2話
初めての方は初めまして!また読んでくださった方ありがとうございます!2話です!更新頻度はできるだけ早くしようと思います!
「よいしょっと」
少女の隣に座ったはいいものの何を話せばいいのかわからない
少女を見てみると彫刻のように動かない、本当に生きているのかと疑うほどだ
とりあえず軽い挨拶でもしてみるか
「よっ、はじめまして、俺はアンリこれからよろしくな」
典型的すぎる挨拶をし反応をまってみた
・・・
返事がない、なんだ?死んでんのか?そう思い頬を突こうとしたら
「ひっっひぃ!なんですか!」
「なんですかって挨拶したんだから返してくれたっていいんじゃないか?」
「え?あ、挨拶?」
「おいおい聴いてないのよ」
「す、すみません…」
「ふぅ、じゃあもう一回するからよーく聴けよ?俺はアンリ、これからよろしく!」
「は、はい、よろしくお願いします…」
「君の名前は?」
「私は、、ニュクス、、、」
夜の神の名前か、末裔かなにかなのだろうか
この手の話題は聞いていいのか悪いのか個人によるので実に厄介だ
まぁこの子を見た感じ、聞かないほうがいいだろう
なんでこんなにうまく会話ができないんだろうか、会話が嫌いな子なのかな?
それならそうといってほしいものだ、まぁ普通言わないが
「ねぇ、君って話すの苦手?」
「えっと…苦手というか、あの、その…」
なんなんだ言いたいことがあるならはっきり言えよ、と内心で思いながらも喉まで出かけた言葉をぐっとこらえ
「ん?どうしたの?」と優しく聞くと
「その、おとぎ話の悪属性の悪魔って、とても凶暴じゃないですか、だから貴方もそうなのかなって怖くって…」
確かにおとぎ話の悪属性の悪魔はとても凶暴だ
誰これ構わず出会った者を殺し、街があれば容赦なく破壊
昔共存していたという、今の善軍と悪軍の国を、7つ崩壊させたという
そんな話のある、属性を所持している奴、いわば怪物みたいなのがいきなり隣に座ったらどうだ?
恐怖するに決まっている
その上話しかけられたのだ、話すのが得意でもこの少女のようになるだろう
「あぁ、そっか、そりゃ怖いわな、だけど安心しろ!俺は誰も殺したことはねぇし街も壊した事もないぜ」
こう言ったは良いものの、一度恐怖に陥ったら簡単には恐怖心は解けない
初日から俺みたいな怪物に会わせてしまい少女には悪いことをしたな、と思ったが
自分はなりたくてこんな怪物になったわけじゃないしどうしようもない
少しでも恐怖心を和らげようと得意のマジックでも披露しよう
「なぁ、いきなりだけど、花好き?」
「はい?えぇ、まぁ好きですよ…」
「よしきた!じゃあ君に花をプレゼントしよう!」
そう言って何もないところから一輪の紫色のスイートピーを取り出した
「わぁ!すごい!どうやってやったんですか?」
「それは企業秘密ですよ、お客さん、、素になったら普通に話せるじゃん」
「あっ…」
「これからも今みたいに話してよ!これから仲間なんだしさっ!」
「は、はい!そうします!」
「よーしっ!じゃあ改めてよろしくな!ニュクス!」
「こちらこそよろしくお願いします!アンリ!」
こうして俺とニュクスは普通に話せるようになった
そうして何気ない話をして10分くらい話しただろうか
馬車が止まった
「ん?なんで止まったんだ?」
「もう1人くるらしいですよ?」
「へぇ、そうなんだなぁ、どんな奴かな〜」
と言った瞬間10歳くらいの少女が乗ってきた
「えっと、どうしたんだい?ここは軍の迎えの馬車で遊び場じゃないよ?」
「私も軍に入るからここに来たのだけど?」
「軍に入るには18歳からだからお嬢ちゃんにはまだ早いよ〜」と言い、少女の頭をポンポンッと叩くと
「私18歳なんだけど?早くその手をどけないと切り落すわよ」
と言って腰からナイフを取り出した
「おいおい、そんなもの出しちゃ危ないだろ?早くしまいn」ドスッ
言葉を言い終わる前に何かが落ちる音がしたので音のした方へと目をやったら
自分の手が落ちていた
さっきまでこの少女の頭を触っていた手だ、自分の手があった場所を見て確認しようと目をやる前に
「ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
痛みが襲ってきた
「俺のっ、俺の手がぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ちょ、貴女何してんですかっ!」
「私は子供扱いされるのが大っっっっっっっ嫌いなのよ!」
「じゃあ貴女本当に18歳なの?」
「だからそう言ってるでしょ!私はイヤ、18歳!」
その言葉を最後に俺の意識は途切れた
最後まで読んでくださりありがとうございます!最後の終わり方はちょっと無理やり感があったかなと思いましたがそこは気にしないでもらえると助かります笑(何も考えつかなったとか言えない)
3話はちょっと時間がかかるかなと思いますができるだけ早く書こうと思います!