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【悲報】異世界転生して与えられたスキルが『5ch』だった件〜無能と追放されたが、ネット民の集合知で最強へと成り上がる〜  作者: 烏丸ぽっぽ


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10/22

第10話:手のひら返しのお姫様? 悪いが俺は『二次元(エルフ)』しか愛せない


勇者()の最強攻撃を小学生のバリアでへし折り、完全に王城の空気を制圧した俺。

絶望的な戦力差(主に神話級の孫の手と古竜(ちくわ))を前に、国王はガタガタと震えながら俺の足元にすがりついてきた。


「す、鈴木様ぁぁぁっ! わ、わしが愚かじゃった! どうか、どうかこの国を滅ぼすのだけは勘弁してくだされぇぇ!」


「あー……まあ、俺も別に国を滅ぼしたいわけじゃないんで」


俺が呆れ気味にため息をつくと、国王はパッと顔を輝かせた。


「おお! さすがは底知れぬ力を持つ御方、なんという慈悲深さ! お詫びと言ってはなんですが、我が国が誇る第一王女、フレアを貴方様の妻として差し上げましょう!」


「お父様ったら……もうっ♡」


国王の背後から、わざとらしく頬を染めた金髪の美女――フレア王女が進み出てきた。

そして、これ見よがしに豊かな胸の谷間を強調しながら、俺の腕にすり寄ってくる。


「鈴木様……私、最初から貴方様は特別な殿方だと信じておりましたわ。さあ、私と共にこの国を……いえ、世界を統べましょう?♡」


上目遣いでの色仕掛け。

……いや、お前、俺が追放された時「あんなキモい無能がいなくなってせいせいするわ」って一番デカい声で笑ってたの、しっかり聞こえてたからな。


     *


『異世界転生・召喚板』


130 名前:名無しの転生者

出たー!なろう特有の「手のひら返しビッチ姫」だ!!


131 名前:名無しの転生者

うっわ、媚び方エグッwww


132 名前:名無しの転生者

イッチ、こんな薄っぺらい女に騙されんなよ!


133 名前:名無しの転生者

ここはガツンと振ってやるのが男ってもんだろ。

【安価】すり寄ってくる姫への断り方 >>140


     *


「おっ、今回はまともな安価の予感……!」


俺は少しだけ期待した。カッコよく「お前の薄汚い魂などいらん」とか言って突き放せばいいんだな?


134 名前:名無しの転生者

金だけむしり取る


135 名前:名無しの転生者

孫の手でケツバット

(中略)


139 名前:名無しの転生者

「お前よりちくわの方が可愛い」とマジレス


140 名前:名無しの転生者

真顔で「悪いが、俺は『二次元(エルフ)』にしか興奮しないタチでね」と言い放ち、アリアを米俵のように肩に担いで、窓から「あばよ!」とスタイリッシュ・ダイブする


     *


「だからなんで最後は絶対キモオタ&脳筋ムーブになるんだよお前らァァァッ!!」


安価の強制力発動。

俺はすり寄ってくるフレア王女をスッと冷たいのつもりで引き剥がした。


「す、鈴木様……?」


戸惑う王女に対し、俺はキリッとした真顔を作って言い放った。


「悪いが。俺は『二次元(エルフ)』にしか、興奮しないタチでね」


「……は? にじ……げん?」


意味不明なオタク用語に王城の者たちが全員フリーズする中、俺は背後に控えていたアリアにツカツカと歩み寄り、彼女の腰を掴んで「よいしょっ」と米俵のように右肩に担ぎ上げた。


「ひゃうっ!? め、盟主様!?」


アリアが顔を真っ赤にして驚く。


「あばよ!!」


俺はそのまま、割れた窓ガラスから遥か下方の王都の街並みへ向かって、一切の躊躇なく頭からスタイリッシュにダイブした。


「キャアアアアアアアアッ!?」


アリアの悲鳴が遠ざかる。

もちろん、ただの自殺ではない。


「ちくわァァァァッ!!!」


俺が空中で叫ぶと、バルコニーで待機していた古竜(ちくわ)が「ギュオォォォン!」と軽快な鳴き声を上げ、急降下して俺たちを背中で見事にキャッチした。

そのままちくわは巨大な翼を羽ばたかせ、あっという間に王城から飛び去っていく。


     *


141 名前:名無しの転生者

最高にダサくて最高にクールwwwww


142 名前:名無しの転生者

姫、ガチでポカンとしてて大草原


143 名前:名無しの転生者

二次元宣言は草生える。イッチ、立派な変態(強者)になったな!


     *


空の上。ちくわの背中で、肩に担がれたままのアリアがポツリと呟いた。


「め、盟主様……先程の『ニジゲン』とは、いかなる意味なのでしょうか?」


「えっ? ああ……神聖なる……選ばれし者のみが到達できる、至高の領域のことだよ(適当)」


俺がごまかすように言うと、アリアは感極まったようにポロポロと涙を流し始めた。


「至高の領域……! つまり、盟主様は私のことを、神々の次元に等しいほど愛してくださっていると……!? ああ、アリアは一生、盟主様についていきます!!」


「えっ、ちょ、違う、そういう意味じゃ……!」


俺の悲鳴は、ちくわが巻き起こす爆風にかき消された。


王城へのざまぁを終え、圧倒的な力(と羞恥心)を手に入れた俺。

愛用の武器は『孫の手』。相棒は『ちくわ(古竜)』。そして、完全に俺を狂信してしまったエルフの美少女。


ネット民たちの悪意(安価)に振り回される、鈴木一太の本当の異世界サバイバルは、ここから始まるのだった!


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