ホワイトクリスマスはいつも曇り空
詩・短編を書いてみました
気に入っていただけるか分かりませんが
一生懸命に書いてみました(^_^)
1000文字以内で書いてあります
物語の断片や本の1ページのようなモノだと思いながら
暇なときにでも読んで
楽しんで頂けると幸いです(^_^)
「今日は雪が降るホワイトクリスマスになりそうです」
せっかくのクリスマスに仕事を入れられて
笑顔がひきつっているように見える綺麗な天気予報のお姉さんがそう言っていた
「ホワイトクリスマスか…」
正直
僕はあまりこの天気は好きではない
だって
そこらへんの恋人が雪が降るだけで
自分の誕生日を迎えたくらいの喜びを表現して
いちいち愛を確かめたり盛り上がるし
それと
雪が降れば地上はホワイトクリスマスだが
雲が埋め尽くしている空だから
星を見ることは出来ない
これではクリスマスに相応しい静夜とは言えないだろう
そんなモヤモヤを抱えた日に
突然
受験勉強で忙しいと言っていた恋人からメールが届く
「今日、暇かな? 暇なら会えないかな?」
僕は首をかしげるような思いになりながらも「分かった」と返信した
約束した待ち合わせ場所に行くと
すでに彼女が立っていた
何故か
その姿は妙に寂しそう
僕はその雰囲気を感じつつ
彼女と軽く言葉を交わしてデートを始めた
彼女の冷たい手を握り
急にこしらえたデートプランをこなしていく
デートの間
彼女は笑ったりしてくれたが
その姿がまとう寂しさは消えぬまま…
デートを終えた僕達は
花壇の花に僅かな雪が積もった前で立ち
互いを見つめる
すると
彼女が僕の握っている手をゆっくりと離し
抑える想いを口から出すことを躊躇うように唇を締めた
しかし
その想いは抑えきれずに涙となって流れ出てしまう
そうか…
違和感はこれだったのか…
女の子はいつも卑怯だ
そのたった一滴の涙が目尻から頬を通るだけで
自分の意地さえも言えなくさせる
だから…
何となく…
分かってしまう…
僕は彼女の言葉を聞く前に
「ありがとう」と言って
背中を向けて
手を振りながら彼女の前から離れた
ダサい別れ方だなと思ってる
でも
そうでもして
そこから立ち去らないと耐えられなかった
空を見上げる
星は1つもない
「メリークリスマス。バカ野郎のサンタクロース…」




