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トライアングルLOVE  作者: くまにゃんこ
3/4

諦めず前に進め

トライアングルLOVE3話目です。

家に帰って宿題をしていたら利菜から電話がかかってきた。

「もしもし?」

『利央。さっきは、その…。ありがと』

さっきとは、きっとあの「あーん」のことだろう。

『でも、そういうの、いいから。気にしないで』

「気にしないでって…」

『言ったでしょう?もう諦めてるのよ、私は。だから…』

「ならっ、なんでそんな苦しそうなんだよっ⁉︎諦めたくなんてないくせにっ‼︎」

『っ⁉︎』

気づくと俺は叫んでいた。

だって、あまりにも酷いじゃないか。

諦めたくなんてないのに、性別が同じというだけで諦めるなんて。そんなの…許せるわけない。

「諦めるなよ!突き進めよ!好きなんだろ⁉︎大切なんだろ⁉︎幸せにしたいんだろ⁉︎」

『っか…、簡単に言わないでよ‼︎あんたになんか解んないわよ!他国は違うかもしれないけど、日本はそういうのに理解が少ないの‼︎絶対白い目で見られるわ。私だけならいいけど、利真をそんな目に遭わせたくないの…‼︎だからっ…』

そこで、嗚咽が聞こえてきた。

あぁ、泣かせた…。なんで女子を泣かせるとこんなに胸くそ悪いんだろ…。

「…ごめん。浅はかだった。でも俺、お前の辛そうな顔見るの嫌だし、どうしても、諦めてほしくなんかないんだ」

『なんで。敵は少ないほうがいいでしょう』

「大切だから。利菜のことが。あ。もちろん幼馴染みとして」

『…馬鹿。……でもね、利央。諦めず前に進むことが、私にとってどれだけ辛いことか本当に解ってる⁇』

さっきとは違い、その声は諭すようなものだった。

「一応、解ってるつもり。だと思う」

『そう。…諦めず前に進め…か。耐えられると思う⁇』

「大丈夫だろ、利菜なら。強いから」

『お世辞なんて要らないけど?』

「お世辞なんかじゃねぇよ」

『あら、そう。ありがとう』

利菜はあくまでお世辞として受け取ったようだが、俺は本当に利菜は強いと思う。

だって、ずっと利真への想いのことを誰にも相談せず1人で抱え、隠しつづけてきたのだから。俺には絶対出来ない。

『…なら、頑張ってみよう、かな』

「あぁ。頑張ってみてくれ」

『…まさか、あんたに背中を押されるなんてね』

「なんか、不思議な感じだよな」

『本当ね』

電話越しに利菜がクスクスと笑うのが伝わってきた。よかった。泣き止んでくれて。

『…じゃ、また明日ね』

「あぁ。また明日」

俺は電話をきった。

思わず背中を押してしまったが、かなりの強敵を作ってしまった…。利菜に勝てるのだろうか…(汗)

…でも、悪い気はしない。むしろ清々しい。

「さぁて。頑張ろっ」

俺は再び宿題を解き始めた。


翌日、利真からとんでもないことを聞かされるなんて、この時の俺は知りもしなかった。

いや。もっと前に気づくべきだったんだ。

もっとも単純な事実に。

こんにちは。くまにゃんこです。

…あとがきって、いったい何を書けばいいのかさっぱりわかりません(笑)

さて。今回は利央が活躍しましたね。

利菜のことを説得してよかったのか、よくなかったのか…。あなたならどう思います⁇というか、あなたなら出来ますか⁇自ら敵を増やすような行為。正直、私にはそんな勇気ないです。だって、敵は少ないほうがいいですからっ‼︎(笑)

…では、次回も頑張りますので、応援よろしくお願いします。

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