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犯罪の少ない世界  作者: なんだかなぁ
3/13

万引き罰父親

サブタイトルを変更しました。

話の流れは変えずに、フォーマット、文章の追加を行いました。

 父親が連れてこられる少し前。

 

 警官1は言った。

 

 「そういえばおまえさっき助言してたよな。」

  

 警官2は言った。

 

 「ああ、あれかあれはマニュアル通りだ。

 反感ばっかりまねいてもしかたがないからな。

 まあ、飴と鞭だな。

 こっちもいやいややってるってアピールだな。」

  

 警官1は言った。

 

 「そうかそうだよな。勝手なことはできないからな。」

  

 警官2は言った。

 

 「当たり前だ。おれたちだってやることを無視したら

 大変なことになるんだぞ。

 今も記録が取られてるんだからな。」

 

 警官1は言った。

 

 「しっかり撮ってるもんなあそこで。」

 

 警官2は言った。

 

 「おまえ、公務員が犯罪をしたら

 どうなるか知ってるだろう。」

 

 警官1は言った。

 

 「わかったわかったから。もう言わないでくれ。

 怖いから。」

 

 警官2は言った。

 

 「しっかりしてくれよ。」

 

 警官1は言った。

 

 「ああ。」

 

 そして今度は父親が連れてこられる。

 

 警官1は言った。

 

 「ここだ。入れよし。そこに吊るせ。」

 

 父親は言った。

 

 「くっ。」

 

 警官1は言った。

 

 「それではお願いします。

 これも国民の義務ですので田中ヒロキさん。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「このバカ息子が。」

 

 父親は言った。

 

 「おやじ違うんだ。」

 

 警官1は言った。

 

 「では始めてください。」 

 

 ヒロキは言った。

 

 「何が違うんだ。言ってみろひでお。」

 

 ひでおは言った。

 

 「おれが悪いんじゃない。

 悪いのはしつけを失敗したよしえだ。

 あいつのせいなんだ。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「おまえってやつはこの後に及んで

 それを言うのか。」

 

 警官1は言った。

 

 「お話中ですがそんなことをやってると

 時間が無くなりますよ。いいんですか。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「このろくでなしが。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい1回。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「わしはなわしはよしえさんから全部

 聞いてるんだぞ。おまえは仕事仕事と言って

 まったく耳をかさなかったな。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい2回。」

 

 ひでおは言った。

 

 「違うんだ。本当に仕事が忙しかったんだ。

 おやじもおれの仕事を知ってるからわかるはずだ。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい3回。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「おまえはわしが相談があると言ったが

 仕事が忙しくて話も聞かなかったな。

 それぐらいの時間はあったはずだが。」

 

 ひでおは言った。

 

 「そそれは。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい4回。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「いいかよく聞け。この国では忠告は一回だけだ。

 それ以上はしない。それがこの国のルールだ。

 なぜだかわかるか。愚か者は必要ないからだ。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい5回。」

 

 ひでおは言った。

 

 「そ、そんなこと言って。おやじに何ができるんだ。

 できもしないのに勝手なことを言うなよ。

 現実がわかってないのはおやじじゃないか。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい6回。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「ひでおだからおまえはだめなんだ。

 すぐに自分で勝手に考えて何もしない。

 おまえは知ってるのか?

 子供の教育問題について

 会社に特別休暇が申請できることを。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい7回。」


 ひでおは言った。

 

 「おれは、おれはそんなの知らないぞ。

 学校でも教えてくれなかった。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい8回。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「甘えるなそんなことは誰も教えてくれん。

 だがなじゃあなぜ調べなかったんだ。

 最初からそんなものはないと

 何もしなかったんだな。

 だからおまえはだめなんだ。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい9回。」

 

 ひでおは言った。

 

 「うっ。」

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい10回。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「おまえは自分から救いの道を

 断ち切ったんだ。愚かなやつだ。」


 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい11回。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「おまえがなぜ子供が欲しかったか

 言ってやろうか。

 おまえはわしの遺産が欲しかったんだろう。

 子供がいなければこの国では遺産の分配が

 少くなるからなどうだ図星だな。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい12回。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「ばかなやつだ。おまえは子供がいなくても

 親に分配をあげるよう頼めばいいものを。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい13回。」

 

 ひでおは言った。

 

 「今更何言ってるんだ。

 そんなことおやじがするわけないだろう。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい14回。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「あたりまえだ。おまえの普段の行動を見れば。

 おまえにはもう失望した。おまえの遺産はゼロだ。

 わかったな。

 それと田中を名のることはゆるさん。

 勝手に好きなのを作って使えばいい。

 佐藤でも伊藤でも。わしとは縁もゆかりもなくなる。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい15回。」

 

 ひでおは言った。

 

 「おやじまってくれ。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい16回。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「いやまたん。おまえは今度のことで

 子供を国に取りあげられる。

 そうなったらもう子供を作れなくなる。

 作っても次から自動的に国のものだ。

 金はもらえるが終わったんだ。おまえは。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい17回。」

 

 ひでおは言った。

 

 「そんな。まってくれおやじ。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい18回。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「さいわい仕事ができるから

 食べるには困らんだろう。」

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい19回。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「どんな老後になるかは知らんがな。」

 

 そして。

 

 「ビシッ。」

 「ぐあー。」

 

 警官2は言った。

 

 「はい30回。」

 

 警官1は言った。

 

 「では父親の方は相談室に連れってください。

 田中ヒロキさんはこちらで家まで送りますので。」

 

 そしてその後田中ヒロキさんはどうなったか。

 担当警官は言った。

 

 「では今回の国民の義務の行いに対しての

 入金の手続きは終わりましたので。

 ただしこのことについては口外することは

 禁止されてます。わかりましたね。」

 

 ヒロキは言った。

 

 「わかりました。」

 

 そう、さすがに20歳を超えた子供の責任を

 親に取らせるのは問題がある。

 ということでその行為の代償として

 お金が支払われるのだ。

 今回は1万円が支払われる。

 そしてこれは孫を持ってない親にはわからないことだ。

 

 ヒロキは思った。

 ふん、こんなものは欲しくないわ。

 ただ、ヒロキは悔しかったのだ。

 自分の子をしっかり育てられなくて。

 

 この国ではたんに頭が良ければ良いものではない。

 応用人間性全てが問われるのだ。

 子供が大きくなっても安心できない。

 さらに孫が成人して初めて解放されるのだ。

 ゆえにこの国に対する移民率はゼロだ。

 そして見ていた警官たちは。

 

 警官3は言った。

 

 「おい、やっぱりすごかっな迫力とか。」

 

 警官4は言った。

 

 「それはまあ男親だからな。」

 

 警官3は言った。

 

 「しかし遺産も無しか。」

 

 警官4は言った。

 

 「しかたないな。まっさきに親の言うことを

 聞くべきだったんだ。

 だてに長生きはしてないはずだからな。」

 

 警官3は言った。

 

 「自分の苗字を変えろってことは。」

 

 警官4は言った。

 

 「ああ、赤の他人になるってことだ。

 だが、他人事じゃないぞ。

 俺たちだって何かやらかしたら

 そうならないとは限らないからな。」

 

 警官3は言った。

 

 「きついな。」

 

 警官4は言った。

 

 「だがなこの国はなんでもしろとは

 言ってないんだ。

 できなければ放棄してもいい。

 全て個人の自由だ。

 自分の力量がわからないと大変なことになる。

 それだけだ。」

 

 警官3は言った。

 

 「でもそれって自分だけじゃ大変じゃないか。」

 

 警官4は言った。

 

 「だから相談にのってくれる場所がある。

 親もいる。使わないやつが悪いんだ。」

 

 警官3は言った。

 

 「まあそうなんだけどな。ああレポートか。」

 

 警官4は言った。

 

 「書けそうか。」

 

 警官3は言った。

 

 「ああがんばるよ。

 誰かのうつしたなんてことになったら

 大変だからな。」

 

 警官4は言った。

 

 「わかってるじゃないか。がんばれよ。」

 

 警官3は言った。

 

 「ああおまえもな。」

 

 警官4は言った。

 

 「おれかおれはこういうのは得意だからな。」

 

 警官3は言った。

 

 「う、うらやましい」

 

 警官4は言った。

 

 「何言ってるんだ。おまえも得意があるじゃないか。」

 

 警官3は言った。

 

 「まあな。そんなもんか。」

 

 警官4は言った。

 

 「そうだ。そんなもんだ。」

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