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2―なんか来てました

主人公一体どんな登場をするんでしょうか?

この日はいつも通り皇帝の身辺警護のために、廊下を歩いていた。部屋についている近衛兵に話しかけて、皇帝が大人しく政務に取り組んでいるか聞いておくか。


「おい、今何かトラブルなどはないか?」


その言葉に質問された兵士は緊張した様子で


「はっ、団長こちらは異状なしです。」


その言葉に団長は当然だと思いながら首を縦に少し振りながら


「そうか・・・・皇帝の様子はどうだ?」


「執務室で一心不乱に政務をこなしておいでです。」


その言葉にあの皇帝が本当に政務に集中できるかと不審に思って思案顔をしていると


近衛兵と話していると廊下の向こうから一人の兵が走ってきた。


バタバタバタ


「御話し中、はぁ、はぁ申し訳ありませんはぁはぁ、団長にはぁ、はぁ・・・至急お知らせしたいことがありましてはぁ、はぁはぁ。」


走ってきた兵士は余ほど慌てていたのか髪を振り乱し、王宮内にいる兵士としては身だしなみがあまりにも乱れており団長と呼ばれた男性は少しその様子に眉を顰めながら


「息が落ち着いてからでよい。慌ててくるなどどうしたのだ?」


「すーぅ。それがっ、王宮の中庭の噴水の上に黒い渦が渦巻いていまして今にも何かが出てきそうな感じなのです。微弱ながら魔力も感じますし、辺境のモンスター化した動物が出てくるのではないかと思いまして。知らせに参りました。」


なぜそこまでこの兵士が慌ててきたのか合点がいったのか先ほどまでのつめたい様子とは異なり少し労うような眼差しで


「わかった。わざわざありがとう御苦労だったな。今からそちらに向かう。噴水近くには、念のために5人ほど集めて警戒しておかねばならんな。悪いがお前は詰め所にいる者5名ほどを至急王宮の中庭の噴水にくるように伝えてくれ。」


団長に褒められたことがよほど兵士はうれしかったのか少し頬を紅潮させて

「了解いたしました。それではっ」


団長は最初に話していた皇帝の執務室付きの衛兵に向き直って

「よろしく頼む、お前はここで皇帝の警護を続けていてくれ。異常が終わり次第皇帝に話があるので報告がてらまたこちらに来るので。」


「はっ、団長お気をつけて。」

衛兵は敬礼をし、団長を見送った


ふぅ、溜息とつき足早に歩き出した。

では急いで中庭に行かなくては。黒い渦があるだと。まったく王宮内での魔術は規制されているので、よっぽどの術者でなければ魔術を発動させたものはひとたまりもなく倒れて魔術すら消滅する。しかしそれが微弱ながらも続いているとは、他国からの何かが送り込まれてくるのだろうか?

考えても仕方がない。一刻でも早く行かなければ。


廊下を走りぬけて整備された季節の花々が咲き誇る中庭がやっと見えてきた。水の神様を祀っている噴水近くにはもう何人かの兵士が集まって円になって噴水を囲んでいるのがここからでもわかる。


「あっ、団長!ご命令通り詰所のものを5名連れて参りました。」


先ほど報告に来た兵士がちょっと自慢げに団長に伝えた。


その報告に満足げに団長は頷き

「御苦労。して、黒い渦の様子は先ほどから変化はあるか?」


「それが、先ほどより渦の大きさが大きくなっておりまして最初は10㎝ほどでしたが、今は50㎝ほどの大きさになっております。」


突然黒い渦がまばゆい光を帯び出した。周囲は黒い渦が発した光がまぶしすぎてほとんど何も見えない。しかし黒い渦の形が次第に人の形に変わって行くのが見えた。


「みぎゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~、落ちるっ、落ちるっ。」


騒がしい悲鳴をあげながら黒い渦から出てきた人物はそのまま落ちた。


バシャーーーーン、ゴス。


噴水の中には黒髪・黒目のウェーブがかった長い髪の幼い容貌の少女が落ちた衝撃で体が痛いのか目を潤ませていた。


「うっ、うっ、痛いよぅ。腰打った、ずずっ、しかも水の中だし。はくしゅんっ、廊下歩いてたはずなのにここどこ?」


周囲をきょろきょろ見渡すと自分が落ちた噴水の周りを鎧を着けた兵士?が囲んでいる。一番後ろのほうには黒髪で青い瞳の眼光が鋭く、眉間にしわを寄せたコワかっこいいイケメンが立っていた。かっこいいなぁと見とれていると、


そのイケメンが口を開き

「おいっ、何をボーとしているんだ!早くその不審人物を捕獲しろっ!!」


その言葉に周りを固めていた兵士?が黒い渦からでてきた少女の捕獲に一斉に動き出した

「「「「「はっ」」」」


「えっ、えっ?なんで?普通水の中から助け上げてくれない?私状況がよくわからないんだけど?」

なんとか捕獲に動き出した兵士?たちの拘束から逃げようと抵抗したけれどあっさりと捕まってしまった。

私ってやっぱり鈍い!ガーン。


両手の自由を失って、自分に起こったことがまだわからないでいると例の黒髪のイケメンが

「お前を王宮不法侵入及び皇帝暗殺の容疑で連行する。お前の処遇はこれから尋問を行って決める。それまで牢で大人しくいろっ!」


「待ってください、ここどこですか?私コウテイさん?を殺そうとしてなんかいませんっ。確かになんだかわからない間にここにいたので怒られるのは仕方がないと思いますが。事情を聴いてください!」


偉そうなイケメンは美羽が抵抗したことが気に食わなかったのか怒鳴りあげた

「ごちゃごちゃとうるさいな!事情とやらは尋問でじっくりと聞いてやる。おいっ、早くこいつを特別牢に連れて行けっ!」


その言葉に兵士の一人は少女を不憫に思ったのか抗議の声をあげた

「団長っ、しかし特別牢とは・・・・・」


「俺が指示しているんだ、早く牢へ収監しろ」

しかし完全に頭に血が上っている団長は取り付く島もなかった


「はい」


こうして突然マノア皇国に現れた一人の少女は牢に収監された。この少女の存在が今後色々な波紋を呼ぶとは知らずに・・・・・・・




2者の視点でごちゃごちゃと書いたのでわかりにくかったらすみません。

明日こそ主人公の名前とイケメンの名前が登場出来るように頑張ります。

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