表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/19

北の大地の少女 ①

私は、冬の暮れの押し迫った羽田空港の送迎デッキにいた

夕暮れが近く、日差しが弱く肌寒さが際立って来ていた


やがて、彼女が乗る飛行機が滑走路の端の離陸コースに入ったのが見えた

思い返せば、私の格好は、彼女からプレゼントされた真っ赤なマフラーが、凄く目立っていたと思う


彼女は同じ大学に通う四年生

来春に卒業を控え卒業後は地元の会社への就職が決まっていた

私は未だ二年生で彼女より二つも歳下だった


ふとしたキッカケで半同棲が始まり

今、彼女は冬休みを利用して郷里の北海道の地方都市へ帰省する所だ


彼女の乗る飛行機が離陸の為に滑走を始めた

意外なぐらい呆気無く、彼女を乗せた飛行機は滑走路をフワリと離陸して飛んで行った

そして、すぐに小さくなって見えなくなった


気がつかなかったが、私は彼女のプレゼントの真っ赤かマフラーを思い切り振っていたらしい

ふと我に返ったら、周りの人々に笑われていた

私は、恥ずかしいと言うより、彼女が本当に居なくなった事を改めて思い知った


既に暗くなった送迎デッキから、帰りの電車へ乗るべく走っていた

そうするべきだと自分に言い聞かせるかのように


田中康夫の短編を意識して書いてみた

あちらは、彼が北海道へ単身赴任して

羽田空港で見送る彼女視点での物語である


学生の頃の体験を混ぜて、思い出しながら書いてみます

(;^ω^)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ