第02話
さて、次の日。今日は身体測定です。あ、朝ご飯はサラダとオムレツでした。弁当も作りました、朝と同じになりますが、味付けはちょっと工夫してあります。
「今日は身体測定です。身長、体重等と魔力レベルと闘気レベルを測ります。ただ、レベルを詳細に調べる方法はありませんので、出来れば正直に自分のレベルを教えて下さい。レベル5以上の人は魔力は得意な魔術を見せてもらって、闘気は先生と軽く模擬戦をしてもらいます。」
うーん、魔力と闘気両方上げてると目立ちそうだね、闘気は隠そうっと。
先ずは身長、体重等を測った後、昼休みに入る。
「フィアナ、どこで食べる?」
「そうねー、屋上とか行ってみる?」
「二人共、メシはどうするんだ?良かったら一緒に食おうぜ」
「弁当だから、屋上に行くつもり、ユリウスとローレンも購買でパンでも買って、来る?」
「そうだなー、どうするローレン?」
「うん、いいよ」
「じゃあ先行ってるね」
購買に行く二人と別れ、屋上にやって来た。
「おー、結構いい感じだね、人も少ないし。」
「そうね、じゃあ頂きましょうか」
先に食べていると少ししてローレン達がやって来た。
話題は午後からのレベル測定についてになる。
「昼からレベルの測定か、俺は闘気だから先生と模擬戦だな。ちょっと楽しみだ」
「ユリウスは戦闘訓練とかやったことあるの?」
「ああ、俺の父ちゃんは冒険者で家に居る時は俺に剣を教えてくれるんだ。依頼でよく家を空けるからその時は自己練習になっちゃうけど。シェラハはどうなんだ?」
「私はローレンと遊び半分でやってたよ、ねぇ?ローレン」
「うーん?僕は必死だったけど、まあ、うん」
「何だそれ?フィアナは?」
「私の家は代々魔術師を輩出して来た家だから、小さい時から魔術の練習に励んで来たわよ」
「あー、そっか。貴族だもんな」
「まあ、貴族が全て、そうではないけれど、家はそうだったわね」
「へぇー、じゃあ自信ありか、午後が楽しみだな」
その後昼休みも終わり、訓練場にやってきました。初等部一年全員いますがクラス毎に別れていて他のクラスの状態まではわかりません。
「では、これから名前を呼んでいきますので、自分の魔力と闘気のレベルを言ってください」
一人一人名前を呼ばれ、レベルを言って行きますが…、
あれー?5レベル以上の人が全然居ないよ、なんで?
「次、フィアナ=カトラル」
おっ、フィアナの番だ。
「はい、魔力レベル13、闘気レベル2です。」
「よし、じゃあ自分が使える最上の魔術を一つ見せてくれ」
「はい。…雷よ、我が指す先を貫け、『ライトニング』」
フィアナの指先から雷が放たれ、訓練場の壁に当たる。
おー、雷魔法だ、さすがフィアナ、皆驚いてるなぁ。…でも、あの詠唱っぽいの何だろ?
私魔法使うとき詠唱とか使ったことないんだけど。
父さん、母さんも使ってるの見たことないしなぁ。
「よし、良いぞ。では次…」
それから、何人か魔術を見せたけれど、全員詠唱してた(レベルは5〜8位だった)。
さて、どうしよう?魔力もレベル4にしちゃうか、レベル7の水属性の人のを真似るか、開き直って無詠唱で魔法使うか。うーん…
「次、ユリウス」
「はいっ、魔力レベル1、闘気レベル10ですっ」
おっ、闘気の方だと今までで一番高い。
と言うか、初の模擬戦だ。闘気あんまり人気無いのかな?結構役立つのに。
「じゃあ、そこから好きな武器を取って、掛かって来なさい。」
「はいっ」
うん、大きめの剣持っていった。まあ剣士科に行くって言ってたし予想ついたけど。
おー、先生って結構強いんだなぁ。ユリウスの剣術もかなりの腕前だし、火属性の身体強化も結構上手いけど、軽くあしらってるや。
「はい、そこまで」
ユリウスに二分程打ち込ませた後、ユリウスの動きが鈍った辺りで、剣をユリウスの首に寸止めし終わった。
「はぁ、はぁー」
「良かったですよ。攻撃は三年生にも通用すると思います。」
「ありがとうございます」
へぇー、ユリウスで三年生レベルなんだ。
「次、ローレン」
「はい、魔力レベル2、闘気レベル15です。」
おっ、ローレンの番だ。レベル聞いて皆驚いてるね。
「うん、じゃあ武器を持って来て下さい」
「はい」
ローレン何の武器持って行くんだろう?私と修練する時は、盾の練習ばっかりしてたけど。
おっ、盾と短槍持って来た。まあ似合ってるかな?
「ローレンは土属性でしたね。では私からも斬り掛かりますよ」
おー、ローレン凄い、先生の攻撃のほとんどを防げてる。
まあ、先生手加減してるけど。
それに全然反撃が出来てない、先生たまに待ってくれてるのに。
「はい、ここまで。壁役としてはとても優秀ですね。もう少し攻撃にも目を向けるようにしましょうね」
「はぁっ、はぁー、はい」
「では次、シェラハ」
私の番来ちゃった。
ユリウスとかローレンの番で熱中しちゃって、どうするか全然考えてないや。
「はい、魔力レベル13、…闘気レベル2です。」
あー、13って言っちゃった。
仕方ない開き直ろう。
「では、どうぞ」
「はい」
まあ、氷魔法で良いか。空気中の水分を私の周りに集め、冷やし、沢山の氷の塊を作り出す。それを鏃の様に尖らせて、一斉に発射する。氷の鏃は次々と壁に当たって砕けていく。
うーん、やっぱりまだレベル低いから強度足りないなぁ。
「…凄いですね。無詠唱で是ほどの魔術が使えるなんて」
「…ありがとうございます」
ヤバかったかな?
何かフィアナがすっごいこっち見てる!
私は目を逸らしながら、元の位置に戻った。
その後は目立つ人も居なくて、身体測定が終わった。
「はい、今日はこれで終わりです。明日は午前中は闘気の授業、午後は魔力の授業があります。頑張って下さいね」
寮に帰るとフィアナに話があると言われた。
「シェラハ、今日の魔術凄かったわ。私と一緒に魔術科に行かない?」
「嬉しいけどごめんね。」
「そう、残念ね。私達四人なら闘技会でいいとこいけそうなのに」
「闘技会?何それ?」
「毎年10月に行われてる学園内での大会よ。四人一組の集団戦と魔力、闘気毎の個人戦があるの。ユリウスとローレンと私とシェラハだったら、属性的にも戦い方もバランスが良いと思ったんだけど」
「へぇー、そんなのがあるんだ、魔具科は出れないのかな?」
「出れはするでしょうけど、魔具は禁止されているからね。魔具の披露会は別にあるから。」
「んー、ちょっと考えてみる」
「ええ、わかったわ。」
シェラハ
魔力/闘気レベル:13/13
STR:F(E) VIT:F(E) AGI:E(D) DEX:D(B) INT:E(D)
スキル:強化(魔力)14,強化(闘気)23,水魔法26,氷魔法8,闘気放出8
ローレン
魔力/闘気レベル:2/15
STR:E(D) VIT:D(B) AGI:F(F) DEX:F(E) INT:F(F)
スキル:強化(闘気)30,土魔法2,闘気放出15,盾術25
フィアナ=カトラル
魔力/闘気レベル:13/2
STR:F(F) VIT:F(E) AGI:E(D) DEX:E(E) INT:D(D)
スキル:強化(闘気)2,風魔法25,雷魔法10,杖術8
ユリウス
魔力/闘気レベル:1/10
STR:D(C) VIT:E(E) AGI:E(D) DEX:E(E) INT:F(F)
スキル:強化(闘気)20,闘気放出1,剣術18
次の日、今日は初授業です。訓練場にやって来ました。
「はい、では先ずはレベル毎にグループ分けをします。1〜4レベルはAグループ、5〜9レベルはBグループ、10以上はCグループとします。」
私はAグループの集まる場所に行った。クラスのほとんどがAグループで、Bが五人、Cは二人だった。
Cは今日は自習になるようだ。ユリウスとローレンは二人で模擬戦をやるらしい。
Bは身体強化しながら身体を動かすらしい。
Aはお勉強から始まった。
「えー、闘気による身体強化は闘気術にとって初歩ですが、とても有用です。属性毎に強化される程度が変わりますが、どの属性でも充分に強くなる事が出来ます。
闘気術に必要なことは闘気の量、これは闘気を扱う事で少しずつ増えて行きます。
次に闘気を操作する練度、これは闘気を扱うときに闘気の流れを良く想像する事が大事です。
それから元々の身体能力、闘気による身体強化は元々の身体能力が高ければ高いほど効果が高まります。
ですので、これから闘気術の道に進むつもりであれば、毎日の様に闘気術を使いながら、身体を鍛える事が大切です。」
まあ、この辺は知ってる事だけだな。
「闘気術による身体強化は地味に思えるかも知れません。ですので闘気レベルを上げていく事でどの様な事が出来るか話します。
先ずは身体強化、次に闘気を身体の外に放出出来るようになります。これで武器や防具も闘気で強化出来ます。
次に闘気の圧縮、これで部分毎の闘気密度を変え、それまでとは全然違う強さで強化する事が出来るようになります。
次に密度をある一定以上上げる事で、闘気そのもので物に干渉出来るようになります。闘気を斬撃として飛ばし敵を斬る等が出来ます。
最後に闘気の物質化、闘気を武器や防具そのものにする事が出来、自分だけの最強の武器防具を生み出す事が出来ます。
先は長いですが極めれば龍族とも相対出来る力を持つ事が出来ます。
皆さん頑張りましょうね。」
へぇー、そんな事出来るんだ。圧縮と実体化か、…ちょっとピンと来ないなぁ、その方向だと魔力と融合出来そうにない。どちらかと言うと、特化して行ってる感じ。
取り敢えず説明は終わり、先生は闘気を扱った事の無い人に闘気の身体強化の方法を教えていった。
「うわっ、固ぇなぁ」
俺とローレンは自習になったので模擬戦をやる事にしたが、ローレンは防御が固すぎる。剣術(ローレンは槍と盾だが)や身体の動かし方は俺の方が勝っているが、盾の使い方だけは上手すぎる。八割方、俺が攻めているがローレンは殆どノーダメージだ。
「ローレン、盾は上手いけど、槍は下手だよな」
「昨日初めて使ったから」
「初めて!?…今までどうしてたんだ?」
「盾だけ」
「盾だけって、それだと攻められないだろ」
「うん、攻めない」
「シェラハと戦闘訓練してたんだろ?」
「うん、シェラハとやる時に攻めてる暇なんか無い。」
「魔術でやられるって事か?」
「初めは剣と盾を持ってたけど、直ぐやられちゃうから、盾だけに専念するようになって、最近やっとある程度の時間防げるようになった。」
「へぇー、シェラハって強いんだな。昨日の魔術は凄かったけど」
「うん、まあ、あんなもんじゃないけど(ボソッ)」
それから、俺はローレンに防御法を教わり、槍の使い方を教え、素振り等で時間を潰した。
取り敢えず全員が身体強化が出来るようになったので、各々武器を選び、身体強化をかけた上で素振りをすることになった。
どうしようかな?今まで武器とか使ったことないからなぁ。大剣と短槍は被るからなんとなく嫌だし、フィアナは杖を使うらしい。
後は短剣、長剣、長槍、片手斧、大斧、槌、弓等があるが、どれにしよう?
…よし、決めた。大斧にしよう。ちょっと目立ちそうだけど、これが一番性に合ってると思う。
私が大斧を持って戻るとフィアナが驚いている。
「はい、皆さん武器を持ちましたね。今回配った武器は全て木で出来ていますが、充分に気を付けて下さい。それでは始めて下さい。」
他の人と離れ、大斧で薙ぎ払ったり、打ち下ろしたり、突いたりと思い付くまま振り回す。
段々面白くなってきて、魔力も使って強化して振り回していると、こっちを見てるフィアナと目があって、冷静になる。
あらー、何か凄い注目されてる。
「えへへ」
仕方ないので私は笑ってごまかした。ごまかせたかどうかは定かではない。
すると先生が私に近付いてきた。
「シェラハ、貴女本当に闘気レベル2ですか?」
「あぁー、えっと、…すみません。レベル13です。」
「はぁー、やっぱり。どうして嘘を付いていたんですか?」
「えっと、私は闘気も魔力も一緒に上げているんですが、何か言われちゃうかと思って」
「まあ珍しいですが、貴女がその道を進むと言うなら否定する事はしませんよ」
「ありがとうございます」
ああ、バレるの早かったな。まあ隠し事とか向いてないし良いか。
その後は適当に素振りして、時間になった。
「はい、午後からは魔術の授業です。また此処に集まって下さいね」
解散し、今日も私達四人は屋上に行く事にした。
「シェラハにはびっくりさせられるわね」
「ああ、大斧を振り回してる時は凄かったぜ」
「ははっ、ちょっと夢中になっちゃった。」
ご飯を食べつつ、闘気術の授業の事で盛り上がる。
「ねぇ、私達四人で闘技会組まない?」
「えっ、でも私魔具科に行くかも知れないよ。」
「それでも良いわよ、貴女今の時点で充分強いから」
「俺は良いぜ、面白そうだ」
「僕も大丈夫」
「それなら私も頑張ってみようかな」
「じゃあ、宜しくね。科が別れても、たまに集団戦の練習しましょう。」
「ああ」「うん」「良いよ」
その後は戦術の話等をして、午後の魔術の授業に向かう。魔術の先生は違う人らしい。二十代後半位の眼鏡を掛けた知的な女性だった。
「私は一年魔術科Aの担任になる、イシス=リアラクトです。
先ずは魔術の基本的な説明から行います。知っている人も復習と思って聞いて下さいね。
魔術に大事なのは先ずは魔力量です。これは魔力を使う事で増えて行きます。魔力量が残り少なくなると目眩や頭痛等が起き、無くなると倒れてしまいます。決して無理はしない様にしましょう。次に魔術を想像する事が大事です。より詳細に想像出来ていれば、消費魔力も少なくて、威力も高くなります。その想像を補佐する為に詠唱があります。詠唱は昔の魔術師が考えた物で充分に想像出来ていなくとも、魔力を込めて唱える事で魔術を使う事が出来ます。ですが、詠唱魔術だと応用が効きません。なので想像力もとても大事です。」
詠唱ねぇ、要らないかな。
「次は魔術の成長過程を説明しますが、魔術は闘気に比べ、個人差が大きい為、属性毎に簡単に説明します。
火属性は基本の火魔法と炎魔法、爆魔法、光魔法の三つの上級魔法が、
水属性は基本の水魔法と氷魔法、癒魔法、霧魔法の三つの上級魔法が、
風属性は基本の風魔法と嵐魔法、雷魔法、空魔法の三つの上級魔法が、
土属性は基本の土魔法と鋼魔法、地魔法、闇魔法の三つの上級魔法が見つかっています。
上級魔法の霧魔法や空魔法、地魔法等は此処数十年の間に見つかりました。もしかしたら、まだ見つかってない魔法もあるかも知れませんが、先ずは基本の魔法を使いこなせる様になり、上級魔法を一つ使えるようになることを目指して下さい。」
癒魔法に霧魔法かぁ、
癒魔法は回復魔法だよなぁ、あんまり性に合わないけど役には立ちそうだなぁ。霧魔法は結界とか出来そうだな、使いようによっては面白い事出来そう。
聞いた限りだと身体強化が無いなぁ。魔術の一種なのかな?でもスキルには載ってるしなぁ。
ふむ、一度図書館に行って情報をさらってみた方が良さそうだなぁ。
「それでは、実際に魔術を使って見ましょう。えっと先ずは属性毎に別れて下さい。その後、初級の魔術を使って貰います。そして、おそらくレベルが低い人は何度か使えば魔力切れになります。頭痛や目眩等身体に異変を感じたら、魔術を止めて下さい。今日は魔力切れを体験し自分の魔力の容量を把握してもらいます。
レベル5以上の人は初級魔術では大変ですので、私が指示します。集まって下さい。ではレベル4以下の人は始めて下さい。」
先生は初級の魔術の詠唱をレベル4以下の人に教えた後、私達にレベル毎に適当な魔術を指示して行った。
私はアイスコフィンと言う魔術の詠唱とどんな魔術かを教わったが、
…まあ使ってみればわかるかな。
「氷よ、永き眠りをもたらす棺となれ『アイスコフィン』」
私の詠唱と共に、氷の棺が出来る。
へぇー、詠唱って凄いわ、殆ど想像して無かったのに、きちんと発動するなんて。でも、魔力食い過ぎ。
同じ効果の魔法、いつもみたいに使ったら、半分位の消費で済んだよ。
…ちょっと、もう一回。
「氷よ、永き眠りをもたらす棺となれ『アイスコフィン』」
ふむ、今度はちょっと形を変えた棺を想像しながら唱えてみたけど。
うーん、さっきと変わらない氷が出来た。
応用が効かないってこういう事かな。
それから、何個も氷を作り出し、場所の変更が出来るか、大きさは帰られないか、温度を変えられないか等色々試してみた。
場所と大きさはちょっと調整出来たが微妙な感じだった。十個作った所で頭痛がしだしたので、止めて最初の場所に戻って来た。
殆どの人が戻って来ていて、フィアナだけがまだ雷魔法を撃っている。
おー、魔力量は私よりフィアナの方が多そうだなぁ。
それから少しして、フィアナも戻って来た。
「皆さん自分の魔力容量は把握出来ましたか?これから増えて行きますので常に限界を把握しておくようにしましょう。
明日から殆ど毎日一時間、実習時間があります。今日は全員魔術と闘気術をやってもらいましたが、明日からは自分がやりたい授業を受けて下さい。場所は同じ此処ですが、別れて授業をします。それでは今日の授業は終わりです。このまま帰って良いですよ。」
授業が終わって、私はフィアナと二人で食料品を買い出しして、寮に帰ってきた。
「ねぇ、シェラハ」
「んー、何?」
「シェラハは将来何に成りたいの?」
「うーん?まだ何も考えてないよ」
「そう。…魔力も闘気も上げるの大変でしょう?何か目指している物があると思ったわ」
「あー、それなら魔力と闘気を合成出来ないかなって思ってる。一応今の目標かな?」
「へぇー、…想像も付かないわね」
「うん、そうだね」
その頃男子寮。
「なあ、ローレン。今日シェラハ凄かったな。ローレンもシェラハもどんな訓練してたんだ?」
「んー?シェラハは戦闘とかに夢中になると、ちょっと危ないんだよね。初めは僕も木剣とか持って戦おうとしたんだけど、とてもじゃないけど攻撃するヒマなんかなくて、盾で何とか防御するのに必死で、気がついたら闘気レベルと盾の使い方だけ上手くなってたよ。シェラハは魔物も居る海に潜って漁をよくやってたよ。何か海の中なら私は最強よ!とか前に言ってたけど。
後はたまに二人で、町の近くの森で魔物狩ったりしてたよ。」
「…お前ら凄ぇな。魔物とか親父と一緒に何度か戦ったけど、親父と一緒でもキツかったぞ」
「凄いのはシェラハだよ、僕は殆ど付いていってるだけだし。」
「いや、ローレンも凄いと思うが。まあいいや、直ぐに二人に追いついてやるからな」