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担任の先生は…

学園にやってきた僕達は先生達の案内で入学式の会場に入る。クラスは入試の成績順で僕と優依、カイン、ノインはSクラスだよ!成績が落ちたらクラスも落ちるし成績が良くなるとクラスも上がる実力主義って感じだね!


「二週間ぶりだね。ルーク、ユイ」


「お二人とも今日からよろしくお願いいたしますわ。」


カイン、ノインが隣に座る。


「カイン、ノイン。二週間ぶり!よろしくね!」 


「よろしくお願いいたしますわ。」


気付いてたかも知れないけど僕達は名前を呼び捨てで呼ぶようになったよ!


「やっぱりこの制服は少し距離をとられるね…」


「やっぱりそうだよね。僕の気のせいじゃなかった。」


そう、普通の制服は青がメインだけど特待生の制服は黒でデザインも少し違うんだ。


「まぁ、授業にも苦手な科目にたまに出るくらいだから私はいいけどさ。」


「カイン達も苦手な科目に出るだけなんだ。」


「ルーク達も?」


「うん。そうするつもりだよ。」


そんなことを話してると会場が少し暗くなった。


「今から入学式を始めます。」


舞台袖から女性の先生が出てきて少し話したあと…


「これからは学長からの挨拶になります。」


さっきまで話してた先生が舞台袖に戻るとガッツリ体育会系の男性が出てきた。


「お前達!まずは入学おめでとう!オレはこの学園の学長のガイルだ!」


声でか!百人一首やってて人一倍耳がいい優依はあからさまに顔をしかめてるよ。


「無駄に長い話はオレが面倒だからな!簡単に終わらせる!」


アンタが面倒なんかい!


「今回の入試結果を見て愕然した者も多いだろう!なんたって満点以上の点数を叩き出した奴が二人いるからな!学園史上初だ!因みにオレはどうして教師がそんな採点をしたかは知らん!」


知らんのかい!


「まぁ、そんな奴らには負けると思うが負けないように皆頑張ってくれ!以上だ!」


負けると思うが負けないように頑張れって始めて聞いたよ!語彙力大丈夫!?


意味の分からないことを言ってから学長さんは舞台袖に戻っていった。


「なんか凄い人だったね…」


「えぇ、とても迫力のある方でしたわ…」


カインとノインがそんなことを言っている。


「優依?大丈夫?だいぶ、うるさかったよね。」


「なんとか大丈夫。もう少し声ちっちゃくしてくれたらいいのに…」


「だよね…」


そんなことを言ってると学長さんが舞台に戻ってきた。


「なんで戻ってきたの…」


「優依、本音が漏れてるよ…」


確かにそうなんだけどさ…


「伝え忘れていたが今年のSクラスはオレが持つ!規格外もいるからな!共に学園を盛り上げていこうじゃないか!」


「「えぇぇぇぇぇ!」」


なんで!?絶対うるさいじゃん!


「ルーク、ユイ本音が漏れすぎだよ。」


「言いたいことは分かりますけれど…」


「「はぁ…」」


僕と優依はため息を漏らしたのだった…。




「一年生のSクラスの教室はこっちだ!ついてこい!」


入学式が終わり、会場の外に出た僕達Sクラスの生徒は学長さんに連れられて教室に向かっている。


Sクラスの生徒は全部で15人で特待生組はほとんど授業には参加するつもりはないから基本的には11人での授業になるのかな?


「ここがSクラスの教室だ!好きな席に座れ!」


たまたま近くにいた特待生組は学長さんの攻撃に顔をしかめる。優依なんて耳塞ぎだしちゃったよ…。


教室に入ってからは教壇から一番離れてる席を陣取り席に着いた。他のクラスメイトは地獄の底に落とされたかのような絶望的な顔をしている。


「よし!全員席に着いたな!今日は自己紹介だけして解散だ!早速オレから始めるぞ!」


学長さんが話し始めたら近くの席の人達は顔をしかめてるよ…


「さっきも話したがオレはここの学園の学長のガイルだ!専門科目は剣術だがこのクラスの授業は全部オレが受け持つ!今日から一年よろしく頼む!」


『えぇぇぇぇぇ!全部!?』


そんな心の声はクラスメイト全員でハモった気がした。


「次は首席!前に来て自己紹介してくれ!」


これも成績順なんだ。


「はい。」


僕は先生に言われ教壇に立つ。


「僕はルーク ウィルターです。僕は苦手な科目とテスト以外の出席はほとんどないと思うので僕がいない時は僕の席も好きに使ってください。」


そう言うとクラスメイト達は一気に顔を明るくした。


「得意科目は…そうですね、強いて言うなら魔法と算術が得意です。苦手科目も経済が少し不安なところがあるくらいでこれといって苦手なものはありません。」


「ストップ!ちょっと待った!」


ヤバい…油断した…学長さんの攻撃をまともに受けちゃったよ…


「…先生?どうしたんですか?」


「初等学園では経済は習わん!中等学園からだ!それなのにお前は少し不安で済ませるのか!?」


あれ?初等学園では経済習わないんだ…。家で勉強したから習うものだと思ってたよ。


「あっ!中等学園からだったんですね。知りませんでした。それならどうしても出ないといけない授業とテスト以外は僕の席は好きに使ってください。授業に出ることは少ないと思いますがこれからよろしくお願いします。」


「それで終わるのか!?まぁいい!次は次席!」


だって早く終わらせて学長さんから離れたいんだもん…。





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