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旅にでるぞ!と、、ふんすっ!って、、。
あれは、1週間前の決意だったか、、。
「、、食事が美味しすぎるのがいけない、、もっと不味くして下さい、、」
私は、ジト目で昼食を作る司祭様風な男性を見上げる。
背が高い、顔整ってる、性格穏やか、料理上手い、能力は、癒やしのお力だったか、、?
名前、、は、、聞いた事ないな?
美味しいご飯食べさせて頂いてるのに、
、私は、なんて失礼な、、名前聞いとこう!
「あのっ、おなま「シチュー出来ましたけど直ぐ食べますか?さくらさん」、、ふぁい」
被った、あげくシチューの魅力に負けた。
私が挫折感に床にてをつくと、お鍋をテーブルに置いた司祭様が、、いや、司祭様風なお母さんみたいな方が、そっと隣に座り。
「手を綺麗にしてから食べましょうね?もう床を触ってはだめですよ?」
司祭様に手を包まれると白く優しい光があふれた。
「消毒です、さくらさんにいけないものが悪さしてお腹痛くなったりしないようにね?」
優しく微笑んで、大変モテそうな素敵な笑顔だけど、怒らせたら怖そうなので、素直に頷き席につく。
「ま、真面目に食べますっ」
お皿にシチューを、もりもりにいれる私を、司祭様は、向かいの席に座り微笑んで見て、
「どうぞ冷めないうちに」と、促す。
「いただきまぁすっ!」
なんで司祭様は、一緒に食べないんだろうなぁ、て、不思議に思っていると。
「いつも味見し過ぎてしまって、、実は、意外にも同じくらい食べてます」
私の心が読める能力の方なんだろうか、、。
「心の中とかはみえてませんから安心して食べて下さい、悪いものはいれてませんから」
、、魔法的なやつじゃなく、素のスペックが高いお方だ、戦場で強そうなタイプだ、、。
司祭様、そういやとてもモテるんだよね、沢山取り巻きの女性いた気がするのに、、最近みないなぁ?
「、、また何か気になる事が?」
司祭様は、首をかしげて心配そうにしている。
なんだろう、この乙女ゲームから出てきた対象みたいな方は。
ムズムズする空気に耐えれず、話をかえよう、そうしよ、、んと。
「司祭様のお名前なんていうんですか?
いまさら、、なんですけど、、」
「ぶふっ!」
「司祭様が!ふいた、だとっ!!?」
いつも穏やかな顔しか見せない司祭様のツボにハマった?え、なにが、、?!
てゆうか、、笑うと、、ちゃんと、人なんだなぁ、、。
わるくないなぁ、、。
片手で顔を、隠しながら笑う司祭様は、目に涙を滲ませて笑う。
「司祭様て、、、白い服だし、話し方とか、の、せいですかね?今更、ですが、、確かに名前呼ばれた事ないですね?ふふっ」
「だ、、だし、司祭様癒やしの能力だから、、つい、、懺悔します、、ごめんなさい、、」
「そんな口にシチューつけたまま懺悔しても、神が許しても私は、許しません」
「そんなぁ、、もぅご飯つくってくれませんか?」
私が捨てられた仔犬の気持ちになっていると、司祭様にやんわり頭をなでられた。
「りょうすけです、同じ日本人、同じ能力もち、私は、さくらさんが目覚めるよりまえから貴方をみてました、、これからは名前でよんでくださいね?」
「、、違和感が」
「いや、私も司祭様は、違和感しかないですからね?」
「、、、努力しま「もうご飯つくるのやめようかな」!りょうすけさん!ご飯は!是非にっ!!」
2人の声が重なり。
2人しかいない食卓に穏やかな空気があふれた。
「あんな子供っぽいとこもあるんだ、しさ、、りょうすけさん」
私が自室に帰りながら思い出し笑いしてる間、りょうすけさんがどんな顔していたかもしらず、、、。
私は、また1日旅に出る日をのばしてしまったのだった。