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異世界に行っても課題が終わんなくてやばい 〜課題を終わらせるついでに魔法も少しづつ極めていきます〜  作者: 時雨


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1/1

01 壮大な内容の魔導書

俺の名前は田中太郎、15歳で一応一人暮らしをしている


…え?名前?……一回黙ってくれ…そのツッコミは聞き飽きたんだ。


…え?15歳で一人暮らしは危なくないかって?大丈夫。なんたってここは―――



―――異世界なんだから




「…いやあ、終わんねえなあ…」


今日の課題はとある魔導書の解析、なにやらすごい魔法や真実が書かれてるらしいけど…


全くと言っていいほど手が付かない…あれ?おかしいな。明日が締切のはずなのにまだ83ページ中25ページしか進んでない。


今日は絶好の課題日和だったんだけどなあ…まさかカフェイン中毒でダメになるなんて…


「徹夜しようとしたのがいけなかったのか…?いや、徹夜することは別に問題ない。コーヒーを飲んだことが悪かったのか」


…今度からはコーヒーを飲むのは控えめにしておこう。


「えぇと、『天から聳え立つ誉れ高き大樹』の所から『その雨は大地を潤し、自然を循環させ世界をより豊かにするだろう』を要約しないといけないから、まぁ…こんなもんでいいか!」



『でけえ木に降りそそぐ雨は自然を豊かにしてくれますよ(笑)』


………


『世界樹に降りそそぐ雨は自然を豊かにし、自然を循環させる』


…良し。我ながらに上出来かもしれない


「次は…ここか、この見開き解析し終わったら一回紅茶入れよう…」


よし、そうしよう。きっとそれで俺は救われ……ん?


チャイムが鳴ったな


「はーい」


「あっ、あの…」


この人は…あれか、この魔導書の解析を頼んだ…なんだっけ?


「あの魔導書なのですが…」


「はい」


俺は笑顔を顔全体に張り付けながら対応する。

名前も覚えていない相手にこんなにも素晴らしい対応が出来るなんて、15にしてはできる方なんじゃ…


「お恥ずかしいことに、あの魔導…本は、御先祖様がなんとなく書き留めていたただのポエム集だって…」


………やばい。ここで吹き出したら俺の負けだ。まだ笑うな俺


「…そ、そうですか。じゃあ、解析の必要はない…と?」


「い、いえ、一応全体の解析を…あっ、そんなに悲壮感溢れる顔をしないでください!せめて最初と最後のページの内容だけ分かればいいんです!」


「…わかりまし、た」


「ありがとうございます!さようなら!」


「はーい、さよなら〜………」


…聞いた時は面白いとか思ってたけどさ、えっ俺が二徹して解析したあの25ページ無駄だったってこと…?


…まぁ、いいか。とりあえず少し進めたこのページの解析だけして最後のページを解析するか


「うーん、なになに…?コーヒーは……飲みすぎると………辛い………なんなんだあいつの御先祖様俺と一緒じゃねーかよ」


というか文の威厳さが全て吹っ飛んでった。多分これ書いてる時にコーヒー飲んじゃったんだろうなあ…


…でも、厨二病の時に書いたポエムと似てる感じもするしコーヒーそこまで強くないしで、実はかなり似たもの同士なのかも…?ちょっと嬉しいな…


「…最後のページは…っと」


ペラッ


「…………………?????????????????」


…えぇ?


「…自分の……奥さんの弱いとk…なんてもん読ませるんだよくそったれ」


せっかく似たもの同士だと思ったのに!!なんだよこれ!!ただの性癖開示本だったのかよ!?!?!?


…えっ俺この内容依頼主に教えないといけないの?セクハラで訴えられそうなんですが


…まぁ、いいか。何故か知らないけど前半は全部古代スラビア語で、なんとも読みづらかったから何時間もかかったけど、なんで…?後半全部300年ほど前に使われていたアスマラダ語じゃん


試しにいくつか読んでみるか


…棚からアイスティー。そうはならんだろ


……花より団子………??

………空を自由に飛びたいな…??????

…………腹が減ったって言ったら奥さんにキレられた…


…こっちの世界もこの世界も、人が考えることって皆同じなんだな。それが知れてよかったよ。うん。もうそうやって捉えないとやってけないわこれ


………地味に内容面白いから少しだけ借りておこうかな

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