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第一章エピローグ

 現実感のない白い部屋で、灰色の竜を撫でる少女がいた。

 特徴的なのは眼の中に星マークがあることだろうか。

 少女は死体のように青白い肌をしていて、表情は何も映さない。

 そこへ眼の中に十字架がある男――房州がやってきた。

 手にはサッカーボールサイズの土産を持ち、背後にはいつものようにメイドの水野センが無言でピッタリと付き添っている。


「やぁ! 元気かい?」


 房州のハキハキとした言葉に、少女は一瞥しただけで興味なさげだった。


「問題ない」

「そうかそうか!」


 房州も灰色の竜を撫でようとすると、警戒されて避けられてしまった。


「おや、今よりもっと笑顔の方がいいかな? キミはどう思う、元お客様の渋沢八角クン?」


 手に持っていた土産――渋沢の娘である〝八角〟だった生首の口角を指でいじりながら、笑顔で意見を訊く房州。


「作られたガワじゃなく、あなたの本性(なかみ)を知って懐く生物はいない」

「これは手厳しいな! 星華クン!」


 灰色の竜を撫でる少女――星華は何も答えなかった。

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『星渡りの傭兵は闘争を求める』
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