一つ片付いても問題は山積み
本日から朝と夕方の2回投稿にしたいと思います。
平日は、朝8時投稿。夕方5時投稿。
土日、祝日は、朝10時。昼の15時投稿にします。
「ヒロ!音は、フェイクかも知れない。なみ君や茜茜のスマホを調べて!スマホから精神干渉の術が見つかるかも知れない。」ヒロに指示を出す。
「わかった!櫻のも持っていくで。」粉々になったスマホをマジックバックから取り出した保管容器に入れてバタバタと出ていく。
そこで、一息ついて落ち着く事にする。
ジリジリとした焦燥感が、だんだん薄れていくように感じる。
もしかしたら呪いか?
多分、今出来ることは、全てやった。
ともかく、落ち着こう。
私は、立ち上がりポットでお湯を沸かす。確か、この辺りに紅茶のティーパックがあったはずだ。
カップを手に取り、お湯が沸くのを待つ。
ソファに寝ていた楓がゆっくりと起き上がる。
「ママ上。音ましになった。」
「よかったよ。読みが当たったのかも。」お湯をゆっくりと注ぎ紅茶を作る。
相手は、よほど私をおちょくっているのだろう。
でも、怒りや焦りは禁物だ。
初動を間違ったら取り返しのつかない事になるだろう。
一息ついて、報告を待つことにする。
『殿下!』水盆の方から連絡が入る。
「上野か?」私は、水盆の前に立つと返事をした。
『亜人達を見つけました。一度は、落ち着いたのですが、また、だんだんパニックになっており、みなで宥めている状況です。』
「なんて言ってパニックになっている?」
『それが‥。また、永喜王朝が攻めてくるっと。自分たちは、避難しているだけと話しています。それに、式神はいませんでした。』
「なぎさを見かけた者は?」
『いません。みな逃げるのに必死だったと。それにーー。』そこで、映像が不安定になる。
『敵だ!なんや!こいつら!』
『変装してるが、人間や!』
『捕縛しろ!』
しばらく、争った音声が入る。
多分、大丈夫だろう。
『殿下失礼しました。賊に襲われました。』上野が話す。
「死傷者は、いない?」
『うちの部隊からは、一人もいません。』
「怪我人が出なくてよかったです。応援を送ります。犯人を引き渡して、亜人達を保護してください。領主官邸で匿うと話したらくるでしょう。」
上野が、御意!と短く返事すると通信が切れる。
さて、一つ。神辺の亜人達の保護はできた。
だが、肝心のなぎさがいない‥。
なぎさ‥。どこにいるんだよ。
敵は、神辺の安全管理の職員を警備員ぐらいに思っていたようです。
「ゴリゴリの戦闘員でびっくりしました。」
証言 モブ賊




