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北の大地の少女 ① 再掲載 ※■見やすくする為
私は、冬の暮れの押し迫った羽田空港の
送迎デッキにいた
夕暮れが近く、日差しが弱く肌寒さが
際立って来ていた
やがて、彼女が乗る飛行機が滑走路の
端の離陸コースに入ったのが見えた
思い返せば、私の格好は、
彼女からプレゼントされた
真っ赤なマフラーが、
凄く目立っていたと思う
彼女は同じ大学に通う四年生
来春に卒業を控え卒業後は地元の
建設関係の会社への就職が決まっていた
私は、未だ二年生で
彼女より二つも歳下だった
だがそんな事は些細な事だ




