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今日も空が青い

作者: 伊月

_____あの日もこんなふうだった


救急車や消防車、パトカーのサイレンが鳴り響き

野次馬が辺りを囲い

まるで僕を嘲笑うかのように

青い空が広がっていた___


幼い時、放火魔のターゲットにされた我が家は

両親と産まれたばかりの弟を巻き込み

たったの2時間で灰と化した

なんの呪いか、僕の5歳の誕生日だった


近所の公園に遊びに行って

どんなプレゼントを貰えるだろう

と、ワクワクしながら帰った先には

炎に包まれた我が家と

それを囲む沢山の車と人


近所のおばさんに押さえられて

飛び込むこともできず

僕は燃え盛る家を前に

泣き叫ぶことしか出来なかった


あの時の悪夢のような光景が脳裏に過ぎる


今、目の前で燃えているのは誰の家だ??

中から聞こえる2つの声は誰を呼んでいる??


____僕の家だ、僕の家族の声だ


また、あの時のように邪魔が入る

家に飛び込めず、大切な家族を守れない

また、全てを失う


絶望する僕の上で

あの日と同じように

まるで僕を嘲笑うように

今日も空が青い_____

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