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第1章 その1

見慣れない部屋、見慣れない人、見慣れない風景

俺は一体誰なんだろう


朝起きるとそこにはいつも通りの見慣れない部屋

それがいつからか俺の日常になっていた。その部屋を寝ぼけた状態で見回し徐々に目が覚めて行くうちに頭の中で整理する。真新しい制服がハンガーにかけられておりその制服のボタンには高というマークに大きな桜の花があしらわれている校章が一際主張するように等間隔に並んでいた。

「今日からは高校生か...」一人で溜息をつきながら呟くとドアの外からバタバタと騒がしい足音が聞こえてきた。

「お兄ちゃん今日入学式なのにまだ準備してないの?」

この慌ただしく騒ぐ女の子はどうやら僕の妹らしい。

そして俺は毎朝1番最初にに会う人にお決まりの質問をする

「今日は何年の何月何日?」

ここで注意するのがこの言葉を言うときに寝ぼけた風を装うことである。こうすれば手っ取り早く話が進む。

「何寝ぼけてんの?今日は2017年の4月1日の櫻井高校の入学式の日だよ!!」

そう半ば怒り気味に俺の妹は答えた。

「あーそうだった。用意するから下行ってって」

そして妹を部屋から追い出し、次のお決まりの行動である財布探しを始める。黒いリュックサックの中にそれはあった。

黒井ゆうき

それが今日の僕らしい。

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