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ついに幻の『空中元素固定装置』が、、、①
「それは本当か?」
将に、寝耳に水の発言だった
村の片隅のゴミ捨て場に、幻と呼ばれた
『空中元素固定装置』の一部が廃棄されていた
と言う噂話が村の集会で囁かれていた
もちろん、それ単体では機能しない
いくつかパーツを組み合わせて
然るべき作業をして、初めてその成果物が得られると言う
その成果物と言うのが
『命の源』と呼ばれている例のアレだ
しかし、その『空中元素固定装置』を動かすには『ビリビリ』と呼ばれるモノを別に作り出さなくてはいけない
又その『ビリビリ』を作り出すには、やはりそれなりのモノと作業が必要になる
それでもやはり『命の源』を無限にあると言われる空気から作り出せるのは限り無く魅力的だ
村の働ける者たちは、早速、ゴミ捨て場から『空中元素固定装置』のパーツをいくつか集めて回収する事に成功した
幸いにも周りの近隣集落の者たちには、大変貴重な『空中元素固定装置』のパーツすら他のゴミと区別が付いていないようだった
むしろ、無意味に重いゴミの塊としか思っていないようだったのも幸いだ
