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犯罪の少ない世界  作者: なんだかなぁ
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第二章 亡命入国前

 私の名はベムラー。

 私は今ある国に飛行機で向かっている。

 何故のその国に向かっているのか。

 それは。

 私が大統領だからだ。

 

 そう私はベムラー大統領。

 だが今は大統領だっただ。

 大統領は過去の話だ。

 

 私はある国で大統領になった。

 自分の生まれた国を良くする為だ。

 その為に学生時代は勉強をした。

 そして良い大学にも入れた。

 そのころからだ。

 大統領になる事を考えていた。

 

 私を支援してくれるものも沢山いる。

 全てがこの国をよくしたい思う者達だ。

 その者達のがんばりにより。

 

 私はついに大統領になった。

 私は希望にあふれていた。

 やっとこの国がよくできる。

 国民を助ける事ができる。

 そう思っていたのだ。

 それは事実だ。

 事実。


 だが私は気がついてしまったのだ。

 大統領になると色々な人間が近づいてくる。

 そして彼らは私に要望してくる。

 そして中には要望の見返りに対して

 金をくれるのだ。

 

 大統領と言っても。

 貰える金は決まっている。

 そして徐々に金が有る生活に

 染められていく。

 あるものは金を使った楽しい遊びを

 教えてくれる。

 私は知らなかったこんな楽しい事が

 あるなんて。

 どうしていままでわからなかったんだろう。

 

 こうなると金が無い生活などは

 考えられない。

 私は犯罪と知りながら。

 手を貸した。

 そうおかしくなっていたのだ。

 欲望により周りが見えなくなっていた。

 しかたがないのだ。

 人間だから。

 嘘をついていたわけではない。

 考えが変わったのだ。

 よくある事じゃないか。

  

 そして気がつけば大変な事になっていた。

 もうこの国にはいられない。

 だから私は逃げたのだ。

 何故逃げるのか。

 

 そんなの当たり前だ。

 まずくなったら逃げるなんて子供でも

 知ってる。

 ひそかに逃げる場所を考えていたのだが。

 どれも断られた。

 なかなかうまくいかない。

 

 それなりの金も出すと言ったのだが。

 バカなやつらだ。

 金があれば色々な事ができるのに。

 そんな事もしらないのか。

 もうダメかと思った。

 

 だが今から行く場所は私の事を

 認めてくれたみたいだ。

 それが今から行く。

 犯罪が異常に少ないと言われてる国だ。

 何故か金の持ち込みありで。

 金額も制限がないみたいだ。

 ありがたい。

 

 なんてすばらしい国だ。

 国民になる為に多少の金はいるが。

 それはどこも同じだ。

 無い方が不気味だ。

 

 私はばれない為に妻と子を元の国に

 おいてきた。

 そう目立つしもういらないからだ。

 妻のゾラは若い男と浮気をしていた。

 もちろん私も若い女と浮気をしていたが。

 それとこれとは話が別だ。

 

 そう私は大変な思いをしているのだ。

 単に家いる妻と一緒にして

 もらっては困る。

 

 妻は美しい女だが何もしない。

 家事はお手伝をやとっている。

 だからやりたい放題だ。

 だからもういらない。

 

 息子のテペトも表では良い息子に

 なっているが。

 裏ではとんでもない事をして。

 私がその都度もみ消してきた。

 これにも金がかかった。

 だがそれにも限界がある。

 こんなやつはもういらない。

 

 だから私は逃げる事にした。

 やりなおすのだ。

 私はこれから新しい人生を

 歩むのだ。

 大丈夫。

 人生はやりなおせるんですよ。

 あなたしだいなんですよ。

 しっかりしてください。

 誰かが言った。

 なんてすばらしい言葉だ。

 

 その国は犯罪さえ犯さなければ

 問題が無い国らしい。

 すばらしい国と聞いている。

 金はまだ沢山ある。

 無理して私が犯罪を犯す事はない。

 この飛行機さえその国につけば。

 私の勝ちなのだ。

 そしてもうすぐその国につくのだ。

 勝った私は思った。

 いや勝ったのだ。

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