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100対1

《黒野蒼夜》




「……久しぶりだな。日野。」


「ああ。本当にな。」


「……まだ川を恨んでるのか?」


「ははっ!……当たり前だろ。俺はあいつに全てを奪われたんだぞ。必ず殺してやるよ。」


「そうか。」


「……まぁ、ここに黒野が来たという事は、天野は朝倉のとこだろうな。俺が直々に殺したかったが……仕方ない。黒野、お前も死んどけ。」


「……俺はついでか。」


「まあな。邪魔されたら困るし、そうならないように危険な奴を止めるのが俺の役目だ。」


「……恨みよりもか。」


「俺たち全員の目的は天野の死だ。」


「……。」


「お前がどんだけ強くても流石にこの人数を相手に敵うわけないだろ?」


「……。」


「大丈夫さ、天野とはあの世で会わせてやるよ。」


「……。」


「…やれ!」


「「「「「おおおおおお!!!!」」」」」」


蒼夜に向かって一斉に男達が襲い掛かってきた。


「……はぁ」


蒼夜はため息を吐いて向かって来る最初の1人に裏回し蹴りを当てボーリングのピンのように後ろの男たちも次々と倒していく。


「らああ!!」


ナイフを振り下ろしてくる男。


「おああっ!!」


ドロップキックを出してくる男。


「がああ!!」


後ろからバットで殴り掛かかってくる男。


「……よっ。」


蒼夜は一歩動く。それによりドロップキックを避けその体を盾にナイフを避け、後ろのバット男は蒼夜が避けたせいでドロップキックを食らった。


「ぐおう!!」


蒼夜の足と両手を3人の男が捕まえる。さっきのナイフ男が再度切りにかかる。


それを腰を回し左手を掴んでいる男を盾にして防ぎ、しゃがむために膝の力を抜き足を掴んでいる男に3人分の体重を叩き込んだ。


「「ガァッ!!」」


右手の男の手が緩んだのを見計らって右手を引き抜き顎に拳を入れ、左の男には膝蹴りを入れる。


「「だぁあ!!」」


タックルを仕掛けて来る奴の頭に肘打ちを、前後から二人掛かりで殴りかかってくるボクサーもどきにローキック、反動を利用して後ろの奴に裏回し蹴り。


「ああ!!」


「カハッ!!」


蹴って来た男の懐に入り顎にフック、殴りかかってくる男の攻撃を避けながら他の男の顔にアッパー、その後すぐに殴りかかって来た男の攻撃にカウンター。


避ける、殴る、受ける、蹴る、捌く、全ての動作が敵の4倍の量をこなす。


「こっ!こいつ!化け物か!」


「ちくしょう!もう20人はやられたぞ!」


「だ、大丈夫だ!こいつももうすぐバテるはずだ!」


「で、でもよ!」


蒼夜の間合いに入った奴は一撃、しかも吹っ飛ぶので後ろに人がいる時は連鎖的に倒れていく。


「こいつまだ無傷で!しかも、」


刃物や道具で襲い掛かっても叩き落とされて蹴りを食らった。


「息すら切らしてねぇ!」


……100人いようが黒野蒼夜の相手にならなかった。



「……。」


「…まだ続けるか、日野。これなら30分もかからないぞ?」


「……そうだな。……おい!例のやつを使え!」


日野に言われて信者達がカプセルを飲み込む。


「……な。」


飲み込んだ信者達は次第に髪が白く染まり始める。


「この薬は朝倉に渡されたやつでな、」


脂肪が削れ、体型が変わり始める。


「最近出来た試作品らしいんだが、身体能力が凄まじく上がるんだと。」


「……なんで。」


蒼夜を見る信者達の目が真っ赤に染まる。


「…副作用で寿命が縮むらしいが俺たちにはそんな事関係ないな。」


「……。」


日野もそのカプセルを飲む。


「名前が何でこんな名前か知らねえけど。」


「……。」


「シルバーブレッド……というらしい。」


「……。」


「さぁ、さっきまでと同じと思うなよ。……やれ!」


「何でだ!くそったれ!」











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