっちゃダメよ」
「あははは!うん、ちゃんとするね」
私は、リンに家の中を案内する。学生寮ヒロインハウスはシェアハウスだから、かなり大きい空間をみんなで共有することになる。家のサイズの話はよくわからないけど、たぶん5LDK?とかそういうやつだと思う。
大きなリビングの東側は屋外階段のあるバルコニーの窓が一面にあって、地上5階のここから見るバスターポリスの景色は結構気持ちいい。ブロードウェイ通りが近いからオシャレなお店も軒を連ねているし、学生にとっては申し分ない刺激的なロケーションだったりする。
リビングの窓側の反対、つまり西側には、それぞれの個室に続く通路。まぁ、ほとんど直結してる感じなんだけど。
ちょうど、猫の肉球の形みたいな感じで大きなスペースと小さな部屋がくっついてるみたいな、そういう間取りになっている。
「気に入ってもらえたかしら?」
なんて、別に私のものってわけじゃないんだけど。
「うん、なんかちょっとドキドキするね」
いちいち初々しい反応をするリン。でもまぁ、私もここにきてすぐの頃は同じような反応してたっけ。
「そうだ、丁度これから課外活動をするところなの。よかったらリンも一緒に来ない?」
「え?課外活動?」
「ヒーロー活動よ。カリキュラムの一環なの」
*~*~*~*~*~*~*
昼過ぎ、15時。スーパースーツ――まぁようするにヒーローのために作られた特殊な生地で出来た運動着に着替えた私たちは、ヒロインとしての活動を始める。
バスターポリス行政区、カレッジタウン周辺が私達の担当エリア。ヒロイン学園【アカデミー】の生徒は、休みの日は課外活動として見回りと治安維持をする。イメージとしては、見習いパトロール隊みたいな、そんな感じかな。困ってる人を助けたり、大きな犯罪…はまぁプロのヒーローが解決するけど、軽犯罪くらいなら取り締まったりもする。ちなみに、いまはゴールデンウィークの終わり頃なので、課外活動をしているヒロインはいつもより少し多く見かける感じだった。
「亜衣ちゃんのスーパースーツ、かっこいいね~!」
「そ、そう?どうも」
ちなみに、スーパースーツは一人一人デザインが違う。能力別に個人差が結構あるから、みんな自分の能力に合わせたスーパースーツをする。大体の場合はアクション向きな動きやすいデザインで、私は青っぽいシックな感じ、悠美はヘソ出しのちょっと大胆な感じだったりする。
「リンのスーパースーツは、動物がモチーフなんだな」
悠美が、リンのスーパースーツをジロジロと見ている。毛皮の手袋にブーツ、あしらってある模様も、全体的にクマのぬいぐるみみたいなファンシーなデザインだった。アニマル属性のあるヒロインなのかしら?
「うん。私のギフトってそういう感じなんだ」
「リンのギフトってどんな能力なの?」
「私のギフトは、あの…手から爪がでるやつで、ベアクローっていうんだけど…」
「へぇー!それってあれだろ?鋼鉄の3本の爪が手の甲から出る、なんていったっけ、なんとかチウムって合金の…」
「え、えっと、そうなのかな…?」
「爪が出るヒーローって、昔そういうのいたみたいね。教科書で読んだことあるわ」
「いかにも強いヒーローって感じだな!」
ベアクロー、ベアー、ラブリー"テディ"…。自己申告ではあるけど、A級ヒロインでもある。…っていうことは、やっぱりこの子が噂のスーパールーキーで間違いなさそうね。
「ねぇ、そのベアクローちょっと見せてもらえるかしら」
「え? …い、いいけど…」
リンは、なんだかモジモジしつつ、ひかえめに手を胸の前に出しながら、手首を曲げて、モフモフのアニマル手袋の切れ目から『ベアクロー』を飛び出させた。
シャキィイイイン!
リンのおっとりした雰囲気とは打って変わった、切れ味のよさそうな鋭い鋼鉄の爪。
これはたしかに強そうね…!
「も、もういいかな…?」
「あ、うん、ありがとう。すごいギフトね!」
「あ、あとね、これはギフト能力使ってないときも勝手に出るんだけど、これ熊の耳なんだ」
そういいながら、リンは髪の間からちょんと飛び出しているクマ耳を動かしてみせた。さっきから気になってたけど、これやっぱり飾りじゃなかったのね。熊の耳ってあんまりみたことないけど、なるほど、これもギフト能力の一つなのね。でも、それってなにか役に立つのかしら…?
「亜依ちゃんはどんなギフト能力なの…?」
「ああ、私のギフトは…」
BOOMB!
「キャア!」
「なに!?」
私の言葉をさえぎったのは、どこからか聞こえた爆発音だった。これはなにかしら、爆弾…?いやどちらかというバズーカかしら。振り返ってみると、通りの100mくらい後ろのあたりで大きな黒煙が上がっている。建物の壁を粉々に吹き飛ばしながら出てきたのは、大きくて頑丈そうな車だった。
「強盗だ!現金輸送車をとられた!誰か!」
壁の吹き飛んだ建物はバスター銀行に隣接する建物、おそらく銀行の金庫だった。
「わ、わわわ…ど、どうしよう…!」
バスターポリスはヒーローも多いけど悪者も多い。いや、悪者が多いからヒーローが多いのかな。白昼堂々、現金輸送車の強奪を企てる大胆な強盗もたまにいる。犯人を乗せた車は、私達のいる方に向かって猛スピードで走ってきた!
「…亜依、いくぞ!」
「ええ、悠美!」
こういうときこそ、私達ヒロイン学園【アカデミー】の生徒の出番よ!
「え、えっと…? 私はどうしたら…」
え?
「どうって、行くんでしょ。犯人を捕まえるのよ」
「えぇー!?そんなの危ないよ、警察の人に頼もうよぉ…」
「は…?なに言ってるの?私たちの方が警察の何倍も強いじゃない」
泣きそうな声で嫌がるリン。この子ホントにヒロインなの…?
「亜依、急ぐぞ!」
「あ、そうね!」
現金輸送車の前に回り込んだ私達は、犯人グループの前で仁王立ちする。
「逃がさないわ…!」
そして、私はギフトを発揮する。
眼球の奥に熱を溜めて、現金輸送車めがけて一気に見開く!
「『超熱視線【ヒートアイ】』!」
私の目から放たれた約3000℃の熱線は、地面を焦がしながら車に向かい、現金輸送車のタイヤを焼き溶かし、そして車の機関部も焼き尽くして、完全に車の運動機能を奪った。100キロほどの猛スピードを出していた現金輸送車は勢い余って激しく転倒し、道路を破壊しながら私達の方に転がってくる!
「悠美!」
「まかせろ!」
悠美は、激しく横転を繰り返しながら迫りくる車の正面に立ち、スッと片手を出す。そして、私たちを押し潰すように飛んできた車を、"掴んだ"。
ドバン!
…握力と腕力だけで側面ボディを握り、空中で車を止めた悠美。車のボディはまるで粘土のようにグニャリと曲がり、悠美の手形を食い込ませていた。
「…よいっ……しょ!」
悠美はそのまま、ダンボール箱でも持ち上げるかのように車を持ち上げひっくり返し、中に入っている犯人を、ポロポロと落としていった。
「よっ!ほっ!これで全部かな?」
4人落ちてきて、中を確認してから現金輸送車を適当なところに投げ捨てる悠美。一応、そっちが大事なものなんだけどね。
「畜生…一体何が起きたんだ…!?」
いかにもな目出し帽の強盗犯。いまどきこんなのいるのね。
犯人達は目を回して、状況がわからないようだった。
「さて、犯人さん、自首してくれたら超ラクなんだけど、どうするのかな」
(悠美、名乗らなきゃ)
(…えー…別にいいじゃん)
(そういう決まりでしょ、ちゃんとしないと成績つかないわよ)
「…はいはい。『あたしはレディダイナマイト!凶悪犯め、覚悟しろ!』」
「私はレーザーアイリス。大人しく捕まってくれたら嬉しいわ」
これは、まぁなんていうか、ヒーロー業界の通例っていうか、決まり事みたいな感じ。ちゃんとヒロインネームを名乗らないと私達の活躍ってことにならないのよね。
「レディダイナマイトだと!?あのぶっ壊すしか能のないイカレたヒロインか!?」
あ、そんなこと言ったら厄介なことになるわよ!
「へへ、おい野郎共、こいつなら大丈夫、暴れるだけの単細胞だ、逃げるぞ!」
ズズン。
「…なるほど、言ってくれるなぁ犯人さん達」
明らかに怒気をはらんだ悠美――レディダイナマイトは、めんどくさそうに手頃なところにある自動車をポイポイ投げ、犯人の逃げるルートを次々と塞いでいる。
「暴れるだけのイカレた単細胞か。なるほどなぁ」
ズズン。ズズン。
逃げ場を完全に塞いでもなお、どんどん詰み上がっていく車。
「あ、あの、さっきのやっぱりナシで…あ、あれだなぁ。レディダイナマイトはやっぱり強くて頭が良くてカッコイイなぁ~…」
どう考えても勝ち目がないことを悟った犯人は、震え声で悠美をおだててみる。
「ん?なんか言った?あたし暴れるだけしか能がないイカレたヒロインだから、相手の言ってることよくわかんないんだ」
悪意に満ちた満面の笑みで、犯人を完全に包囲した悠美。積み上げた車ブロックは、いつのまにか丸く囲む檻のようになっていた。
「さてと、なにしようか」
「…来るんじゃねぇ!来たらこいつを撃つぞ!」
「!?」
!?
人質を取られた!? まさか、近くに人なんていなかったはず…じゃ…?
「うわ~ん、助けてぇ~!」
犯人グループに捕まっているのは例の転入生、リンだった。
「えっと…なにやってんのリン?」
「ぶええええこわいよぉおお!」
「え、っていうかパパッと振りほどいて退治すればいいんじゃ…?」
「そんなの無理だよぉ!」
「どういうこと!?」
「だってあんた、仮にもA級ヒロインだろ!?」
え、ホントにマジで捕まってるの…?
「へへへ、近づくな。こいつの頭が吹き飛ぶぜ」
リンの頭に銃口を押し付ける強盗犯。
「"あ"あ"あ"あ"あ"ん!"おが"あざ"あ"あ"あ"ん!」
うわ。この子、本気で捕まってる。
「ど、どうする悠美…?」
「どうするったって…」
まいったわ。よくわからないけどこの子、一般人並かそれ以下じゃない!なんで?何の間違いでうちにきたの!?
(仕方ないわ、悠美、私が敵の注意をそらすから、そのあいだにリンを助けて)
(いや、まて亜依)
(え?どうして。早くしないとあの子が…)
(よく考えてみろ、A級ヒロインがこんなに弱いなんてことあるか?あの子はきっと、ピンチになると覚醒するタイプのヒロインなんだよ)
な、なるほど…!
(じゃあどうするの…?)
(もうちょっとだけ様子を見よう)
「…ハッハッハ、バカだな犯人達!その子を本気にさせる前にやめといた方がいいよ!」
「なんだと!?」
「その子は、あたしと同じ超強いA級ヒロインだ!」
「なに!?」
「リン、お前の本気を見せてみろ!」
「えええええ~!?」
「頑張れ!お前なら出来る!」
「う、うん…」
そして、リンはギフト能力を発揮する。かつての伝説のヒーローと同じシルエット。
超人系最強能力の一つ『ベアクロー』!
ニョキ。
ニョキ、ニョキ。
「ベ、ベアクロ~…」
リンはものすごく頼りない声でそう言いながら、犯人に捕まったままベアクローを出したり引っこめたりしてる。もちろん、そのベアクローはまったく犯人に届いておらず、完全に無駄な動きをしていた。
「ど、どうかな…?」
どうかなって…。
「い、いいぞリン!犯人は超ビビってるぞ!」
ええ!?犯人すごい冷ややかな顔してるけど!?
「よし!そのままやっつけろリン!」
「え…でも、動けないよぉ」
もちろん、犯人はガッチリとリンを捕まえたまま。
「…なぁ、あんまり舐めんなよガキ」
ゴリッ
犯人の銃が、またリンの頭を狙う。
「ギャアアアアたすけてぇええええええ!」
ああ、これダメだ!やっぱりあの子ダメだ!
「悠美!あの子ダメよ、たぶんダメな子よ!」
「そ、そうかもしれないな!?」
「いや、まだ諦めるな!リン!必殺技とかないのか!?」
「ひっさつわざ…ひっさつわざだね!」
「そう!必殺技だ!やっちまえ!」
え、あるの!?必殺技!
「ひ、必殺技!『死んだフリ』…!」
………。
「…く、くまだし、死んだフリとか上手かなって…」
「…………ダメかな…?」
ゴリッ
「きゃああああたすけてえええええええええ!」
「悠美!」
「ああ!」
いまハッキリした。
この子、アホの子だ!
「いま助けてやるぞリン!」
「これは本当にマズいわ!」
でもどうする、犯人は私達にかなり警戒してる。こっちが動くとリンが危ない!
「やめろおおおおおおおおお!」
!?
飛び込んできたのは、周りで様子を見ていた通りすがりのメタボなおじさんだった!
「その子を守れ!」
「うおおおおおおお!」
それをきっかけに、なだれ込むように他の屈強なおじさんたちが犯人に飛びかかり、そして、あっという間に犯人をとりおさえてボコボコに殴り、そしてリンを助け出した。
「もう大丈夫だ。心配いらないよ!」
白い歯をキラリと光らせてニッコリと笑うカッコイイおじさん達。
そして、なすがままに助けられているリン。
「まったく、危なっかしくて見ていられないよ」
「ご、ごめんなさい…」
「なぁに、気にすることはないさ。次は君が、誰かを守ってあげるんだよ(ウィンク)」
ダンディなおじさん達は、なんか急に出てきたかと思ったら、良い顔でカッコイイ感じのことを言って、風のようにさわやかに去っていった。
…縄にしばられた犯人グループを置いて。
「あ、あの…」
「は、犯人捕まったみたい…」
困った顔で、犯人の縄を持っているリン。
私と悠美は、とりあえず、何が起こったのかを考えて――
考えた結果、なんかもうアホらしくなって考えるのをやめた。
「やったなリン!大手柄だ!」
「すごいわ!おめでとうリン!」
全戦全勝、噂のスーパールーキー・ラブリーテディは、危なっかし過ぎて周りにいる一般人がなんとかしてしまうという、人を守るのではなく、人に"守られる"、奇跡のスーパーヒロインだった。
TO BE CONTINUED!!
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熊瀬川リン:三森すずこ
生田目亜依:内田真礼
超野悠美:諏訪彩花
剛力ハルカ:早見沙織
和迩黒子:竹達彩奈