7―ここは異世界でした
なんとか更新しました。
お気に入りやアクセスが増えていて嬉しい限りです。
まさか携帯の説明しないといけないなんて、私も誰かに聞きたいくらいでほとんど使いこなせていないのに。
そんなことお構いなしでまたキールは携帯を私の目の前につきだすし。まぁ相手は、携帯知らないくらい遅れている人だし私が分かる程度で説明でもするか。
「えっとですね、その長方形の物体は携帯電話という遠くの人とお話しする時に使う道具です。他にも自分の分からない言葉や物とかを調べることができる便利な道具です。」
そう言って携帯電話をキールから受け取り携帯つくかな?と思いながら画面のスイッチを押すと奇跡的に画面がついて少し携帯が光ったことに騎士二人は少し腰が引けながら驚いていた。
魔道士はいまだにペンをいじくりまわして携帯は全く気にしていなかった。
「あ、やっぱり圏外だ。まぁつながっても困るけど、海外だよねきっと。みんな金髪とか日本人じゃありえないし。あのーここってどこですか?家に連絡とか取りたいんですけど。」
じぃっとカイルとキールを見つめた。
「へっ、あぁすごい便利な道具があるもんだね。うん。戦時中とかあると便利だな。作れないのかな?えっとそれよりこの国は結構世界じゃ有名な国なんだけど知らないかな?」
カイルは少し頭をかきながら逆に美羽に質問を返すと美羽は
「有名なんですか?じゃあ知ってるかも。アメリカ?フランス?イギリス?後はえーと今言った中にありました?」
キールがまた厳つい顔で美羽を睨みつける。違ったとなんとなく理解し
「違いました?うーん急にいわれるとなんか思い浮かばないんだよね。えっとどこですか?」
「おまえはほんとに知らないのかアメルカ?なんて国もフンラスもこの大陸にはない。ここは大陸一歴史のあるマノア皇国だ。まったくこの国のことも知らないなんてどんな教育を受けてきたんだ。辺境のでか?」
腕を組みながらぶつぶつとキールが呟いている。何やら美羽の城への出現が説明できないなと考え中だ。
美羽はキールを無視して、カイルに
「あの、本当に知らないんですか?じゃあ日本も知らないですか?経済大国として有名な島国なんですが?」
困ったようにカイルは眉を下げて
「ごめんね。本当に分からないんだ。」
「そんな・・・・・・・」
美羽はどこかでここは地球じゃないかもしれないと思っていたのでそれを証明されてしまったことがショックだった。
「お前は噴水の上から出てきたが、どうしてあんなところから出てきたんだ。君はどこにいてあんな所からでてきたんだ?」
キールの攻撃は少し緩み若干優しい雰囲気で聞いてきた。
美羽はいまだにショックが抜け切れずに、少しばかり目を潤ませながらキールに
「私は学校にいました。移動するために廊下に出たとたん黒い穴に落ちてしまってそして気が付いたらあそこに出てました。そのあとは捕まって牢屋に居ました。」
キールは右手をあごの下に当てながら
「では、あそこに出てきたのは君の本意ではなかったということか?」
うつむき加減に美羽が
「はい。突然あそこにでたので・・・・・・・」
いまだに紙に何かを描いて遊ぶことに夢中の魔道士に向かい合ってキールが
「それをそのまま信じ込むことはできないんだが、おいっ、魔道士お前はどう考える?」
今まで声を出すことをしなかったが問われて答えないわけにいかなかったのか
「わ、私の見解ですと何かの魔道印が何らかの原因で発動してこちらに来てしまったのだと思います。これは暴走に考えられます。どなたがやったことか分かりませんが彼女に残っている魔道の残りを辿ればだれが行ったことか分かる可能性があります。」
ビビりながらか細い声でしかしその声は男性であることが美羽は初めて分かった。魔道士が自分の考えを述べた。
「そうか。ではお前はこれから彼女の魔道の残骸を辿り誰か至急辿ってくれ。では今度はお前の今後の処遇についてだ。」
美羽は自分の今後が決まると知り、自分の今後が全く予想できずに不安そうにカイルとキールを交互に見つめた。
誤字脱字等お気づきな点ありましたら教えてください。