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6話 夜は危険。

太陽が沈み明かりは一定の間隔で並んでいる電灯のみとなっていてかなり薄暗く包まれている。


「けっこう暗くなったな。」


「そうですね!」


「……本重いだろ?持つの手伝うよ。」


「けっこうです!むしろ近づかないでください。」


どうやら知らないうちに地雷踏んだらしい。……何かしたかな?


「いやいや、それじゃボディーガードの意味がないじゃないか?」


……本当はもう大丈夫なんだけどな。


「家も目の前ですし、ここまで来たら大丈夫です!……むしろ、天野くんといたほうが危険です!」


「え?なんで?」



「知りません!」


……理解できない。


まぁ、確かにここから先一本道だし安全ではあるのだからそこまで気にしなくてもいいかな、



「じゃあ、俺は此処等で帰るよ。」


そう言って俺は踵を返す。


「えっ!ちょっと待って下さい!せめて家まで……。」



何故か山下さんは驚いたように俺を引き止めようとする。心配しなくてもいいのに。


「大丈夫、大丈夫、山下さんの言う通りストーカーはもうでないよ。なんか怒らせたみたいだし、さっさと退散するよ。……一応俺の電話番号教えておくから不安になったら何時でもかけていいよ。」


俺は山下さんの肩を軽く叩いた。


「あ、あの!別に怒ってるわけじゃないんです。むしろ感謝してるんです。」


「なに、本を買うくらい何時でも付き合うよ。」



まったく、律義だな。


「そ、そうじゃなくて!」


「じゃあな!また明日。本読みすぎて寝坊すんなよ!」


俺は来た道を逆走し始める。


「あ、待って!」


山下さんが何か言おうとしているが気にせず走る。


一分程走って後ろを振り返るともう山下さんの姿は見えない。


……まさか二人もいるとは。


そして、俺の前には全身黒ずくめでフードを被った男が立っていた。


180は越えていそうな身長、グローブをはめた右手にはナイフが握られている。


「まったく、モテすぎだろ山下さん。」


何か視線を感じると思っていたら、


……どうやら帰っている時にずっとついてきていやがったみたいだ。


「一応、聞くが藤井さんじゃないよな?」


「……。」


……返事なしか。

まぁ、体格違うし別人だろ。


「何の用かは知らねぇ。だが、ここから先は通さない!」


この道は一本道、俺がこいつを通さなければ山下さんには会うことはない。


……言っちまったからな。ストーカーは来ないって、ここで止めてそれを嘘にはしない。俺は黒ずくめの男に襲いかかる。






……微かに男は笑ったように見えた。


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