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第11話 我が名はリリィ・マーティン。軍人だ。

お風呂上がりのミキエルは、野菜をカリカリ食べている。

常に肉食だった天使が野菜を食べている。胃袋まで病んでしまったのか……?


「そんな気分だったのよ。たまたまよ」


「それよりこのクエスト初級だけど、私たちじゃ厳しいと思うのよ。だから仲間を募集しない?」


仲間か……、1〜2人居たらだいぶ戦闘も楽になるかもな。


「そうそう。マトが増えれば私が助かる確率が……」


「そっちか。まぁ魔法使いか剣士だったらいいな」


僕たちは食事を終えると冒険者ギルドに向かい、仲間募集欄に募集要項が書いてあるポスターを貼った。


『仲間募集中!!鍛冶屋とプリーストが居ます。魔王軍を一緒に倒しましょう。……』


このポスターを貼ってから1日が経過しようとしていた。


「やっぱりポスターの内容雑すぎないか?これじゃ警戒してこない気がするが……」


ミキエルが険しい顔をしている。

「なんで来ないのよ。せっかくポスターに天使の絵を描いて上げたのに」


天使の絵って、なんで募集要項にそんなの描いたんだよ。参加した仲間死ぬ前提?


「それに限定特典で天使に会えますよって最後の方に書いてあげたわ」


「おい。それだ!!速攻で剥がすぞ」


「えー。せっかくの特典だったのに。限定特典あるものには興味をそそられるでしょ?」


「なるか!!この世界にはそもそも天使はいないだろ……」


なんやかんや、言い争っていると後ろから声が聞こえてきた。

「あのー、天使に会える冒険者グループってここであってますか?」


ピンクの髪と目をした美少女が話しかけてきた。パッと見ても、小学生高学年ぐらいの子だ。

服装はローブだが、ピンク柄の迷彩だ。右肩には少女には似つかないライフルが見えている。靴はゴツめの革の黒ブーツ。ピンク柄を除けば軍人だ。左目には花柄の眼帯をしている。


「あ、はい。合ってますが、子供は……」


相手の逆鱗に触れたらしい。


「私は子供じゃない!!15歳だ。あなた失礼だぞ」


僕と1歳しか変わらんだと。どんだけ見た目、ロリなんだよ。この人と歩いてたら警察に連れていかれるレベルだぞ。


「私の名前はリリィ。リリィ・マーティン。このピンクの目はレッドベル族の証。神の名の下に、この魔法銃で戦闘に応戦したい」


綺麗な敬礼をしている。アニメの敬礼シーンに出てくるのに匹敵するぐらいだ。


「ああ、僕の名前はマサル。田中マサル。そっちのプリーストはミキエルって言うかな」


「私がミキエルよ。それよりもあなた、あのレッドベル族のってあの?」

ミキエルが驚いている様子だ。レッドベル?確かになんなんだ?


「レッドベル族って言うのはね。壮大な魔力を持った種族なの。ほとんどは魔法使いかプリーストになるのだけど。あの子も結構な魔力の持ち主だと思うの」


ミキエルが絶賛している。そんなにこの子は凄いのか?


「凄いぞ。私は上級銃魔法使いであって、武器はこのライフルがメインだ。レッドベル族でも有数の人材とも言われている」


「ちなみにそこにある料理は食べて構わないだろうか?」


テーブルの上には、アカシカの骨つき巨大肉が置いてある。

今先ほど店員が持って来たところだ。2人でカットして食べようかと思ってたのだが、この際仲間記念だしいいか。


「いいぜ。一緒に食べよう」


「ありがたい。感謝する」

ペコリと僕らに挨拶する。ミキエルがうーん?、と首を傾げていた。


リリィが肉を食べだした瞬間、ミキエルが何かを思い出したみたいだ。

「!!ちょっと待って……。あーーーーー。肉が」


「……。レッドベル族って言うのはね。魔力が壮大な分、食欲も旺盛なの。しかもその割に早飯だからすぐ無くなっちゃうの」


「……。それを先に言ってくれ」


大量にあった夕食を即座に食べたリリィは満足な顔をしている。

ミキエルは、私のご飯……と悲しげに叫んでいた。

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