『Hermit』
『DIABOLOS』を読み返してみて…
おかしな所が多過ぎて書き直す事にしました(;´Д`)
更新は遅いですが…
ぜひ読んで下さい!
もし、生まれ変われるとしたら…
貴方は、どんな自分になりたいですか?
もし、今の貴方の進む道が予め『誰か』に造られたモノだったとしたら…
貴方は、どうしますか?
逆らいますか?
それとも、受け入れますか?
もし、貴方の『最も愛する人』が本当は『最も憎むべき者』だったとしたら…
貴方は、それでもその人を愛し続けますか?
それとも、憎みますか?
いや…憎む事が出来ますか?
この世界に生まれゆく命。
そして、死にゆく命。
それは、途切れる事なく繋がるメビウスの輪と同じ。
例え、前世の記憶がなくとも魂は新たな躰へと受け継がれ新たな刻を紡いでいく。
そうして、地球は『輪廻』という名の流れを作り上げる。
『輪廻』の中に存在する、人々の記憶の産物として生まれた『歴史』という物語。
その『歴史』の中で決して語り継がれる事のない物語があったとしても。
そこに生きた者達の魂もまた確かに存在し、確実に受け継がれていく。
現代という刻の中に…
そして…
止まっていた運命の歯車が再び廻り始め、新たな物語の始まりの鐘が鳴る。
我ら語り部は干渉を許されぬ者。
ただ静かに見守るしかないのだろう。
ならば、この眼に焼き付けよう。
形は違えとて『唯一』の大切なモノを守る為。
己の全てを懸け、戦う者達の生き様を…
その流れた血と涙の軌跡を…
紅い満月が漆黒の闇を照らしている。
多くの生命が安らかな眠りに漂う夜。
『ソレ』は永き眠りの淵から眼を覚ます。
静かな狂気を宿し、静かな闇を浮遊する。
解き放たれた事への歓喜を抱き…
愛する『唯一』の者の元へ。
二度と消せぬ愛の証を刻み込む為に…
紅い満月の光を全身に浴びながら『ソレ』は更に浮遊する。
語り部は静かに見守る。
これから始まる悲劇に憂いの表情を浮かべながら…