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入学試験を受けました!

受験番号を貰った僕達は試験会場に向かった。


「試験番号400番までの人は先に筆記試験を受けて下さい。」


「401番から800番までは先に魔法の試験だよー!」


「残りは剣術からだぞ!」


そう呼び掛けてる先生達の言葉を聞き僕達は自分の番号を再確認する。

僕が282番で優依が635番だった。カンニングがないようにランダムで持ってきたみたいだよ。


「じゃあ、僕は筆記試験行ってくるね!魔法の試験頑張ってね!全力は出したらダメだよ!」


あれからも魔法の練習して魔法の威力が高くなった。僕と優依が全力で魔法使ったら学園が吹っ飛んじゃうよ。


「もう!分かってる!ルークこそ力入れすぎて学園吹っ飛ばさないようにね!頑張ってね!」


僕達は拳をあわせて別方向に歩きだした。




「筆記試験の会場は……あった!」


僕は筆記試験の会場に入り自分の試験番号が書かれた席に着き、待っていると…


「今から筆記試験を始める!」


やっと始まった!


「お前達!カンニングは許されると思うな!発見次第不合格だ!……始め!」


裏返っていた紙をめくり問題を確認する。

…うん!めっちゃ簡単!簡単すぎて引っかけ問題かと思ったけど十歳の子供相手に変な問題出さないだろうし…三分くらいかな?


……よし!終わった!間違いがないか確認して三分で終わっちゃったよ…時間制限三十分もあるのに…


問題を解き終わり少しウトウトしていると…


「お前、分からないからと居眠りはするな。解けなくても頑張ろうとする姿が評価されることもあるが…居眠りなんてしたら0点だぞ。」


へぇ…勉強がイマイチでも頑張ろうとする姿勢があれば合格出来ることもあるんだ…でも


「えっと…分からないんじゃなくてもう終わったんです。」


「ウソをつくな。ウソをついてもどうせすぐバレる。それにお前が将来苦労することになる。」


「いや、ウソじゃありません。」


「ウソだな。」


はぁ、なんか面倒になってきたかも…


「はぁ、でしたらこれを…僕の答案用紙です。」


このほうが手っ取り早いよね!


「…なっ!本当にこの五分ほどで全部終わらせただと!?」


「だからそう言ったじゃないですか…」


まぁ、正確には三分だけど…




そんなこんなで筆記試験が終わり、次は剣術の試験にやってきた。試験は木剣で行うらしい。

剣術は任意だよ!体格とかで得手不得手があるから出来る人はって感じだね。ちなみに優依は剣術の試験も受けるよ!


「剣術の試験を受けるやつは前に出てこい!それ以外は後ろで待機だ!」


試験番号とか関係なしに並んだ順で試験を受ける。たまたま僕は最後だったよ!


「…最後は、ウィルター辺境伯家の三男か…よろしくな!」


「ヴィント ウィルター辺境伯が三男、ルーク ウィルターです。本日はよろしくお願いします。試験番号は282番です。」


「おう!一応言っておくが攻撃魔法の使用は禁止だ。早速始めるぞ!」


「はい!」


まず、最初に動いたのは僕。身体強化を使い、姿勢を低くした状態で試験官の腰あたりに斬りかかる。


「おっと…なかなかいい一撃だな。」


「父に教わっていますので…」


試験官は僕の一撃を受け流し再び僕と試験官が向かい合う。

それから僕はずっと腰あたりに剣を入れ続けた。

そして…僕はまた腰に剣を入れ試験官が受け流している途中に身体強化を足に集中し、試験官が少し見上げるくらいの高さまでジャンプしてそのまま上から縦に思い切り剣を振り下ろした。


「くっ…」


ほんの少しの時間なのに僕にはとても長く感じた。それは試験官も同じだろう。

ピシッと木にヒビが入る音がした。そのまま木剣が割れ、僕は重力まま地面に足をつけた。


「はっはは…すげぇのが来たな…」


試験官が乾いた笑みを浮かべる。


「まさか、木剣とはいえ俺が持つ剣が相手の攻撃で壊れるなんてな…」


そう、実は木剣が割れたのは試験官だけでぼくには傷一つついてない。


「ありがとうございました。とても楽しかったです。」


「そうだな!また機会があれば模擬戦しよう。」


「喜んで!」




剣術の試験が終わり魔法の試験に来た。魔法の試験は自分が一番得意な魔法を全力で的(的には魔法が掛かっていて壊れることはないに等しい)に打って威力を確認するらしい。一人ずつ部屋に入り試験官と二人で試験するんだって!

本当なら部屋は五つあって五人ずつ試験出来るらしいけど一つは的の調整で使えないらしい。


「今から魔法の試験を始めます。名前を呼ばれた人は中に入ってください。」


それから10分が経ち…


「ルーク ウィルター君。」


「はい!」


部屋に入り試験の説明を受けた。


「では、自分の得意な魔法を的に当ててください。」


「はい。」


僕は僕が使える攻撃魔法の中で一番適性が低くい水魔法を威力を最小限に抑えて打つ。


パリッ…パキンッ


「あっ…的壊れちゃった…」


威力最小限に抑えたのに…さっきあった的の調整で使えないっていうのは間違いなく優依が的を壊したからだね。


「え?的が?壊れた?一日で二つも?」


やっぱり優依も壊してた。試験官がめっちゃ動揺してるよ…


「あ、あの…これって試験は…」


「え?試験?もちろん合格でしょ?」


「そうですか…今日はありがとうございました。」



こうやって僕の入試は終わったのだった。




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