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宇宙郵便局  作者: 差出人
17/20

貴方へ

今夜もまた眠れない夜です。


私はとても後悔しています。


過ぎ去った過去は、もう戻っては来ないのですね。


なぜあの時に私は貴方に逢いに行かなかったのか。。そう思うと胸が苦しくなります。


あの時に私は全てを捨てる覚悟をしてお気に入りの服を纏い貴方に逢いに行く予定でした。


所が。。出掛ける時に吐血して服を汚しました。私の結核が再発してしまったの。それは貴方には絶対に知られたく無い事だったのでずっと言えませんでした。


窓の外に見える桜がとても美しく悲しく見えました。飛んできた鴬が私を見つめているように思いました。


私は貴方に嘘をついてまで約束の場所に行けませんでした。


次の約束も出来なかったのは病気を完治させたくて。


でも今はまた違う病気になってしまいました。


もう貴方に逢いたいと、どんなに願っても叶いそうにありません。


私の願いは貴方がずっと元気でいてくれる事です。


愛してます。今でもずっと。。


涙がとまりません。


私の命はあとどのくらいなのか?


知るのがとても怖いです。


死ぬ痛みでは無くて、私の中の記憶が貴方を忘れていくのが。。



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