1―消えました
1話です。
主人公の名前がまだ出ません。たぶん次で自己紹介のシーンが出てきます。もうこの小説のあらすじでネタばれしてるのに名前が出せないなんて難しい。
キーンコンカーンコーン、キンコンカンコン
平和なキャンパスに授業の終了を告げるチャイムが響き渡った。
そのチャイムを聞いてあくびをしながら伏せていた顔をあげた一人の学生がいた。
「ヤバッ、チャイムがなっちゃったよ~いやある意味良かったのかな?毎回思うんだけど、心理学統計基礎論は睡魔との闘いなんだよね。んで私はいつも負けて寝ちゃうんだけど↓」
少女が慌てて起き上がって、教室を見回しても少女以外もう誰もいない。
電気も消されて、外からは学生たちのワイワイとした元気のいい声が聞こえてくる。
「やっぱり、何で我が友人sは私を起こしてくれないのだろうか?毎回寝る私も悪いが、毎回起こさないで置いてきぼりも質が悪くないか?」
ひどいと思いながら、自分が悪いという自覚があるため机の上に散らばっている教科書たちをしまい始めた。
ガタッ、バサバサバサッ
早く教科書とかしまって追いかけないと。
急がないとお昼も一人で食べないといけないかもしれない!
友人たちは自分たちが食べ終わると食べ終わっていない私が居ても平気で次の授業の場所に移動し始めるので
ヤバい!
しかもどうも今日は食堂は今日一般の市民の人で溢れ返っているかも知れない。授業中騒がしかったし。
見学とかするのもいいのだけどお昼を食べる時間は学生を優先して食事の時間をずらして欲しいよね。
地域の人が来るのに反対するわけではないけどそこが難点なんだよね。
食堂が混むと入るのも大変になるの眼に見えているためかなり慌てて教室を出るために荷物を肩に掛けて
パタパタ、パタパタパタン
彼女が急いで廊下に一歩出ると不意に足元の感覚が今までのものと変わりいきなり床がなくなって体のバランスを崩しました
フッ
「みぎゃっ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
いきなり穴のような空間に落ちて暗い暗闇の中に彼女は放り込まれた。
彼女の不幸は、昼休みという時間帯だったせいか誰も穴のような空間に落ちた瞬間を見たものはいなかった。
昼休みという時間帯でなければ誰かしらが廊下に居て彼女が飲み込まれたことに気づきかなり神隠しという騒ぎになったのだが彼女の姿を飲み込んだ穴は彼女を飲み込んだ後は元の学校の床に戻り、穴のあった形跡などどこにも見当たらなかった。
彼女が居なくなった少し薄暗い廊下には、彼女がいた痕跡は全くない。
キャンパスには、休み時間特有の学生たちの賑やかな声に紛れて一人の学生が消えてしまったことに誰も気がついていない。
なんとか主人公が現代から消えてしまうことができました。
次話から異世界の描写が出てきます。
また明日更新頑張ります。