けっかはっぴょ~う!
入試から一週間が経ち、結果を見に学校へ向かった。
「ねぇ、優依。合格は確定だと思うけど…どうせなら首席とか次席がいいなぁ。」
「だよね!とりあえず、魔法は的壊れちゃったから満点か不正と見なされて0点か…だね」
そんなことを話してると学園に着いた。
「あっちみたいだよ!早く行こ!」
「ちょっと!待ってよ!優依~!」
合格者が書いてある場所へ行くと…
首席 ルーク ウィルター
筆記 100/100
魔法 200/100
剣術 200/100
合計 500/300
次席 ユイ ウィルター
筆記 100/100
魔法 200/100
剣術 100/100
合計 400/300
「「…え?何この点数…」」
ホントに!何?どうやったらこんな点数になったの!?300点満点でそれ以上の点数って…
「ねぇ、ルーク。三席見て」
「え?三席?」
三席 カイン テンバーナ
筆記 98/100
魔法 85/100
剣術 82/100
合計 265/300
三席 ノイン テンバーナ
筆記 85/100
魔法 98/100
剣術 82/100
合計 265/300
「へぇ…三席は双子の王子と王女なんだ…」
「やりづらくなるかもね…」
そんなことを考えてると…
「ふーん…やっぱりウィルター兄妹には負けたか…」
「悔しいですわ。」
「「……え?」」
金髪碧眼の二人組が近づいてきてそんなことを言う。…この二人…
「「王子殿下と王女殿下にお目にかかります。」」
絶対王子と王女だよねぇ…
「いや、大丈夫だよ。私はカイン。一応この国の第一王子だけど学園の同級生として接してほしいな。」
まず、王子殿下が自己紹介してくれた。
「私はノインですわ。カインとは双子の妹ですの。私も王女の肩書きはありますけれど良ければ普通に接して欲しいですわ。」
王女殿下まで普通にって言ってきちゃったよ。
まぁその方がやりやすくていいけどね!優しそうな人達でよかったよ。
「分かりました…いや、分かったよ。僕はルーク。これからよろしくね!」
「私は優依ですわ。ご存知かもしれませんが私はウィルター辺境伯家の養子なんです。同じ特待生同士、よろしくお願いいたしますわ。」
僕はそのままの口調で自己紹介したけど、優依はお嬢様口調で自己紹介したよ!王女が丁寧口調なのに自分だけタメ口なのも…って思ったのかも。
それと、首席、次席、三席は特待生に認定されて授業は出ても出なくても良くってテストの結果が良ければよしなんだ。制服も違うみたい。あとは寮なんだけど…それも凄いらしい。貴族だと付きの使用人も一人十人まで連れていっていいらしい。
それから僕達四人は少し世間話をしてからそれぞれ家に帰ることになった。
その時に聞いた話しによるとカインとノインも寮で生活するみたい。王宮に帰ってもいいんだけど、僕達が寮だから一緒に寮にして貰ったんだって!
………結局あの点数については何も分からなかった。
学園から帰るために門から出たら…
「おーい!ルーク!ユイ!こっちだ!一緒に帰ろうぜ!」
「あっ!カーズ兄様!」
「今行きます!」
カーズ兄様が中等学園の新入生迎え入れの準備が終わったみたいで迎えに来てくれた。カーズ兄様はずっと中等学園の寮にいるから会うの久しぶりだ!
「久しぶりです!カーズ兄様!」
カーズ兄様に駆け寄り馬車に乗り込む。
結果を伝えたり、カイン達に会ったことなどを話しながら家に帰った。
「まぁ!流石ルークちゃんとユイちゃんだわ!天才!」
「満点以上の点数か…始めて聞いたな。まぁ、ルークとユイだからな。そんなものだろう。」
試験の点数について話したらそんなことを言われたよ…
それからさらに二週間が経ち、入学式当日になった。
「ルークちゃん、ユイちゃん。頑張るのよ。休みになったら絶対に帰ってくるのよ!」
「「はい!」」
「二人とも大丈夫だと思うが…何かあれば陛下に遠慮なく言うんだぞ。」
「「分かりました。」」
僕達はこれからは大型連休の時に帰るだけで、基本的には寮なんだよ。…だから母様がいつも以上に過保護なんだよね…
離れたくないと言う母様からなんとか離れて馬車に乗り込む。
「「行ってきます!」」
「「行ってらっしゃい」」
父様と母様に手を振ってから学園に向かった。