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俺の名前は成田純一、高校2年生だ。俺はイケメンでもなければ、物凄いスポーツの才能があるわけでも、みんなのムードメーカになれるようなコミュ力もない。そのせいか、俺は漫画の主人公よりモブキャラへ好感が持てた。人生という物語ははみんなが主人公だとが言うがこんなのが主人公ならくそみたいな物語確定だろうな。なら、俺は最高の主人公を引き立てる最高のモブになってやろうと思ったわけだ。「まあ、そんなこと思って、誰にも話しかけれないまま一年が終わっていたんだがな、、」
キーンコーンカーンコーン
「じゃあ皆、気をつけてかえれよぉ。あ、そうだ純一はこの後職員室に来い」
俺は一刻も早く帰りたいのに、、
コンコン
「失礼します」
俺はこの厳つい鬼みたいな見た目の先生のもとへ足を運ぶ。この人の名前は鬼塚義夫、俺たちの間でオーガとやばれている担任だ。
「おっ、来たか、とりあえずなんで呼ばれたかわかってるな。」
「なんでですかねぇ、褒めらるわけでないのはわかります。俺なんかしましたっけ?」
「お、お前なぁ!なんかしましたっけじゃないだろ!!この前の進路希望調査もう一回なんて書いたか言ってみろ!」
「えーと、第一希望が金持ちのひもになることで、第二希望がニート、第三希望が大学進学です!!」
「よーし、お前の頭に異常があるみたいだから、一発殴ってやる!頭だせやぁ!」
「先生、あんま怒ると高血圧になりますよ。」
「誰のせいだ、誰の!第三希望の大学進学はわかるぞ、家はそこそこの進学校だからな。だがその次のニートとひもってなんだぁ!」
「いいじゃないですか、先生みたいに嫁さんもできずに、働いてるだけよりましですよ!!」
「お前ほんとに良い根性してんなぁ。俺は、この仕事を安月給で頑張ってるんだよ!おまけにもうすぐ40なのに奥さんもできないし、、」
「じゃあ転職すればいいじゃないですか」
「俺はな安月給だし、死ぬほど大変な仕事だけど、この仕事に就いたこと後悔してないんだ。それはな、お前みたいなくそめんどい生徒含めて、先生としてお前らとかかわれることがうれしいんだ。俺はなお前にお前なりのやり方でいいから人生を精一杯生きてほしいんだ。ゆっくりでいいからもう一度進路を考えてみろ」
「わかりました」