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余命わずかの偽彼氏  作者: AuThor
16/26

彼の魅力

翌日、学校に行ったら案の定、ずる休みして2人でデートしていたんだろうと口々に周りから言われたが、私たちはしらを切った。

でも、亜武くんは仲のいい友達にはテーマパークで2人一緒に遊んだことを話したらしい。


廊下を歩く楓と和也。


「なんで話しちゃったの?」


「ずる休みしてデートするほどラブラブだって噂で広がってほしいし」


「もうっ。一昨日も思ったけど、亜武くん、恋人ができたってこと広めすぎだよ。自分から言ってるって聞いたよ」


「少しでも多くの人に知ってもらいたいからさ」


「はぁ……」


背後から楓を抱きしめる和也。

「怒った?」


「ちょっ……い、いきなり何?」

楓はドキドキして、きょどる。


「彼女が怒ったときはこういう抱きしめ方をすればいいって、どっかで読んだ」


楓は和也から慌てて離れる。

「また生徒指導室に呼ばれて注意されるよ。学校ではイチャイチャしてるように思われる行動は控えて」


「はーい」


いたずらっぽく笑う亜武くんを見て、私は何だか楽しい気持ちになる。


「次、私たちのクラス合同授業なんだから、早く行くよ」


「了解だ、ボス」


「ふふっ」

楓は噴き出す。


「もうっ、ふざけないでよ。私、ボスなんて呼ばれるほど、いかつくないし」


夜のテーマ―パークで見た真剣な亜武くんも好きだし、いたずらっぽいところも、ふざけたりするところも私は好きだ。


「今日、学校終わってから予定ある?」


「ないよ」


「じゃあ、遊べる?」


「うん」


「やった!」

無邪気に笑顔を浮かべる和也。


視線を感じ、近くの教室の中を見る楓。


姫橋さんが冷たい目で私を見ていた。


……たぶん亜武くんと姫橋さんは今も両想いだ。本当にこのままでいいのかな?


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