6―説明は大変です
またまた長くなってしまったのでぶつ切りです。
明日には尋問編終わる予定です
ぎゅっと握った手から汗がじわっとわいてきた。
「では、さっそく何から話せば良いですが?」
美羽は首を少し傾げながらキールと名乗った男性に向かって話しかけた。
「うーんそんなに緊張しなくていいよ~顔が少し強張ってるよ。怖いことは何もしないよ。もしこいつが何かしようとしたら、俺とそこの魔道士で全力で止めるから心配しないでいいよ。」
カイルはキールを指さしてこいつは顔が少し怖いけど根は優しいからさと小声で伝えてくれた。
そんな自分に対するフォーローされてるとはつゆとも知らず怖ーい顔をしたキールに質問された。
「では早速だが、君の名前と年齢を教えてもらおうか?」
美羽はフォーローを聞いて少し気持ちが楽になったのか先ほどより顔に笑顔が戻った。
「私は高島美羽です。22歳の大学生で日本人です。」
美羽の答えを聞いたキールとカイルは「「えっ」」と驚きの声をあげた。もちろん近くにはローブの謎の人物もいたがその人の声を呑むことしか美羽にはわからなかった。それに自分のどこに驚きを覚えたのがどこにあるのか分からなかったので素直に二人になぜ驚いたのか問い掛けると
「いやー君にご飯を持って行って居る時14、5歳くらいかと思っていたから。だから特別牢なんていう魔力遮断が施されている牢なんて可哀そうだと思ったんだ。こんなに幼いのにって。本当は普通の牢は魔力遮断が施されて居なくてご飯ももっと温かいし、お風呂にも簡易ではあるが入ることができるんだ。本来あの牢はよっぽどの重罪の犯罪者を入れるための牢だから・・・・」
美羽は牢のことにもかなり驚いたが、自分の年齢がかなり若く見られていたことにびっくりした。しかし良く思い出せば、カイルは食事のときにクッキーなど少しのお菓子を持ってきてくれた。子供だと思ってお菓子だったのか。若く見られたことは本来嬉しくないことだが、それでおいしいお菓子を食べられるのなら今後年齢を詐称するのもいいかも?なんてちょっとあくどいことを考えていた。
そんなことを考えている美羽にキールが次の質問をぶつけてきた。
「では、没収していた君の所持品についてなのだがこれの使い道を聞こう。まずこの長方形の花柄の袋はなんだ?袋の片側につまみがあってそれを動かすと中のものが出てくるんだが細長い棒の片方は更に細くなっているものが中に何本か入っていてんだがこれはなんだ?」
キールが出したものは美羽のお気に入りの筆箱で、細長い棒は、ボールペンとシャーペンだった。
貸してもらってもいいですかとキールに聞きシャーペンとボールペンを手に取った。
「これは何かメモを取ることに使える道具なんです。入っていた袋はこの入っていた物を入れる袋です。実際見てもらうと分かりやすいので、紙か何か持ってませんか?」
すると魔道士がいち早く先に、スッと紙を差し出した。触ってみると普段自分の使っている紙とは違い表面がかなりザラザラしていた。ありがとうございますとお礼を伝えるとまた隅に行ってしまいましたが、先ほどまでより体がこちらの方に傾いていました。
「じゃあいきますよ。」
合図と同時に騎士2人は体を強張らせていたが、美羽は気にせずもらった紙に渦を書き始めました。
その様子を見るとすごいな、便利だなとつぶやき始めた。
しかし例の魔道士は気になるのかじっと美羽の手元を見つめていた。熱い視線を感じたのでボールペンとシャーペンの仕組みを簡単に説明して渡すと早速魔道士は渡したペンを使って色々書き始めた。
「では、次はこの長方形の白い物体だ。平べったいし何に使うんだこれは、何か仕込んでいるんじゃないだろうな?」
また一段と怖い顔でキールが凄んで出したものは美羽が先週機種変更したばかりのスマートフォンだった。
これはまだ私も使いこなせていないのに説明どーしよう―美羽の心の悲鳴は誰も気づかず。
キールはまた顔をしかめて美羽の目の前に携帯を突き出した。
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