表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【悲報】異世界転生して与えられたスキルが『5ch』だった件〜無能と追放されたが、ネット民の集合知で最強へと成り上がる〜  作者: 烏丸ぽっぽ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/22

第7話:命名『ちくわ』〜恐るべき血喰らいの竜と、王都へのヤンキー・フライト〜

「ゴロロロ……ニャァァン……♡」


 街の東門。かつて絶望の象徴であった漆黒の古竜(こりゅう)は、完全に牙を抜かれ、俺の足元で巨大な腹を見せて転がっていた。

 神話級(しんわきゅう)・孫の手の快感からすっかり抜け出せなくなったらしい。俺が少し動くだけで「もっと掻いて!」と言わんばかりに巨大な鼻っ柱をすり寄せてくる。


「……すっかり懐かれちゃったな。なあ、お前名前とかあるのか?」


 俺が何気なく古竜に問いかけた、その瞬間だった。


『異世界転生・召喚板』

90 名前:名無しの転生者

お、ペットの命名イベントじゃん!

91 名前:名無しの転生者

ここは俺たちに任せろイッチ!

92 名前:名無しの転生者

よし、このスレでドラゴンの名前を決めるぞ!

【安価】古竜の名前 >>95

93 名前:名無しの転生者

バハムート

94 名前:名無しの転生者

ポチ

95 名前:名無しの転生者

ちくわ


「安直ゥゥゥゥッ!!!」


 俺は頭を抱えた。いくらなんでも伝説の古竜に対して、スーパーで100円で売ってる練り物の名前はないだろう!

 しかし、俺の口はスキル(安価)の強制力によって勝手に動かされてしまう。


「お前の名前は……今日から『ちくわ』だ!」


 俺がビシッと古竜に向かって指を差すと、古竜は嬉しそうに「キュルルン!」と鳴いて尻尾を振った。

 周囲で固まっていたギルドマスターや防衛隊員たちが、ざわめき始める。


「ち、ちくわ……? 聞き慣れぬ響きだが、古代の言葉か?」

「ハッ! ギルドマスター、もしや『』を『喰らう(くわ)』という意味では!?」

「なんと……『血喰らい(ちくわ)』!! かつて世界を恐怖に陥れた暴虐の竜にふさわしい、恐ろしくも禍々しい真名を与えなさったというのか!!」


 アリアも両手を胸の前で組み、うっとりとしたため息を漏らした。


「『血喰らい(ちくわ)』……盟主様のネーミングセンス、底知れぬ恐怖とカリスマを感じます……!」


「違う! 魚のすり身を焼いた平和な食べ物のことだ!!」


 俺のツッコミは誰にも届かない。こうして、この異世界において『ちくわ』という言葉は、未来永劫「血に飢えた最強の魔獣」を指す恐ろしい単語として歴史に刻まれることになってしまった。


96 名前:名無しの転生者

血喰らいで草

97 名前:名無しの転生者

異世界人の深読みスキル高すぎだろwww

98 名前:名無しの転生者

よしイッチ! ペットも手に入れたし、いよいよ俺たちを追放したあのムカつく王様に挨拶(ざまぁ)しに行こうぜ!

99 名前:名無しの転生者

お、ついに王都帰還か!

【安価】王都に向かってちくわで離陸する時のポーズとセリフ >>105


「……またかよ! 普通に乗せてくれよ!」


100 名前:名無しの転生者

普通に背中に乗る

101 名前:名無しの転生者

口の中にくわえてもらう

(中略)

104 名前:名無しの転生者

優雅にティータイムしながら「お嬢さんの瞳に乾杯」とアリアを口説く

105 名前:名無しの転生者

ちくわの頭頂部でヤンキー座りをして、木刀(孫の手)を肩に担ぎながら「全国制覇行くぜオラァ! 夜露死苦ゥ!」と叫ぶ


「だからなんでいつも俺の黒歴史ノートの1ページみたいなことさせるんだよォォォッ!!」


 泣き叫びながらも、俺はちくわ(古竜(こりゅう))の巨大な顔をよじ登り、その角の間に陣取った。

 そして、強制的にヤンキー座り(ウンコずわり)の体勢を取らされ、神話級の孫の手を木刀のごとく肩に担ぐ。


「アリア! お前は背中に乗れ!」

「は、はいっ!」


 アリアがちくわの背中に飛び乗ったのを確認すると、俺はヤンキー特有のガン飛ばしフェイスを作り、街の住民たちに向かって咆哮した。


「全国制覇行くぜオラァ!! 夜露死苦(よろしく)ゥゥゥッ!!」


 ピコォォォォォォンッ!!!!


 ちくわの全身が、ヤンキーの特攻服よろしく真紅のオーラ(チートバフ)に包まれる。


「ギュオォォォォォォッ!!」


 ちくわは暴走族の爆音マフラーのような凄まじい咆哮を上げると、音速の壁をぶち破り、王都へ向かって弾丸のように空へと射出された。


 ドゴォォォォォンッ!!


「盟主様ぁぁぁ、速すぎますぅぅぅぅ!」

「俺も風圧で顔の形がヤバいィィィィィ!」


106 名前:名無しの転生者

ヤンキー竜騎士爆誕wwww

107 名前:名無しの転生者

夜露死苦(物理破壊)

108 名前:名無しの転生者

王様、今頃震えて眠ってるだろうなwww


 背後に特大の飛行機雲(ヤンキーオーラ)を引きながら、俺とちくわとアリアは、俺を無能と見下し追放した王様のいる王都へ向けて、爆音の空の旅(カチコミ)を開始したのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ