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本日は、お日柄も良く、大変素晴らしい晴天、旅立ちに向いた素晴らしい朝だ。
「いよいよ私の冒険が、、、!」
白い壁に覆われた緑豊かな刑務所の様な、この施設には、森や街もあり、中々に賑わっている、丸く壁に囲まれているけど範囲がだだっ広すぎて閉塞感もない。
私は、その白い壁に扉があるのを司祭様と買い出しに行った時に見掛けて知っていた。
特に門番がいるわけでもないが、外の世界への出入り口なのだと司祭様が教えてくださった。
そしていま、その、扉に手を!!
ガチャ!、、、パタン。
「、、案外直ぐでれちゃうんだなぁ、、」
なんだろう、、この冒険に出てもないに冒険終了みたいな気分は、、。
もっと扉あかないとか、誰か止めに来るとかないのかなぁ。
ないかぁ、、。
んなゲームみたいなことは、起こらないんだなぁ、成る程、これぞリアル。
「あれ、さくらさん?」
聞き慣れた声に振り向くと司祭様が紅い戦士になっていた、、!!
「鎧です!!」
「ふふ、鎧ですねぇ、これから討伐しに行きますので」
ちょっと玉子買いに行ってきますくらいのノリで討伐っていくのかな、、一応鎧だけども、
、。
「、、危ないんじゃないですか?」
「え」
司祭様は、一瞬固まり、私から顔をそらした。
「、、危ないかもしれません、、しんじゃうかも、、」
「えっ!?やだぁ、、」
もう、司祭様のプリンが食べれないなんて、せめてレシピを残してほしい、、。
「わぁ!ごめんなさい!嘘です危なくないです、えと、ただのスライムです、弱いです!」
司祭様は、慌てて私の頭をなでた。
「スライム、、」
「はい、スライムです、ザコの、よくいる序盤のやつ」
「あおいやつ?」
「ここのは、青くないですが、、まぁ、その位ザコなので、心配なさらずで」
「ついて「駄目」」
司祭様の断固とした瞳は、晩御飯まえにプリン食べようとした私を止めた時と同じだ。
これは、、私が納得しなきゃ、いけないやつ。
弱いなら、、私も役にたてるかもしれないのになあ、ついでに外もみれるし、、。
ちょっとスネた気分で司祭様を見上げる。
「、、ちゃんとお留守番してるなら、冷蔵庫のプリン、1つなら食べてよいですよ」
「わぁっ、やったぁ!司祭様、いってらっしゃーい!!」
私は、手を振り冷蔵庫に向かうべくダッシュで帰宅した。
「プリン以下、、しかも司祭様、、」
闇の毒を纏う超難易度な黒スライムは、りょうすけの鬱憤を晴らす為に討伐されました。
その日、晩御飯を初めて一緒に司祭様は食べた。
「一緒、珍しいですね?」
私は、にこにこと司祭様が食べるのをみていた。
「、、あまり見ないで、、味大丈夫かな、、今日は、あまり味見してなくて、、」
不安げに食べる司祭様は、なんだかかわいらしい。
「一緒にたべてくれる人がいるの嬉しいです、1人は、何か淋しいですし」
「1人は、、、成る程、、そうかも」
司祭様がアンニュイな顔をするから、私は、大丈夫だよの意味を込めて、旅のことを話すことにした。
「司祭様、私、旅立ちます、もぅもどらないかもしれません」
「え」
「今までありふぁ、、んぅ、、」
目の前がきらきら、、ぐるぐるするぅ、、意識、が、、あ、、し、さいさま?どして
「駄目、、行かせられない、、特に、今日は、魔王が、、」
まおー、、なんているの、、ほんとファンタジー、眠すぎてむりらわ、。
「新しい魔王になってしまった、、ここには、もぅいれないね、、さくら?」
どこか悲しそうな、嬉しそうな、、
司祭様に頭をなでられると意識が闇に溶けた。