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スライムには負けるけど魔王には勝ちます  作者: すふぃ~だ


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39/77

聖女巡礼①


残酷なシーン、差別的なシーン、性的描写があります。


※(R15)作品です。

 スライムには負けるけど魔王には勝ちます 

 

                  すふぃ~だ


————聖女巡礼————




 ガタリヤ北部の大爆発事件から1ヶ月が経過した。

 今ガタリヤは史上最高の麦やトウモロコシの収穫期を迎えている。



 簡単にいうと豊作、超豊作というやつだ。



 慢性的に悩みの種だった水不足問題が解決し、一気に花開いたって感じ。



 時期が冬に近かったので収穫後の農地も沢山あり、充分に恩恵を享受きょうじゅできたとは言えない。

 そして今回は突然の事だったので、まだまだ未開拓な土地が多くみられる。

 来年は更に収穫量も農地も増やせそうだぞっと希望に満ちた熱気が人々を包みこんでいた。



 え?どうやって解決したのかって?


 ではまず水不足の原因から説明しよう。



 原因は簡単で、水源となっているガタリヤ北部に流れるヨウレン川の水量が少ないからだ。

 特に夏場の水不足は深刻で、いつも取水制限がかかっており、農作物に水をあげることがままならない状態だった。



 しかし、今年は違う。

 何が違うかと言うと、見てもらえば一目瞭然。



 もったいぶらずに早く言え!との声が聞こえてきそうなのでネタばらし。



 現在ガタリヤ北部には、大きな大きな池が鎮座しているのだった。 

 直径2キロくらいはあるだろうか。

 池の中央付近には浮島があって、まるでドーナッツの型のように、くりぬかれた大地に水が溜まっているのだ。



 勘の良い方はもうお分かりだろう。

 そう、ミールが使った雷爆の魔石で出来たクレーターに、今ではすっかり水が溜まり、ため池のような存在へと進化していったのだった。

 これのお陰で、すっかり水不足は解消され、今ガタリヤの農業は最盛期を迎えている。



 爆風の原因はミールだって事はバレたの?ですって?

 良い質問ですね。

 実はまだバレてない。

 というか有耶無耶になってしまった感がある。



 ずっとミールは、なんだかんだ言ってギルド長と直接会うことを拒んでいた。



 そうこうしていたらクレーター部分に徐々に水が溜まっていっているとの報告が上がる。

 元々湿地帯だったという事もあり、湿る程度で多くは溜まらないだろうというのが、当時の学者達の見解だった。



 しかし、水は予想に反してドンドンと溜まっていく。

 満たしていく水の量は、チョロチョロ程度なのでスピードは速くないが、確実に溜まっていく水を見ながら人々は、段々と期待を口にするようになっていった。



 どうやら底で塞いでいた粘土質だった地層が剥がれ、際限なく湧き出しているようなのだ。

 しかも周りは粘土質のままなので、大地に吸収されづらく溜まりやすい。

 こうして学者達の予想に反して、あれよあれよという間に、奇跡の池は完成したのだった。



 そうなると人は現金なものだ。



 当初は大地の怒りか?悪魔王の誕生か?次はガタリヤを狙ってくるのでは??といった不安な感情が渦巻いていたのだったが・・・



 現在は神様が悪魔と戦った聖地、神様からの贈り物、などの意見が大半を占め、『恵みの池』なる名前まで付いた。

 こうして当初の原因究明、犯人捜しの気持ちは薄れ、ミールもほっと胸をなで下ろすのであった。





 1ヶ月経ったリリフ達の様子はというと。

 かなり順調に冒険者の道のりを、一歩一歩進んでいるといった感じだった。



 前回の10人の女の子達の事件を乗り越え、1人1人がしっかりと意見を持って、自覚を持って行動するようになったようにもみえる。

 


 そして大きく変わった点が3つある。



 1つ目はセリー。


 今までサボり気味だったフットワークを真剣に取り組むようになった。

 それは自分自身が体験した経験が大きい。



 あの時、足を出せていれば・・・

 リューイのように冷静に躱わすことが出来ていれば・・・



 自分の甘い考えで、皆んなを危険な目に遭わせるわけにはいかない。

 そんな固い決意のもと、今では誰よりも一生懸命にフットワークをこなしている。



 2つ目はリューイ。


 PT唯一の男として自覚が芽生えたのか、守りたい人が増えたのかは分からないが、時としてリリフとケンカになるくらい意見を衝突させている。



「えいっ!えいっ!やあぁぁ!」

「ふわわっ。リリフ姉様っ。凄いですぅ」

「えっへっへぇ!やっぱり新しい武器は切れ味が違うわねっ」



 リリフは前回の事件で武器を失ってしまったので、初心者用から初級者用の武器に新調している。



「リリフ様、今のは突っ込み過ぎです。もっとブルニの援護を待ちましょう」

「え~・・・だって今のは倒せそうだったし・・・動きも速い相手だから、私は間違ってないと思うっ!」


「確かに相手は動きが速いのでチャンスではありました。しかし、1回避けられてから深追いをしましたよね?今回はそれで倒す事が出来ましたが、倒せなかった場合は完全にPTが間延びしてしまう状況でした。孤立する事ほど戦闘で危険な事はありません。新しい武器でテンション上がっているのは分かりますが、もう少し自重して下さい」


「ぶううぅぅ・・・」

 ほっぺを膨らますリリフ。



「がっはっははあっ!リューイ坊は中々の強者じゃなっ。確かに今のはリューイ坊の言う通りじゃ。リリフちゃん、気持ちは分かるが、イケルって思った時ほど慎重にな」


「はあぁぁいい・・・」



 そして・・・・最後の3つ目。


 リリフ達の1番の違いは、ルチアーニ達、元ガタリヤのタウンチームと一緒に行動する事になったことだった。



 元々冒険者の先輩のアドバイスなどが必要だと感じていたミールは、当初は積極的にギルドで他チームの人と意見交換をしてこいって命令を出していた。



 しかし、良い意味でも悪い意味でも、ギルド内で目立ちすぎていたリリフ達を警戒するチームも多く、中々腹を割って話が出来る程の深い繋がりには至らなかったのだ。



 そこでザザの村の復興を終え帰還し、もといたサーリア国に帰るか迷っていたルチアーニ達に、相談というかお願いをしてみた所、リリフ達の現場指導をノリノリで引き受けてくれたと言うわけだったのだ。



 年齢による衰えで、力という面ではリリフ達とさして変わりは無いルチアーニ達だったが、タウンチームまで上り詰めた経験は圧倒的に貴重で、リリフ達はグイグイと成長していっている。



 今ではザザの村までの遠征(お使いクエスト)や、初級の討伐クエストなども数多く達成できるほどに成長した。

 ミール的にもルチアーニ達ほど安心して任せられる人達はいないので大助かりだ。





 ルクリアは1週間に1回のペースで、食堂でライブを開催している。


 人気は上々で、お客さんからは、毎日開催してくれっと要望があるのだが、ルクリア専属マネージャーのセリーが、それを許さない。

 希少価値を高める狙いがあるそうだ。



「ルクリアちゃぁ~ん。今日も歌ってくれよぉ」

「・・・イヤダ・・・」


「ちょっとっ。ギリル!何時までもルクリアの尻を追っかけてないで、早く家に帰んな!奥さんに怒られるよ!」


「グワンバラぁぁ・・・嫌な事思い出させんなよぉぉ・・・」


「・・・嫌な事なの?・・・」


「聞いてくれよぉ・・ルクリアちゃぁ~ん。最近冷たくてさぁ・・・帰っても飯が無かったり、先に寝てたりでよぉぉ。俺ぁ寂しいだよぉぉ・・・でもよお!俺はルクリアちゃんの歌を初めて聞いた時に救われたんだっ!めっちゃ元気が出たんだ!おじさんは完全にルクリアちゃんのファンになっちゃったよ!だからここに来ればルクリアちゃんのぎこちない笑顔も見れるしさ!歌も聴けるしさ!俺はめっちゃ元気貰ってるんだ!ありがとよ!ルクリアちゃんっ!俺、精一杯応援するからさっ!」


「・・・迷惑・・・」

「ええええええ???!!!」





 巨大食中プラントの事件で止まっていた物流も、今ではすっかり元通りになっており、ミールが待ちに待っていたドーラメルク産の結界石も幾つか入手する事が出来た。



 以前までは絶対にドーラメルク産でなければ、とてもソロでフィールドに出ることは出来ないと思われていたが、今は常駐型の使役モンスターがいるので少しランクが落ちる結界石でも対応できる事が嬉しい。



 まあ、それでもこの国、ルーン国産の結界石を使う気にはならないが・・・



 それほどまでに結界石の質は、それを作る聖女の力に比例する。

 その世界最低水準の結界石を作り出すこの国の聖女、ルーン・スワイラル7世の聖女巡礼が行われる日が刻々と近づいていた・・・






『聖女巡礼』


 それは3年に1度、聖女自身が各街を回り、街に展開されている結界を維持している巨大魔石に直接聖女の力を注ぐ儀式だ。 



 通常小さな結界石では、大地の力を利用しても12時間前後で消えてしまう結界。

 では街の結界は、どうやって長い時間維持しているのかというと・・・

 各街は聖都と太い特別な地脈で繋がっており、そこから聖女の力の供給を受けているのだ。



 イメージ的にいうと、地下を通るパイプラインといった所。



 その地脈は特別な鉱石を含んだ物でなければならず、その地脈が通ってない場所には、街は建設されていない。

 なので一見不揃いな場所に建設されている各街も、実はしっかりとした理由があって、その場所に建設されているという事なのだ。



 今でも地脈の調査は全世界で常に行われており、人間のテリトリーを少しでも増やそうとしているのだが、この100年間、新たな場所は見つかっていない。

 そのため、実質的に調査隊が行っている業務は、地脈の補修作業がメインだったりする。



 ご存知の通り、大地は数ミリずつ、ゆっくりと動いている。

 皆さんが視覚化できる事はないが、数百年、数千年単位で徐々に動いているのだ。

 聖女が誕生してから、およそ2500年が経過している。

 街によっては、その地脈が断裂する場所もあるので、それを防ぐ業務が主な仕事だった。



 少し話が横道にそれてしまったので戻すとしよう。

 では、そんな風に繋がっているなら、直接聖女の力を、わざわざ各街に注ぐ必要など無いのでは?という疑問が浮かんでくると思う。



 その答えは簡単で、供給を受けてはいるが、その力は日々減っていくからだ。

 つまり供給の力だけでは結界を維持する事は出来ないということ。



 その解決策として行われるのが聖女巡礼。

 聖女が直接巨大な魔石に力を注ぐ事で、実に3年という長い期間、結界を維持する事が可能となっている。




 つまり聖女巡礼とは、各街の『賄賂』を直接回収する、聖女にとって大事なお仕事なのだ。




 ・・・・・。




 おいおい?違うだろ?っとツッコミありがとうございます。



 しかし、あながち冗談でもないのだ。

 建前的な理由はもちろん、魔石に直接聖女の力を注ぐ事だ。

 これをしなければ街の結界が消えてしまうので、最優先で行われる。

 と、同時に聖女巡礼にはもう一つ、各街の領主にとって重要なイベントが隠されている。

 


 それは3年に1度、ちょうど聖女巡礼に併せて街の順位、つまり序列の発表があるのだ。



 街にとって序列の順位は超大事。

 序列が上がれば上がるほど、聖都からの待遇も良くなり税金も安い。

 その結果、人も仕事も物資も集まるので、序列が高い街はどんどん発展していく。



 逆に序列が低いと税金も高くなるし待遇も悪くなる。

 その結果、物資も滞り、インフラも後回しにされ、柄の悪い連中が集まり、治安が悪くなるといった悪循環が起る事が多い。



 序列最下位のガタリヤも例外ではなく、物資の供給は少ないし、インフラはこの国で最低ランク。

 その為、とにかく富裕層の不満が、かなり溜まっている。

 今年ももし、連続で序列最下位を獲得してしまったら・・・正直どうなるか分からないほどなのだ。



 なのでどの街にとっても序列発表は、その後3年間の街の発展を左右する重大イベント。

 いかに聖女をもてなし、ランクを上げるかで必死という訳だった。



 ここまで言えば、どうやって序列が決まるのか、お分かりだろう。




 そう、序列は完全に聖女の独断、気分で決まるのだった・・・




 そして最近のミールはというと、もっぱら図書館で調べ物をする日々を送っていた。

 少しでも手がかりを見つけられればという気持ちで、年代物の歴史書から、伝説、逸話、英雄譚など。

 ジャンルを問わず年代を問わず調べているのだが、残念ながらあの『脈打つ瞳』に関しての記述は見つかっていない。



 しかし嫌な予感は消えない・・・



 何処かで着々と計画が進行している。そんな感じがするのだ。

 ミールは広辞苑の様な分厚い歴史書を閉じ、また別の古文書を開くのだった。




 夕方近く、図書館にも夕陽が差し込み、そろそろ閉館の時間が近づいてきた。

 ミールは進展の無い調べ物に、少しお疲れ気味。椅子に座りながらウーンと大きく伸びをする。



 そんな中、通話が入る。ルチアーニからだ。

 ミールは魔力を込め通話を開始する。



 この世界の通話は、第三者に聞かれる心配が無いので、静寂が支配するこの図書館でも遠慮無く通話が出来るのだ。



「お久しぶりですね。ルチアーニさん。どうされました?」

「おほほ。黄色ちゃん、久しぶりねぇ。おばちゃんの通話にも出てくれるなんて嬉しいわぁん」

「何言ってるんですか。僕の中でルチアーニさん達の優先度は結構高めですよ?」


「あらやだ。嬉しい事言ってくれるじゃないの。今晩どぉ?沢山サービスするわよぉん」


「げっ・・・いやぁ・・・あははは・・・えっと・・・それでどうしたんです?なにかありました?リリフ達に」


「ううん。リリフちゃん達は順調よぉ。この分じゃ1年後には黄色ちゃんを追い抜いて、赤ランクくらいにはなりそうよ」

「へええ・・それは凄いですね。見込み有りそうですか?タウンチームになれる見込み」

「うっふっふぅ!もっちろん!」



 実は、ルチアーニ達がリリフ達の現場指導を快く引き受けてくれたのは訳があった。

 ルチアーニ達もそろそろ・・・というかとっくに潮時を迎えている。

 昔のドラゴンの件で生涯現役を宣言してはいるが、流石にそろそろキツくなってきていた。



 もう自分達の出来る事は決して多くない。

 後生に一体なにが残せるのだろうと考えていた時、ミールから言われたのだ。



 未来のタウンチームになれる人材を育成してみませんか?と。



 しかし、当初は迷っていた。

 今更、自分達が伝える事などあるのだろうか?と。



 冒険者の日常は華やかにみえて、もの凄く地味だ。

 ひたすら反復練習の繰り返しだったり、念には念を入れる慎重な判断力、危ないと思ったら少しでも嫌な予感がしたら、即逃げを選択できる行動力。



 石橋を叩いて叩いて、さらに命綱をつけて渡るような感じ。

 冒険者は、臆病で逃げ足の速い奴が生き残る世界なのだ(逃げてるだけでもダメだが・・・)



 しかし時代は変わり、最近の若い連中は、ドンドン危ない橋を渡っていく。そして見事に渡りきってしまう。

 構成も火力重視の傾向が強まり、圧倒的な火力で押し切ってしまう戦い方が主流になりつつあるのが実情だ。



 こんなジジババ連中の意見など聞くわけ無い。

 私らの考え方はもう古いんだ、時代遅れなんだよ・・・と。



 とりあえず会ってみるだけ会ってみなよっとミールに言われ、ギルドの食堂で落ち合うことにした。

 先にリリフ達は席に着いており、こんな会話が聞こえてくる。



「さっきのラリーバットの戦闘はもう少し慎重に行くべきだったのではないでしょうか?」

「確かにそうね。一匹だったからといって油断しちゃ駄目よね」

「そうですわ。噛まれでもしたら大変ですもの」


「や、やっぱり・・・そういう相手にはぁ・・・セリー姉様の遠距離攻撃が有効なのでしょーか?」


「それもあるけど・・・ブルニのスキルで無効化させた方が安全なんじゃないのかしら?あの痺れさせる奴」

「な、なるほどっ。今度やってみます」

「そうね。安全に行きましょっ。最悪逃げる事も考えて。油断大敵だからねっ」

「はいっ」



 ルチアーニ、ロイヤー、ランドルップ、ミケルはお互いに顔を見合わせ、ニヤッと笑顔になる。



「よおっ、早いな。こちらがこの前話した、元タウンチームのルチアーニさん達だ」


「は、初めましてっ!リリフって言いますっ!よ、宜しくお願いしますっ!」


「わたくしはセリーと申します。この度はわざわざご足労感謝致しますわ。是非わたくし達の先生になってくださいましっ!」


「あ、あのっ・・・ぶ、ブルニって言います!が、頑張りますっ!」


「リューイです。ぁ・・ぃの回復士をしています。是非ご教授お願いします」



 もうすっかりリリフ達の事が気に入ったルチアーニ達は上機嫌で笑い合う。



「がっはっはっは。ワシらに任せんしゃい!」

「うむ。大船に乗ったつもりでいるが良かろう」

「若いのにエライ慎重な子達じゃのぉ。今時珍しいわい。ま、ワシらと同じじゃがなっ」


「も~う。リリフちゃん、セリーちゃん、ブルニちゃん、リューイちゃんねっ!こちらこそ宜しくねぇ。でもぉ・・・おばちゃん達、強くはないけど、本当にそれでも良いのぉ?」


「は、はいっ。ミールから色々聞きました。昔は黒ランクだったけど、今は赤ランクだって事や、今の主流は火力重視だからそっちを目指すなら方向性が違うって事も。そして私達で色々話し合ったんです。そして思いました。私達には臆病なくらい慎重な戦闘の方が向いているって。でも決して逃げるためじゃないんです。強くなりたい。そしていつか沢山の虐げられている人達を救いたい、救えるようになりたいって。だからお願いします!私達に戦い方を教えてくださいっ!」



 こうしてルチアーニ達の最後の仕事として、リリフ達の指導役をする事になったという訳だったのだ。




「でも実際ビックリしちゃったわ。あの子達、本当に慎重なの。しかも自分達の意見もしっかり持っている。これは将来楽しみよぉぉ」

「はははは。1番最初にミッチリ仕込みましたからね。絶対に油断するなってね。それで・・・要件はなんでしょう?」


「あらやだ。おばちゃんすっかり忘れてたわ。あのね、なんかザクトーニのジジイが話があるんだって。黄色ちゃんだけじゃなくて私達や他の冒険者達も含めて。多分だけど、聖女巡礼の事じゃないかしらねぇ」


「あー。なるほど。そういえばいよいよですもんね。ま、今年も最下位でしょう」


「何言ってんのよ!そしたらガタリヤはマズイ事になるわよっ?黄色ちゃんも分かってるんでしょ?まったく・・・素直じゃないんだから・・・」


   続く

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