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いざ、異世界へ!

「おぎゃあ おぎゃぁ」


あれ…?赤ちゃんの泣き声がする。


「おぎゃあ おぎゃあ おぎゃぁ」 


って…この赤ちゃんの泣き声って僕じゃん!


「おめでとうございます!旦那様!奥様!」


「元気な男の子ですわ!」


……?……旦那様?……奥様?

どこかのお偉いさんの家に産まれたのかな?


「ハァ ハァ みんな私達の子を見せてちょうだい」


優しいそうな女性の声が聞こえた。声の方へ目を向けると白銀の髪に青い瞳の美人さんがいた。

なぜかは分からないけど僕はその人を直感的にお母さんだと思った。視界はボヤけて分かりにくいがお母さんに間違いない。


「はい。奥様、とても愛らしいお子様ですよ」


「まぁ、私の髪とヴィント様の瞳だわ。」


「ええ、この方は将来たくさんのご令嬢を魅了するでしょう。」


……え?たくさんのご令嬢を魅了するかもしれないの?確かにお母さんは美人さんだけど過大評価はダメだよ?僕もまだ自分の顔見てないけど…多分、この人僕を取り上げてくれた人だと思うけどこんなこと言っちゃダメかもしれないけど大丈夫かな?


「奥様!わたくしもそう思いますわ!」


「あら、ふふっ 私もそう思うわ!」


えぇー!多分僕を取り上げてくれた人の手伝いをしてた人も賛同してるし!何よりお母さんも賛同してるじゃん!



こんなやりとりをしてると…ドダバタと誰かの足音がした。するとドアがバンッ!と音をたてて開かれた。結構音が大きくてビックリしたよ。


「マリア!産まれたのか!大丈夫か!」


「まぁ、ヴィント様!」


「旦那様、奥様もご令息も無事ですのでもう少し落ち着き下さい。ご令息が驚かれてしまいます。」


「あ、ああ……そうだな……」


あっ!この人お父さんだ!


「ふふっ ヴィント様、私もこの子も無事ですわ」


「そ、そうか」


「それより早くこの子を見てあげて下さい。私の髪とヴィント様の瞳なんですよ」


そう言いお母さんが僕をお父さんに差し出す。


「おお、本当だな。この子は親の贔屓目を抜いても将来たくさんの令嬢が寄って来るだろうな」


「やはりヴィント様もそう思いますか!さっきまでマリーとモニカとそう話していたんです!」 


えぇー!お父さんまでそんなこと言い出したよ。確かにお父さんもすごいカッコいいし自分のことだけど否定できなくなってきたかも…


「そうか!マリーとモニカもそう思うならそうなるだろうな!  イクルとカーズはもう寝たか?」


「はい。イクル様とカーズ様は夜も遅いためお休みいただいています。」


イクル?カーズ?僕の兄弟かな?


「分かった。マリア、明日また話そうか」

 

「分かりましたわ」


「そして、この子の名前だが………よし、ルークにしよう!」


「いい名前ですわ!いいわね?ルーク、あなたの名前はルークよ」


そっか…次の僕の名前はルークか………

あっ…ヤバい めっちゃ眠い……もう少し起きておきたいけどダメだ……ね…むい…


ここで僕の意識は闇の中に落ちていった

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