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「身に覚えのない昼食・時間」


それは不意に訪れたのだよ

エレベーターを使える鍵を解除したのに

わざわざ途中で階段に切り替えて昇ってきて

素っ気なく手渡されたのよ

注文してないし、代金も要らないらしい


身に覚えのない昼食・時間(ランチ・タイム)はあまりにも突然で

1人だけしかいないのに2人分用意されていて

心当たりがなさすぎて不安になったわ

さすがに放っておく訳にはいかないよな


本当は誰のものか探したよ

ひとまず自分のいるアパートに住む人たちに

軒並み聞いてみたものの、誰もが「自分のではない」と

あまりに呆気なかったのよ


身に覚えのない昼食・時間(ランチ・タイム)はあまりにも突然で

2人分にしては量がかなり多いように見えて

本来頼んだ人はきっと困っているわ

でも俺も同じくらい困ってるんだよな


お金を払うことなく届いたこの食事を

どうすべきだろうか

名前も言わず去ってしまった彼のことはわからないし

どう対処すればいいのかもわからない


このアパートじゃなければ、近隣の人のだな

だが近隣の人、ゴロゴロいるぞ

手当たり次第探して、本来頼んだ筈の人に会える確率は

いったい何何パーセントよ


廃棄するなんてもってのほか

だとしたら取る手段はただ1つだろう


身に覚えのない昼食・時間(ランチ・タイム)はあまりにも突然で

1人で食べるにはとてもボリューミーで

オイルドレッシングで余計に満腹気味だわ

さすがにもう1人の分は明日用に余して置いたわ


最初から「自分のじゃない」と断っておけばよかった話なんだけど

俺、これ今日届く別の配達のヤツだと思ってて

いざ開いてみれば身に覚えのない昼食・時間(ランチ・タイム)

断るタイミングまじでどこにあったんだ?


ちなみに今日届くはずだった配達品は

その時間、寝ていたために不在票が届けられていました

Oh! 残念!

誠に申し訳ありませんでした


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