先輩へ
お元気ですか?あなたと別れてもう何回目のお正月になるのか?今では数えることもしなくなりました。それなのに、あなたはどうして?今も一人でいるのですか?友達伝いに聞きました。あなたは今も変わらずに昔の恋人を想っていて、その地で沢山の人達を診ながら来るはずの無い人を待っていると。。でももう私はあなたにあわせる顔も無ければジタバタしてもモヤモヤしてもどうする事も出来ないのです。出来る事は時々かなしみに負けそうになった時にあなたと過ごした楽しい毎日を想い出す事。背の高いあなたはいつも大きな手で私の手をぎゅっと握ってくれましたね。その手はいつも温かくてやわらかくて。私がかなしい時はいつも大丈夫だよと言って優しい笑顔で私の顔をのぞきこんでは安心させてくれましたね。私は思い出す度に涙が出ます。私はどうしてあなたについていかなかったのか?あなたはいつも真っ直ぐで穏やかで優しくて私にはもったいないくらいの人だった。あなたといてあなたを疑ったり不安になる事は一度も無かったのにどうしてその手を離してしまったのか。。あの頃の私はあなたと一緒でも海の向こうの知らない世界に行く決意が持てない強い弱さに負けてしまった。あなたは大丈夫だからと何度も何度も言ってくれたのに。。隣町にあるあなたの実家の前を時々車で通ります。ご実家は今は少し寂しい空気に包まれていますね。昔はとても活気づいていたのに、お父様もお母様も今は高齢でひっそりと大きなお屋敷で二人仲良く暮らしてらっしゃるのでしょうか?お元気なのか気になります。私は今になって身にしみて感じます。もう死ぬまであなたのような素晴らしい人とはめぐりあえないでしょう。あなたと別れて年月には様々な事があって私はもうあの頃の私ではありません。あなたが私を診た日にはあなたは号泣するでしょう。私はあなたと別れて以降、二人の方と交際をして結婚しました。子供も大きくなりました。でも私はいつも信じても裏切られての繰返しです。主人の愛は歪んでいて結婚当初から愛人がいます。なので今は別居中です。その後に数人の方に恋愛感情を持ちました。でも私はいつも裏切られて捨てられてしまいます。今もその瀬戸際にいて毎日かなしい気持ちでいっぱいです。あなたとの事を後悔してももう戻れない程の年月が経ってしまいました。身も心も貧しくなってしまった私です。今更、あなたにあえる資格はありません(;_;)




