001 『剣聖は再臨する』
「あぁ、これで終わりか〜、案外…長かったな」
―あぁ、終わったな、まぁ、やりたいことは大体やったしもういっか―
「まぁ、最後に人を守って死ねるなんて上等だよな」
―でもまぁ、もしもう一度人生を歩めるなら次は…剣とは無縁の人生がいい…な―
剣聖 リオリス・ランスロット 死亡
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リオの目が覚めるとそこは一面真っ白で何か透明なものに覆われた箱のような場所だった。
―ここはいったい?俺は生きてるのか、でもこんな場所、帝国にも無かったし…―
「ほぉ~ら玲夜くーん、ミルクですよ」
看護師の人が赤ちゃんにミルクをあげる。
―あぁ、俺…もしかして赤ん坊になったのか―
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十五年後
―俺はどうやらこの世界に転生してしまったらしい、ここは日本の首都・東京にある凪月家に生まれたらしい、この世界の小説にはよくある異世界転生の逆バージョンらしい、この十五年でよくわかった、ここには異能や魔法などが存在していて、それらは霊力・魔力という力の源によって発動するものだということが分かった―
「そういうところは俺の世界とおんなじ何だよな、でも能力なんて扱えないしな、俺前世は無能者だし」
―でもこういうのって転生者はすんごい力で異世界無双なんてあるはずなのに、俺にはその兆しが見えない―
「前世の魔法知識もこの世界の魔術には圧倒的に劣るし、まさか…ここって何百年後の世界とか?!」
―それはないな、いろんな文献を調べたけど俺の名前は愚か、国の名前も出てきやしない―
玲夜は悶えながらも必死に悩む。これが玲夜のここ数年のルーティンだ。
「こら玲夜、来週から新しく高校に行くのに何してるの!準備は終わったの?」
「う…うん、終わったよ、と言うかあんまり持ち物無いし、すぐ終わったよ」
「あら、この玩具とかは要らないの?」
「母さん、俺はもうガキじゃねぇんだ、玩具は卒業したよ」
「あらそう、じゃあ良いわ、午後は叔父様たちが来るから、会いたくなければ会わなくていいわよ」
「うん、会う気なんてサラサラ無いよ」
―この家は昔は結構な名家で日本全土に名を轟かせた八神柱の一つだった、だけど200年以上に日本全土を巻き込む一揆を凪月家3代目当主とその傘下24家が起こしたことでその地位を追われ、今は没落した元名家となってしまった―
「俺からすりゃ、今でも中流貴族ぐらいの待遇は受けてるし、今のままで十分だと思うんだがな」
―俺の親父・龍司方の祖父、前9代目当主の凪月誠司は未だに八神柱に返り咲こうとしている、そのために俺をどうこうしようとしてるらしいけど当主じゃない祖父には決定権は無く、親父は俺に「あいつの人生はあいつが決める」といって突っぱねているので、無駄な議論を重ねている。―
「でも俺の能力はただ影を操れるだけの力何だよな、昔の人はこの力で八神柱の3席までに上り詰めたと聞く、それも異能全盛の戦国時代の時だ、だけど同じ異能だからって俺の力は遠く及ばない、入学試験の実技だって俺の前世で培った剣術と霊力の身体強化しかしてないし、魔術はあんま使えないし、異能は練習中なのにな」
―こんな出来損ないの俺に祖父たちは何を期待してんだか―
「それにしても来週から新たに学園生活か、全寮制だし家に帰ることもなくなりそうだな」
―漫画だとこういうのは可愛いヒロインと良きライバルによる熱い学園物語が繰り広げらるはずなんだが…前世の俺の力はどうにも役に立たないし、どうしたもんかな―
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一週間後
「ようやくね、玲夜」
「父さんのことは俺がなんとかする、お前は学校に集中するんだぞ、学校では依頼を受けてこなすことも結構あるから、危険も伴う、だから…怪我はすんなよ、依頼をこなしてけば俺と会うこともある、そんときゃ親子とかは関係無しで行くからな」
「あぁ、分かってるよ」
覚悟を決めたように言った。
「「いってらっしゃ~い」」
「行ってくるよ、母さん、親父」
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今回はかなり…というよりだいぶ駆け足になってしまいました、書きたいことが多すぎてネタの渋滞なのでこれからはバンバン詰め込んでいきます。




